2016年01月

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金曜日の投稿

宮川 拓也
投稿者:宮川 拓也
(Monosus (Thailand) Co., Ltd. 取締役)

2016年01月15日

「タイは若いうちに行け。」
私がタイで働く理由

仕事と暮らし・タイ

宮川 拓也
投稿者:宮川 拓也(Monosus (Thailand) Co., Ltd. 取締役)

今回は私が、そしてモノサスがタイへ来た背景と、足跡のお話をしたいと思います。
今にして思えば、それは運命の分かれ道。人生の分岐点の訪れは突然でした。

なぜ私がタイに?

「とりあえず一回行ってみたら?」

そんな言葉だったかも知れません。後に移住することになる2か月前、とりあえずの視察の意味で代表の林からタイ出張を打診された私は、初めての海外出張に好奇心だけは高まりました。そういえば昔いしだ壱成が航空会社のCMで「タイは若いうちに行け。」って言ってた国かと。

懐かしいタイ航空CM集 『タイは、若いうちに行け。』 

20年前のCMでも覚えてるなんて、コピーの力って凄いなぁとは思いつつ、タイについては何も知りませんでした。きっと今からでも遅くない。

初の東南アジア。とりあえず3泊で行ってみて、まず予想外の大都市っぷりに驚きました。巨大なショッピングモールに高層ビル、街には様々な人種の人々が溢れ、日本とはまた違った種類の活気がありました。

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バンコク中心部にあるショッピングモール、CentralWorld前の広場の夜景

帰国後の林からの次の言葉は

「3か月だけ行ってきたら?」

出張の話が出そうなあたりからなんとなく行くのは自分だろうなという気はしていて、客観的に見て社内のポジションとしても丁度よく、急にいなくなってもさほど誰も困らないという身軽さもありました(笑)
子供の頃から漠然と欧米諸国に憧れを抱いていた私に、タイへの思い入れなど微塵もありませんでしたが、3か月の海外出張ならどこでも良い経験になると思ったのです。
モノサスには中途採用で入社してから3年が経ち、自分なりに変化を求めていた時期でもありました。プライベートでも、5年半付き合った彼女と3か月前に別れ、アパートの契約更新も間近。今にして思えばベストなタイミングだったと思います。


コーディングディレクターからの
海外駐在

住めば都とはよく言ったもので、割とすぐにタイの生活には慣れました。ある程度のタイ語を覚えるまではタクシーで多少ぼったくられることもありましたが、パートナー企業の方々のサポートもあり、当時から何不自由なく暮らせていたと思います。
その後、業務としての3か月のミッションが思うように進まなかったこともあり、そのまま出張は半年に延びます。滞在中にすっかり日本の感覚は忘れ去り、半年ぶりに帰った際には羽田空港の掃除の行き届き具合や、街中にあふれた日本人の多さに(日本なので当たり前ですが)そわそわ落ち着かない感覚を覚えたほどです。今でも空港に着いた時の感覚は日本の方が新鮮さを感じます。
半年ぶりの日本でしたが、2週間後に社員旅行がありました。行き先はタイです。
先週までそこにいたのに。社員旅行なのに、私だけは片道チケットでした(笑)

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2013年の社員旅行。タイのアユタヤ遺跡にて

以降、もうすっかり「任期のない駐在員」として、モノサスタイランドを立ち上げ、今に至ります。
もちろん、海外で法人を立ち上げ運営していくということは日々様々な困難もあり、難解な会社法や労働法を調べたりもしました。日本モノサスではコーディングやディレクションしか経験のなかった人間ですが、不思議なもので、今では労務管理やマネジメントの方が性に合っていると思えるほどです。

さかのぼると、タイへ来る3か月前まではまさか自分が海外で生活するとは1ミクロも思っていなかったところに、予想だにせず舞い込んだ展開に密かに飛びついたところはありますが、人生というのは本当にいつどう転べるか分からないものだなと感じます。

駐在員 宮川拓也は、
タイ社会とつながれるのか。

海外の見知らぬ地で暮らし始めると、毎日が刺激的で、日々自分の成長や初体験を実感できる、人生の貴重な時間を過ごせているなと感じます。ただ、今ではそんな毎日に慣れてしまっている自分もいます。
タイへ来て数年も住んでいると、仲良くなった駐在の仲間が次々と日本へ帰任していきます。それも、割と皆さん突然に。そんな彼らからは「もっと何かやれたんじゃないか」「もう一度やり直すとしたら」といった、後悔にも似た思いを感じることもあります。そんな境遇を見ていると、今がずっと続くわけではないということを戒めをもって感じると共に、自分には何が出来るのだろうと考えさせられるのです。

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スワンナプーム国際空港着陸前の夜景

ありがたいことに、タイでも沢山の友人ができました。月に2回は誰かとゴルフへ行き、日本食を食べ、カラオケや麻雀や合コンもします。しかし、そんな暮らしだけで良いのだろうか、これではただタイという社会を消費しているだけではないかと。
消費者と生産者という考え方。言い換えれば、インプットとアウトプットだと思います。
ただタイで外国人としてのサービスを受け、それらを消費して終わるのではなく、何かをアウトプットすることで少しでも貢献できれば、より社会とつながっていけるのではないか。

もちろんWebサイトを作ることや、現地スタッフの皆に日本品質のWeb制作を学んでもらうことも生産活動と言えますが、それらは業務として当然であり、一個人として何かプラスアルファのアウトプットがなければ、せっかくタイに来て何をやってるんだと、最近になって思えるようになりました。

そして今、この「ものさすサイト」という発信の場も存在します。
こんな自分でも生産者たれるのか。それを考え実践し、より深く消費し、ちゃんとまた生産していく。そんなタイ生活がこれからの理想です。

この投稿を書いた人

宮川 拓也

宮川 拓也(みやかわ たくや)Monosus (Thailand) Co., Ltd. 取締役

1981年生まれ。石川県出身バンコク在住。未婚。死にたいくらいに憧れた東京の馬鹿野郎に別れを告げて、4500キロ離れた異国の地で奮闘中。折角なのでムエタイとゴルフとギターまで始めてみました。ムエタイはしんどいから年2回。タイは、若いうちに行け。

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