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19
Oct,2017
瀧塚 類
投稿者:瀧塚 類
(Webディレクター)

2017年10月19日

タイでWebディレクターとして
働き始めて気付いたこと

仕事と暮らし・タイ

瀧塚 類
投稿者:瀧塚 類(Webディレクター)

こんにちは

投稿2回目のモノサスタイランドの瀧塚です。
みんなからは「たっきー」と呼ばれています。

タイで暮らしはじめて6年、モノタイで働きはじめて早くも一年が過ぎようとしています。
今回は、モノタイに入社してディレクターとして働くようになって気付いたこと、新たに学んだタイ語をご紹介したいと思います。
 

1.働いてから気付いたこと

モノタイに入社してから気付いたことは、タイ人コーダーさんなくして仕事は成り立たないということです。これまでの仕事でもタイ人と関わってきましたが、ディレクター業務では、より密なコミュニケーションのやりとりが必要になると感じました。

はじめのうちは、コーダーさんに、ただお客さんに言われたことを伝えるだけでした…。コーディングに関する知識もまだまだ足りず、コーダーさんから「わからない」や「もっとお客さんに聞いて!」と言われてしまうこともしばしば。さらにはスケジュールの管理もうまくいかず、会社に泊まりこんで作業してしまうこともありました。そんな時はコーダーさんも付き合ってくれました。

そんな日々でしたが、先輩ディレクターに尋ねたり、自分で調べながらどうにか案件をこなすうちに少しずつ展開の仕方やコーディングの知識も増えてきました。するとこれまで見えなかった部分が見えてくるようになったのです。

今までは、コーダーさんに迷惑をかけないようにできるだけ自分で何とかまとめたり、コーダーさんの負担を減らすために簡単にした指示にしなくては、と思っていたのですが
コーダーさんたちは皆プロ。知識や経験も、私なんかと比べ物にならないくらいあるのです。そして何より、皆優しく何とかディレクターたちを助けようとしてくれているのだということも見えてきました。

わたしもタイに来た最初は、タイ語がわからないし皆がなにを言っているのかわからず、タイ人がこちらを見て何かを話しているのを見かけると勝手に「非難されている」と思ってしまいより自分の殻に閉じこもっていました。
だからこそタイ語を学ぼうと思ったというのは良い効果でしたが、やはり言葉がわからないというのはきつかったです。

ですが今回はすでにタイ語をある程度理解できている状態で入社したので、皆が何を話しているのかはわかります。
皆が話しているのは、楽しいおしゃべりもありますが、仕事のことも熱心に話しています。

「ここはこうした方が良いと思う」「私がやるから大丈夫」「Tongさんこれできるかなあ?どうしたらできると思う?」などという会話もしますし、日本人ディレクターと話す時は「すみません。ここ、これであっていますか?」「これは、こうした方が多分良いと思います」「ここどうしてもできないので、お客さんにデザインを変えて欲しいと言ってくれますか?…あ、でも他の人に聞いたらできましたのでやっぱり大丈夫です。」など、そういったやりとりをするうちに、ああ、こういうことが大事なんだ…ということがわかってきたのです。


ヌくん(右)と楽しくおしゃべり

わたしがタイ人のスタッフとやりとりをする時に重要だと思っているのは、まずは絶対に礼節を重んじることです。わたし自身は日本で働いたことがないのでわからないのですが、上司だからといって部下の尊厳を奪うような発言はタイでは絶対にNGです。過去の職場にタイ人同士でも礼節に欠いた上司や部下はいましたが、ここモノタイではそんな人は一人もいません。宮川さんの人を見る目は確かだなあ…と心から感心しています。
(友達どうしであれば多少くだけた物言いでもかまわないと思います。)

また、ディレクターが思ったとおりのものが出来上がってこなかった場合でも「間違ってるよ」等と否定的な言い方はしないことです。こちらの伝え方が悪かったと思いなおして「たぶんお客さんが言いたいのはこうだと思うんだけど…!」など工夫した方がより良い雰囲気で仕事をすすめることができます。

他の会社と違うところは、モノタイのタイ人メンバーは、わりと曖昧に言ってもくみ取ってくれるところだと思います。そこに彼らの理解力の高さも感じます。(そういえば、タイ人のみんなのストレングスファインダーの上位を占めていたのは、コミュニケーション能力でした)

※ストレングスファインダー 34種類ある「強み」のなかから、自分の持つ強みをみつけるテスト

さらに、人と人とが付き合う上で欠かせない「笑い」についてもお話しします。日本人同士であれば本気と冗談の線引きは、雰囲気でくみ取ってもらうことができますが、ここタイでは雰囲気で笑ってくれることはまれです。なので、タイ語で冗談を言って皆が笑ってくれるようになれば、だいぶタイ文化に浸透できてきていると思ってもよさそうです(笑)

ふだん練習がてらタイ語で冗談を言うと自然と、仕事でも「こういう言い回しにした方が相手に受け入れられそうだな」ということがわかってくるものなのです。

タイの文化を理解しながらタイ語を使いこなすには時間と努力が必要です。でも、みんなに気持ちよく仕事をしてもらいたいし、お客さんからの「ありがとう」もタイ人メンバーに上手に伝えたい。言葉だけではなくニュアンスや言語外コミニュケーションの向上も大事な大事なお仕事なのです。
日本人ディレクターたちの奮闘はまだまだ続きます。

 

2.業務で使うタイ語

言うまでもありませんが、このディレクター業務はお客様からのご要望を受け、デザインに沿った制作を進めていきます。そのためタイ人スタッフに細かい指示をしなくてはいけない場面がよくあります。
これまでの仕事ではざっくりとした日常会話レベルで良かったタイ語ですが、ディレクター業務をするには、もう一歩踏み込んだ表現が必要です。

通訳にはフォンさん、新人スタッフのサーイさんもいらっしゃいますが、彼女たちには翻訳の業務もあるのでわりといつも激務…。
少しでも彼らの負担を減らすため、日本人ディレクターは小さいことであれば自分でタイ語で伝える努力を怠りません!
以下一部ご紹介します(同僚ディレクターの赤嶺さんメモより抜粋)。


赤嶺さんメモ

 

デザインに関する用語

デザインがきました。確認してください。
design maa reew kha. khoo check duu na kha!
デザイン マー レーオ.コーチェックドゥー ナ カ.
xxのレイヤーはありますか?
mii layer kon ×× mai kha?
ミー レイヤー コン ×× マイ カ?
デザインと違います
mai muan gap design kha!
マイムアン ガップ デザイン カ.
書き出し(画像を切り出すこと)をお願いします
khoo tat ruup nii kha.
コー タッ ループ ニー カ
大きいです/小さいです
yai pai kha / rek pai kha.
ヤイ パイ カ/レック パイ カ

 

コーディングに関する用語

xxを入れてください (例:リンク/スクロール/ボタン/テキスト etc.)
khoo sai .... ( link, schrol, botton, text )
コー サイ…
xxの位置がずれています
tam neen ×× pan kha.
タムネーン ×× パン カ
xxが見えません
mai hen ×× kha!!
マイヘン××カ
テキストがはみ出しています
text tok koop kha(tok だけでも通じるかも)
テキスト トック コープ カ
xxと同じにしてください
khoo tam muan gap ××
コー タム ムアン ガップ ××

 

やり取りに関する用語

お客様に聞いてみます
chan cha rong taam ruu kaa kha!
チャン チャ ロング ターム ルーカー カ!
確認して連絡します
chan cha check duu reew ko book iik na kha.
チャン チャ チェック ドゥー レーオコー ボーック イーック ナ カ.
xxはまだ来ていません(受領していないという意味)
yan mai dai rap ×× kha.
ヤン マイダイ ラップ ×× カ
(jsを設置するのに)どのくらい時間がかかりますか?
chai wee raa ki chua mong ( sai JS) kha?
チャイ ウェーラー キー チュァ モーン (サイ JS) カ?
xxが必要です
chan kit waa ×× jam pen kha.
チャン キット ワー ×× ジャムペン カ.
xxするにはどうしたらいいですか?
taa yaak tam ×× cha tam yangai dii kha?
ター ヤーク タム ×× チャ タム ヤンガイ ディー カ?
普段はどうしていますか?
pokati tam yangai kha?
ポカティ タム ヤンガイ カ?

これらのタイ語を日本人ディレクターがコーダーさんの席に行って(または席に来てもらって)身振り手振りを加えながら伝えます。やはり簡単な言葉なら自分の口で伝えた方が業務のスピードが上がりますしコーダーさんとの距離もより近くなる気がします。
伝えるときのポイントとしては、とりあえず下手でも自信たっぷりにハッキリ発音することです。発声が違っていてもわりとわかってくれます。
が、意味が伝わっても答えが聞き取れないという問題があります!そこは訓練です(汗)。

 

おまけコーナー

たっきーの独断と偏見によるモノタイメンバーのキャラをおまけでご紹介します。


ボーリングアクティビティの様子

宮川さん:みんなのお兄やん。いつもみんなの心配をしてハラハラしている。
川村さん:意外と照れたりしてかわいい系。シャイなのに言いたいことを言う。
まっちー:よくたっきーにいじられて「えっウソ」「やめてやめて」などと言っている。
赤嶺さん:最近色んな意味で復活しつつありマッサージ中毒でもある。タイ語発音がんば!
Fonさん:しっかり者で皆の姉御分。日本人より責任感があるけど機嫌がすぐ顔に出る。
Tongくん:謙虚なのでいつも手を挙げてから発言してくれるみんなのリーダー。
Mongくん:気付くとトイレにいるか寝てるかしている。
Nuくん:いつも穏やかで切なくなる程やさしい。
Ployちゃん:天真爛漫で明るく冗談好きだけど同じくらいしっかり者で思慮深い。
Oilちゃん:よく体調を崩して遅れるけど、出社後は動き回っていて元気。
Tunくん:見た目はイケイケで髪の毛ピンクだしピアス大きいけどかなり礼儀正しい。
Joyちゃん:みんなに野生猿と言われて本人もチャック開いてる時があるけど美人系。
Nooさん:だまっていれば可愛いのに…話すと口からヤバイのが飛び出す。
Mayちゃん:声が可愛い!真面目なのに気付くとたまに全てのウィンドウを閉じて寝てる。
Birdくん:頭の回転が早く吸収力がスポンジ並。なんか言ってるけど難しくてわからない。
Taeさん:絶対に遅刻しなくて挨拶も欠かさない。本当にタイ人?と疑うが今後に期待。
Flukeさん:まだ未知数。タイ人初喫煙者です。愛称はフリッキー
Saiさん:お兄やんと日本語を勉強する妹分。Nooさんの隣なので変な事を覚える心配が。

以上です!
次回は、もう少しだけタイの文化に踏み込んだお話「仏教について」を書こうと思います。皆さんのお悩みをタイの仏教が解決する!…かもです。

この投稿を書いた人

瀧塚 類

瀧塚 類(たきづか るい)Webディレクター

モノサスタイランド所属。いつのまにか全身にタイの匂いが沁みつきました。 森と水遊びとインコとアイスコーヒー、電子機器が大好きです。 自由で気ままな生活が好きです。小説も書いてます。

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