2015年12月

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金曜日の投稿

ものさす編集部
投稿者:ものさす編集部

2015年12月11日

社員旅行からかんがえる
「ものさす式 DIY」

ものさす式 DIY

ものさす編集部
投稿者:ものさす編集部

前回のこのコーナーでは、パブリック(公)とプライベート(私)の間にある「すき間(=共)」を自分たちで工夫することで、コミュニティを良くしたり、スキルが身に付いていく、それが「ものさす式DIY」だね、ということを、代表・林へのインタビューをとおしてお伝えしました。
今回から具体的なできごとをとおし、「ものさす式DIY」についてもう少し深くご紹介していきたいと思います。

はじめに取りあげるのは、今年の10月に実施した社員旅行。

そもそも社員旅行って、完全に仕事というわけでもないし、かといってプライベートでもない、そんな側面をもった旅行なのではないでしょうか。いつもは仕事の仲間だけど、旅先では、一緒に食事して眠って、お互いのプライベートな部分を共有したりもします。そういった公私のどちらでもない部分こそ、ものさす式でいう「コモン(共)」の部分。これをどう楽しむのかが、今回の社員旅行のポイントでした。

最初の企画では、行き先はなんと「無人島」。前代未聞ともいえるオリジナルな旅を実現した旅行委員の3名(道場・坂本・村上)に話を聞きながら、社員旅行をとおして感じた「ものさす式 DIY」について、考えていきたいと思います。 

社員旅行の詳しいレポートはこちら

 
旅のテーマは「みんなが主役」
そのねらいとは

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社員旅行委員3名。左から村上、道場、坂本。

ー 今年は「みんなが主役の社員旅行」がテーマだったそうですね。旅行で「主役」と聞くと、大切に扱われてスポットライトを浴びるような、おもてなしされるようなイメージが浮かびます。今回の「みんなが主役」というのはどういう意味だったんでしょうか。

道場 いえ、「おもてなし」とはまったく逆で(笑)。むしろ、一人ひとりが社員旅行を作りあげる当事者になってもらう、という意味でした。

ただ参加すればいいだけの旅行ではなく、「一人ひとりが作りあげる」社員旅行。

道場 みんなが主役になれる状況を考えたときに、思い浮かんだのが「キャンプ」でした。キャンプでは、自然のなかで生活する環境を自分たちでつくらなければいけません。それを無人島でやったら、自分たちで工夫せざるを得ないので、おもしろいんじゃないかと。

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そうして決まったのが「無人島サバイバルキャンプ」。行き先は、沖縄県の座間味諸島にある安室島。電気やガスはもちろん、お店もトイレもない島で、自分たちで火をおこし、トイレや寝る場所も用意する、サバイバルな企画が生まれました。

かなりチャレンジングな企画ということで、社内の理解を得るもの大変だったとか。

坂本 正直、社内のみんなからは不評な意見もありました(笑)。「外で寝るの?」「トイレないの?」「アウトドアはちょっと…。」という反応が多かったです。

「みんなで作り上げる」社員旅行は、参加する側にも負荷がかかります。気楽な旅行とはいえないけれど、自分たちで作りあげるからこその楽しみがある!ということを理解してもらうまで、地道に社内を説得してまわるなど、苦労も多かったようです。


足りなければ、自分で動く
DIYにめざめた旅行委員

道場 無人島の企画案が通ったあと、まずは無人島ツアー専門の会社に電話しました。すると、予算の4倍以上の金額が返ってきて…。まったく予算が合わないので、いちどは無人島企画をあきらめて、何度かお世話になっていた旅行代理店に相談したんです。

坂本 その時点で社員旅行の1ヶ月前だったので、内容がなかなか決まらないことに焦っていました。旅行代理店からツアーを提案してもらいつつ、自分たちでも他の案を考えたり。千葉の野外フェスへの参加企画や、村上さんの考えた…。

村上 北海道で食材を探すオリエンテーリング企画ですね。

坂本 そうそう。そんな企画も考えたんですが、どれも「みんなが主役」というにはコンセプトが弱く、決定打に欠けました。それで結局、最初の無人島案に立ち戻ったんです。

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予算が足りないなら、そのぶん自分たちで工夫すればなんとかなるんじゃないか。そんな「ものさす式DIY」精神で、もういちど無人島企画を実現する方法を探しはじめた委員たち。

坂本 そこから僕たちは、社員旅行の全工程を自分たちで組み立てはじめました。飛行機、高速船、宿、みんなでご飯を食べるお店など、すべて自分たちで探して手配して、まさに旅行代理店みたいなことをやりましたね。

道場 飛行機はできるだけ値段をおさえる方法で予約して、宿も良心的な価格のところを選んで、ギリギリなんとか予算内に収まる無人島ツアーを組むことができました。

村上 座間味島2日目の夕食は、地元の人に「島料理だったらここがオススメだよ」と教えてもらったお店にしたり。そういった島の情報もコツコツ集めました。

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こうして実現にいたった「無人島キャンプツアー」。まさに、自分たちで旅行を作りあげた委員たちには、旅行代理店のようなスキルが身についたとか。


キャンプをとおして
一人ひとりのDIYが動きだす

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坂本 苦労して企画した無人島キャンプなんですが、実は、台風の影響で無人島の安室島から座間味島に変更になってしまいました。でも、キャンプの内容はほとんど変更せず、ほぼ当初の予定どおりのことが体験できましたね。

テントを張って寝床をつくり、食材を調達してバーベキューを楽しむ。丸太で即席のベンチをつくり、木の枝にヒモをかけて洗濯物を干す。自然のなかで楽しむために、試行錯誤しながら、自分たちで環境をつくりました。

高級ベッドも豪華な食事もないけれど、自分たちで張ったテントで寝るのはワクワクするし、みんなで作った料理はすごくおいしい。アウトドアに慣れている人にとってはなんでもないことかもしれないけれど、社員旅行でセルフでキャンプをするのは、なかなかないことだと思います。

坂本 この旅行は「一体感」というのもひとつのテーマでした。ふだん、仕事以外で関わることのない人とも、行ったこともないような離島に行って、同じテントで、同じごはんを食べているうちに一体感が生まれてくるんじゃないかと。キャンプは、まさに共同生活。テントを張ることも食事の準備も、自分のためであり、みんなのためでもある。みんなが何かをしないと、なにも始まらない。そんな状況をつくることで、みんなの関係性や意識に少しでも変化が起こったら面白いなと思ったんです。

みんなが主役(主体的)になって「コモン(共)」に対して、より楽しい場となるように働きかけていく、そして自身の知恵も身につける、それはまさに、ひとつの「ものさす式DIY」の実践でした。
 

島の楽しみ方も自分しだい
DIY式で旅を満喫

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ー2日目、3日目は座間味島での自由行動でしたが、それぞれ島を楽しんでいましたね。

道場 座間味島はスキューバダイビングのメッカなので、半分くらいの人は体験していました。それ以外にも、自転車や原付きバイクで島内をツーリングしたり、海をながめながら浜辺でのんびり過ごすなど、それぞれ楽しんでいましたね。

村上 お昼も地元の人に聞いて、おすすめのお店に行った人もいたり。

スキューバ、シュノーケリング、海水浴などの海のアクティビティや、ハイキング、サイクリング、ツーリングなど、豊富な選択肢からあれこれ選べることも、座間味島に来たからこそ体験できる、旅の醍醐味でした。
2日間、自由な時間がありましたが、ただ思い思いに過ごすだけでなく、なんとなく集団行動していたり、普段は控えめな人がぐいぐいみんなを引っ張ってみたり、作られた集団ではなく、やりたいことが一緒な人どうしが集まって行動していたのも、とても印象的でした。

「みんなが主役」の社員旅行から
見えてきたこと

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ーみんなで離島でキャンプというチャレンジングな社員旅行の企画でしたが、旅行委員のみなさんにとって、どんな気づきがありましたか。

村上 旅行委員が何でもやるのではなく、参加するみんなにも任せていいんだな、ということが改めてわかったことが良かったです。これって日常生活も同じで、ひとりで抱え込まずに、みんなで協力した方がいいこともあるのかなと。

坂本 一体感を作り出せた、ということには達成感があるかな。旅行に行く前は、やっぱり不満も聞こえてきたんだけど(笑)実際に行ってみたら、みんなすごく楽しんでくれて。参加した人どうしが、以前より仲良くなってくれたことも良かったなぁ、と。

道場 あとは、ツアーってこういう風に組むんだな、ということがわかったことは大きいかも。これからは、オリジナルな旅行もどんどん自分で企画できそうです。

「社員旅行」という「コモン(共)」をともにつくりあげ、時間をともに過ごすことで、お互いの新しい一面を見つけたり、より深い関係を築くことができた今回の社員旅行。

誰かに「はい、どうぞ」と用意された旅ではなく、みんなが「主役」となって、旅をかたちにし、さまざまなスキルを身につけた今回の旅は、まさに「ものさす式DIY」な旅行だったのではないでしょうか。

さて、来年はどんな社員旅行になることやら。
こうして弊社の社員旅行は、回を重ねるごとにエッジがたった企画になっていくようです(笑)。

社員旅行の詳しいレポートはこちら

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