2016年02月

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月曜日の投稿

今井 智也
投稿者:今井 智也
(デザイナー)

2016年02月08日

デザイナー10年。
ふりかえって、思うこと

デザインの目のつけどころ

今井 智也
投稿者:今井 智也(デザイナー)

こんにちは。デザイン部の今井です。紙媒体、映像、Webと様々なデザインを経験をして、気がつけばデザイナー歴10年になります。

デザインに興味を持ったきっかけは、知人に初代iMacを借りてIllustratorをいじって遊んだこと。「コンピューターを使ってこんなことができるんだ」と、感動したことを今でもはっきりと覚えています。

あれから10年。特にやりたいこともなかった自分に「創造する」という目標を与えてくれたデザインという仕事を、今も楽しみながら続けています。今回は、自分が大切にしてきたデザインに対する心構えや考え方を、お伝えしたいと思います。


「アイデアの引き出しを増やし続ける」ために
欠かせない日々のこと

駆け出しのころは技術的なことばかり勉強していましたが、テクニックは現場で自然と身につくものです。それよりも大切なのは「アイデアの引き出しを増やし続ける」こと。そのために欠かさないことが2つあります。

1. 日々のなかからデザインを感じ取る

暇を見つけては、様々なジャンルのデザインに触れるようにしています。Webデザインはもちろん、グラフィック、映像、ゲーム、音楽、プロダクトデザイン、街中の看板や広告まで・・・日常のあらゆる「デザイン」を自分なりに分析・解釈することで、引き出しを増やしています。
特に、dribbble、Behance、Pinterest、Designer Newsは、毎日かならず目を通します。常に最新のWebデザイン・UI・UXをインプットして、感性を研ぎ澄ますことで、様々なプロジェクトにおいて最適なアイデアが出せるようになります。

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デザインサイトは欠かさずチェック。ウォーミングアップのような大事な時間。

2. 新しいサービスを体感する、取り入れる

「気になったらまずは試してみる」をモットーに、新しいWebサービスやアプリケーションを、積極的に使うようにしています。実際に体感することで「このUIは使いやすい」「自分ならこのカラースキームにする」など、デザインのアイデアやヒントも得られます。
また、使い勝手が良いものはワークフローに組み込んで、部内のメンバーにも展開しています。ワークフローを効率化することで、デザインにかける時間を増やしたい。その考えのもと、積極的に新しいサービスを取り入れています。


想像を超えるために。
おもいをこめて、デザインに向き合う

次に、アウトプット(デザイン)するときに心がけていること。それは「お客さまの想像を超えるデザインをつくる」ということです。
言われたとおりのデザインを提案するだけでなく、さらにその先へ行くにはどうすればいいのか。試行錯誤のなかで、つかんだ実感は・・・

1. 設計図どおりのデザインで満足しない

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通常、Webデザインをつくる場合は、クライアントやディレクターが制作したワイヤーフレーム(設計図)に沿ってデザインします。もちろん、ワイヤーフレームの要件を満たすことは必須ですが、そこで満足せず、より深く読み解いて、アイデアを盛り込んでいくことが重要だと思っています。

「なぜ、この位置にボタンがあるのか」
「なぜ、このコンテンツを目立たせたいのか」

何度も「なぜ」を繰りかえして、サイトの目的、ユーザーが求めるもの、使いやすさなどを考えて、デザインに落とし込む。その過程で引っかかりが出てきた場合は、ワイヤーフレームとは異なるデザインを提案することもあります。
これは、決してクライアントやディレクターの意向を無視するということではありません。彼らが求めている本質をキャッチして、「サイトのあるべき姿」を最適な形でデザインに落とし込むこと、それがデザイナーの重要な役割だと思っています。

2. ときに、アーティスト的感覚でジャンプする

「デザイナーはアーティストではない」という言葉をよく聞きます。
確かに、クライアントの意図を形にするデザイナーと、自身の感性を表現するアーティストは異なるものですが、私自身は、自分の中にある「アーティスト的感覚」を忘れないようにしています。
もちろん、デザイナーの自己表現という意味ではありません。クライアントの求めることを深く読み込んで、デザインを進めるなかで、その先のもう一歩、遊び心や冒険的要素などを加えたいときに必要なもの、それが「アーティスト的感覚」です。アーティストの感性で思い切ってジャンプすることで、想像を超えるデザインに近づくと思っています。

作りつづけ、学びつづける。
自分をかたちづくってきた「デザイン」

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映像、アプリ、インタラクションデザイン・・・チャレンジしたいことはまだまだ沢山。

この10年間でつくったデザインは数えきれないほどあります。そのすべての経験が、自分の糧となり、デザイナーとしての自分を作ってくれました。

もう10年、まだ10年。
やりたいことや挑戦したいことは、まだまだあります。

そのために必要なのは、当たり前かもしれませんが「経験」と「勉強」です。
今年から、某ロックバンドのアートディレクションを手がけることになり、さっそく新譜のジャケットデザインをやっていますが、久しぶりの紙のデザインに良い刺激を受けています。仕事はもちろん、プライベートでも積極的にデザインに関わることで、オン・オフの視点を活かしつつ、さらに新しい引き出しを増やしていきたいと思います。

トレンドが次々に変わり、技術が進化しつづけるなかで、取り残されないように。
クライアントやユーザーにあっと驚いてもらえるようなデザインを生み出せるように。

日々前に進みながら、これからも「いいデザイン」を追求していきます。

この投稿を書いた人

今井 智也

今井 智也(いまい ともや)デザイナー

Apple,ガジェット,エレクトロニックな音楽が大大大好きなデザイナー。1983年東京生まれ。A型。好きなフォントはFutura。猫好きだけど猫アレルギー。最近ジョンマスターオーガニックにハマりました。モノサスPerfume分科会の会長やってます。

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