2017年11月

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金曜日の投稿

竹田 健一
投稿者:竹田 健一
(ディレクター / フォトグラファー)

2017年11月10日

立場を気にしないフラットな飲み仲間。
モノサス副社長、永井智子

メンバー紹介

竹田 健一
投稿者:竹田 健一(ディレクター / フォトグラファー)

モノサスの副社長であり、今年から山口県周防大島に移住してサテライトワークを始めた永井智子。東京にいた頃も含めて、社内で彼女と一番飲みに行っているのは、確実に僕であろう。

いつ頃から頻繁に飲みに行くようになったのかは覚えてないが、永井が僕の直属の上司だった5〜6年前は、確実に月1、2回のペースで飲んでいた。話す内容の9割近くは仕事のこと。立ち位置的には「上司と部下」なのだが、部下のお悩み相談に上司が答えるという体ではなく、お互いがそのときに考えていることや起こっている状況を伝え合う場、というカンジだったように思う。

自分のことを客観的に把握するのが苦手な僕にとって、永井は「今の自分の見え方」を的確に伝えてくれる貴重な存在でもあった。

と同時に、こちらが永井のことを上司と思って相談をしても、永井は僕のことを部下と見ていないというか…良く言えばフラットに接してくれているが故に、内心で『上司がそれ言うなよ』と思うことも度々あり、ちょっとした言い方やものの捉え方の違いで喧嘩になったこともある。そんな風に衝突して距離を置いた時期もあるが、今もこうして時間が合えば飲みにいくのは、お互いに馬が合う部分があるからだろう。

僕にとって「立場を気にしないフラットな飲み仲間」とも言える永井智子。
今日はそんな彼女の人となりについて、改めて考えてみたいと思う。
 

「平均」は面白くない

この記事を書くにあたって2ヵ月ぶりに永井と飲みに行ったが、改めて感じたことがある。それは、永井は「多少クセが強くても、尖った部分がある人間を好む」ということだ。

かつて永井と一緒に採用面接をしていたときも、いわゆる平均的な人間には反応せず、ちょっとクセがありそうな人に食いつく傾向があった。「ちょっと生意気なくらいのほうが、一緒に働いていて楽しい」なんて台詞は何回聞いたかわからない。(おかげで僕自身も、生意気な口を聞いてしまうところが多々ある。)

とはいえ、ただクセがあればいいというわけではない。
多少、周りと意見が違っていたとしても「自分を持っている人間」が好きなのである。

面接という場は、そういった部分が見えにくかったりするのだが、永井は人間のクセを見つけるのが上手い。そして、クセがありつつも、ちゃんと物事を考えている人を見極める能力があるように思う。

平均的な人は面白くない。
猛獣であればあるほど面白い。
違った意見を持つ人が仲間に欲しい。
部下として扱いやすい人は好きじゃない。

上に立つ人間は、時として「扱いやすい人」を好む傾向にあるが、彼女は真逆なのだ。

こう書くと、すごくキャパシティの広い立派な人間のように聞こえるが、要は「自分色に染めるのが面倒くさい」というのも根底にあるような気がする。自分のコピーを作るよりも、いろんな個性を合わせた方がてっとり早いじゃん、そんな彼女の合理性というかある種の乱暴さが、結果として面白いチームを生み出してきたというのもまた事実である。

僕自身も、チームに入ったときにその人の個性がどう活きるのか考えるタイプなので、平均的な人より多少クセがある方が面白いと感じている。そういう点で永井の考えには激しく同意だが、僕はまだまだ、永井ほど猛獣をうまく扱うことはできないと思う(笑)。
 

永井智子の「野心」

永井の仕事ぶりは入社以来8年以上見てきたが、彼女の仕事人生を語るとそれこそWebの黎明期から語らなければいけないので、ここでは割愛させてもらう。(大学を出て企業に勤めて、辞めて、1人で起業して、林とモノサスを始めて、副社長やって、周防大島に移住して…なかなかに盛りだくさんである。)

かつては、現場のプレイヤーも担っていたが、ここ数年はマネジメント業がほとんどになり、何かトラブルが起きない限りは、多くの業務をメンバーにまかせている。(この「トラブルが起きた場合」の永井の対処法もこれまた見事なのだが、これだけで記事1本書けそうなので、残念ながら割愛させてもらう。)

現場からマネジメントに移行して、「イチ仕事人」としての永井は影を消していたのだが、そのスタンスに少し変化が起きているようだ。

「周防大島に行ったら、一人の仕事人として、再度チャレンジしたくなった」
「なんかさ、一番になりたいんだよね」
そう言い出した。

東京というあまりにも巨大な場所では「一番になること」は本当に難しい。厳しい競争のなかで Web制作会社のトップになることも大変だし、ましてや個人の仕事で何かの一番になることは単に努力だけでどうこうなるものでもない。

でも、周防大島に行ってみて、人と人の距離が近く、顔が見えるコミュニケーションを通して物事が動いていくこと。地方ならではのマーケットや手応えを感じるなかで「この町でもっと挑戦したい、私にしかできない一番を目指したい」そう思うようになったようだ。

かつて、一人で起業して会社をやっていた時のような、チャレンジ精神が戻ってきてるのではないかと僕は勝手に思っている。また、周防大島に行ったことで、東京とは違う時間の使い方ができるようになったのも、きっかけのひとつなんだと思う。

以前は「株主配当だけでラクしたい」などと言っていた永井が、周防大島でどんな風にチャレンジして、仕事人としてどんな「一番」をとれるのか。少しだけ楽しみではある。
 

受け継ぐことば

彼女との長い付き合いのなかで、何よりも頭に残ってる言葉がある。

「次の世代におごるのは、あなたの役目だよ」

コーディングファクトリー部に異動してリーダーとなった今、この言葉を忠実に守っている。そして今度は僕が、この言葉をメンバーに伝えている。

そう永井に伝えたとき「どんなに仕事がうまくいくことよりも嬉しい」と言われた。そんなに大事に捉えてくれるんだ、と少し驚いたが、今この言葉をメンバーに伝えている立場として、もしメンバーが同じことを僕に言ってくれたら、確かに僕も嬉しいと思う。

そういえば、僕が以前、別の部署でリーダーをやっていたときに、永井から「現場で手を動かすのは止めて、マネージメントに徹したほうがいい!」と度々言われていた。その頃は、プレイングマネージャーになりたいと思っていたので全く同意しなかったが、今改めてリーダーをやっていると、なぜ僕にそう言ってくれたのか、永井の思いがわかるようになってきた気がする。

とまあ、こんな感じで書いてみたものの、正直なところいつまで経っても、永井のことは全然わからない。

まったくもってどうでもいい話なのだが、永井と2人で飲みにいくと、酒が中心になるため、意識して食事を注文しないといつまで経っても「ご飯ナシ」の状態が続く。それに気づいてからは、お互いにそこは意識するようになった。しかし、ご飯がテーブルにきても永井は取り分けないので、それは僕の役目になる。

さらに、飲みの回数を相当重ねてきたことで、ビールを数杯飲んだあと、そろそろ違う酒にいくであろうタイミングもわかってきた。

わかりたくも無いが、これだけ飲みに行ってると、僕も少しは永井のことがわかってきているのかもしれない…w

この投稿を書いた人

竹田 健一

竹田 健一(たけだ けんいち)ディレクター / フォトグラファー

モノサスの「呑みニケーション」担当。入社初日の新人さんにもためらわず話しかける機動力は大阪のおばちゃん並み。同じテンションでディレクター業もこなす。趣味は酒場巡りと社内全員のスケジュールチェック。愛猫3匹と暮らす日々。

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