2017年06月

8

木曜日の投稿

田中 夏海
投稿者:田中 夏海
(ディレクター / コーダー)

2017年06月08日

毎日、ときどき、無理せずに。
コーダーたちの自己学習

コーダーのあーだこーだ

田中 夏海
投稿者:田中 夏海(ディレクター / コーダー)

以前このコーナーの記事で、コーディングファクトリーでの教育体制についてご紹介しました。手厚い教育制度で Web コーディングの基礎を叩き込まれるコーダーたちですが、日進月歩の Web 技術についていくためには、日々の自己学習も重要です。

そこで今回は、コーディングファクトリー(以下 CF )内で自己学習についてアンケートをとりました。コーダーは毎日何を、どうやって勉強しているのでしょうか?
 

とっても気になる!
みんなどうやって勉強してるの?

なぜコーダーの自己学習についてアンケートをとるに至ったか?
それは単純に「知りたかったから」に他なりません。
お互いの勉強法について話し合う機会は意外と少ないもの。私も自分で勉強しますが、普段は忙しくてなかなか時間が取れません。周りの皆も同じような状況ですが、コンスタントに高度な知識を身に着けています。
いったいどうやって勉強しているのか?以前から興味がありました。

なので、以下の質問でアンケートを実施し、コーダーたちに答えてもらいました。
 

質問一覧

Q1.いま、勉強中の分野は何ですか。
Q2.週のうち、何日勉強しますか?一回の勉強時間は、どのくらいとりますか。
Q3.いつも行っている勉強法を教えてください。
Q4.自分なりのやり方・こだわりなどを教えてください。

アンケート結果発表

それでは、アンケート結果をご紹介しましょう。

Q1.いま、勉強中の分野は何ですか。

  1. 開発言語
    JavaScript(ES2015)、React、API 関連、アニメーション系(canvas,webGL) など
  2. 作業効率化
    EJS・Gulp、開発が早くなるメソッド探し など
  3. ディレクション
    工数計算・スケジューリング、タスク管理、プロジェクトマネジメント知識 など
  4. Web 知識、フロントエンド知識全般
    オフライン Web アプリケーション、パフォーマンス、HTTP の仕組み、サーバー知識 など
  5. CMS、システム
    WordPress、MovableType、バックエンド開発 など

やはり多いのは JS などの開発言語関連!これはもう、永遠のテーマですね。
API まわりや React などは実際にお問い合わせも増えていて、コーダーたちにとっても押さえておきたいようです。canvas・WebGL などアニメーション系も気になるところ。カッコいいものを作りたい、という気持ちが大きな原動力のようです。
EJS、Gulp などのテンプレートエンジン・タスクランナーはもはや必須スキルになってきました。実際、実案件でこれらを用いて100ページ単位の量産を一人でこなしたり、作業効率化につながっています。

フロントエンド知識全般について、毎日広く浅く情報収集しているという人もいました。その中で気になったものについて掘り下げるという手法をとっているようです。フロントエンドだけでなく、CMS やシステムとの連携をとる案件も増えており、より良いコーディングのためにバックエンドの勉強をしている人もいます。

また、CF ではコーディングだけではなく、制作側のディレクターとしてお客様の業務をサポートするスタッフもいるので、プロジェクトマネジメントまで知識を広げ、ディレクションの手法を勉強している人も多いです。
相談をいただく案件の難度が日々高くなっている昨今。CF のコーダーにとって、「クオリティの高いものを、迅速に」制作するため、知識の蓄積と生産性の向上は大きな課題となっています。
 

Q2.週のうち、何日勉強しますか?
一回の勉強時間は、どのくらいとりますか。

次は学習頻度。週あたりの学習日数と、一回の学習時間を調査しました。
日数については「~3日」という答えが最も多く、学習を習慣化しているコーダーの多さを感じました。その中には、がっつり勉強するのは週2日程度だけど、毎日通勤中に本を読んでいるという人も。
ほぼ毎日勉強していると答えたコーダーは、そのかわり学習時間は30分~2時間程度だそうで、疲れているときは無理しないようにしているそう。

時間について多かったのは「学習時間は決まっていない」という答え。勉強はキリのいいところまで進めて終わりたい、ということで、日数は決めても時間はそのときどきで変わるそうです。

総合的には「学習日数は少なく、一回で長時間集中する」「ほぼ毎日、短い時間で勉強する」というように、それぞれが無理なく学習を続けるためにバランスをとっていました。
また「必要な時に、必要なだけ」という人も。あえて習慣化しないことで、学習効率が上がることもありそうですね。
ちょっと気になるのは、日数も時間も「0」と答えたコーダーがいること。だ、大丈夫でしょうか?
 

Q3.いつも行っている勉強法を教えてください。

知識を入れ込む、いわゆるインプット系の勉強法は、以下の2つに大きく分かれました。

書籍派

「本を読むのはどこでもできるから、あとは通勤が長いのでその時間を利用して」
「ネットで調べるのと違い、安心感や回答の質が違うから」
厳選された正確な知識を、まとまった単位で学習できるのが書籍学習の大きなメリット。オフライン環境でも関係ないので、旅行先などネット回線が弱い場所でも問題なく学習を進められます。

Web 派(技術系ブログ、SNSなど)

「最新の情報がリアルタイムでひろえるので」
「気になったことをすぐに調べることができる」
Web 検索や SNS(Twitter、Facebook など)をうまく活用すれば、欲しい知識をピンポイントで得られたり、最新の情報をキャッチできるのがWebの大きな利点。ネット環境さえあれば、いろんな場所・デバイスでいつでも見られるということも効果を発揮しているようです。

本やWebでの学習に並行して、カンファレンスや勉強会など体験学習の場に足を運ぶ人も多くいました。実際に目の前で教えてもらえ、ハンズオンやワークショップで手も動かしつつ、その場で質問もできるので、頭に入りやすいのだとか。
中には「一回の料金が高額なので、サボらないし集中できる」という意見も。

気になる「学習時間0」のコーダーの答えは「実際に手を動かす(トライ&エラー)」でした。業務の中で出てきた疑問点について、その都度調べて学習するため、業務外で勉強時間というのは特別にとってはいないそうです。それだけ聞くと「?」ですが、実際月に一度のコーダーMTGではなかなか高度な技術発表をしていたりするので、業務外で勉強するだけがやり方じゃないんだなと興味深く思いました。

「手を動かす」のようにアウトプット系の勉強法は、インプット系と併せて行っているコーダーが多くいました。本やWeb・勉強会で得た知識は、実際に試すことで確実に身につくようです。
 

Q4.自分なりのやり方・こだわりなどを教えてください。

「何を、どう勉強するか」の決め方

  • まず作りたいものを決めてから、それについて調べる
  • 勉強する内容を確認して、勉強方法の種類、ボリューム、大事そうな箇所を最初に洗い出してから着手する

ストックしておいて再学習

  • 気になった所、一度では理解できない所、図が見たい所は写メを撮って Evernote にメモでまとめる。
  • 気になる Web記事でも、はじめから10まで理解せず3程度で読み終わり、Facebookにシェアしてストックしておく。そのワードや情報が頻発するようになったら10まで理解する。

できないときは、無理にやらない!

  • 頭が回らない時は、すぐあきらめる。無理しない
  • やる気があるときにごりっとやる。そうでないときはごりっと休む。

とりあえず何でもやってみる!というのもいいですが、実際の案件で実装に行き詰っているJSだったり、はじめに「何を作るか」があると、ゴールが見えているので「何をどう勉強するか」という学習対象を効率的に選ぶことができます。
また、インプット・アウトプットを併用し、習慣的に勉強を重ねていても、その時点ですべて理解するのは大変なこと。「一度で理解しなければ」というプレッシャーが、かえって飲み込みを遅くすることもあります。

CFのコーダーに多かったのは「一度で理解できなくても、それをストックしておいて再学習する」という意見。なかなか理解できなかったことでも、ある日突然理解できたりしますよね。あるいは全然別の記事を読むことで解決することもあったり。理解できないその一点にこだわりすぎず、視野を広く持つことが大事です。

そして、やっぱりできないときは無理にやらないこと。ただでさえ頭脳をフル回転させて仕事をしているコーダーたち。頭に入りそうにない時は、しっかり休む。これも効率的に学習するのに大切なことですね。
 

大事なのは「しんどくならないこと」

アンケート結果をざっと眺めて思ったのは「意外とみんな頑張っていないんだな~」ということでした。
いえ、すみません、いい意味で、です。

例えば「毎日休まず、絶対に 3 時間勉強するぞ!」と意気込んだところで、日々の業務に追われて余裕がなくなると、体調を優先したくなります。本当にやろうとしても、日によっては集中ができなかったり。それに、プライベートの予定も大事…そんなこんなでなかなか続かないのが現実です。

それでも日々、Web に関する知識を高め、クオリティを上げていくのがコーダーである条件のひとつです。
自分にあったやり方で勉強するのに、大事なのは「しんどくならないこと」。
しんどくなってしまうと、勉強すること、ひいてはコーディングそのものが嫌いになってしまうことにもなりかねませんからね。
コーディングを好きでいるために、頑張りすぎないことは重要ではないでしょうか。

気負うことなく、自分のペースで日々着実に実力を上げている、コーディングファクトリーのコーダーたち。
参考になる意見はありましたか?皆様の学習方法も、是非教えてください!

この投稿を書いた人

田中 夏海

田中 夏海(たなか なつみ)ディレクター / コーダー

コーディングファクトリー部ディレクター/コーダー/キティラー。大阪で生まれ育ち上京後、一次面接で「ビビっと」きてしまい、猛アピールの末モノサス入社。趣味は映画を観ることと歌うこと音楽を聴くこと、読むこと書くこと、自分ひとりぶんの食卓を整えること。「夏海」という名前ですが、海には7年ほど行ってませんし、全く泳げません。あと5月生まれです。よろしくお願いします。

田中 夏海が書いた他の記事を見る