
2016年04月19日
東京と大阪、
仕事と時間のながれ方
もうずいぶん暖かくなってきました。
暖かくなってきたと思い薄着でウロウロしていると、今さらながらインフルエンザにかかってしまいました。今年も風邪をひかずに冬を越したと思っていたのに‥‥油断大敵ですね。
インフルエンザの時は外出するわけにもいかないので、自宅でPCを開いて仕事をしていました。仕事内容にもよりますが、場所を選ばずPCさえあれば仕事できるのはありがたいなとあらためて感じた次第です。
さて今回は、東京と大阪、仕事と時間のながれ方の違いについてお話します。
山手線と大阪環状線の空気感
左:東京の山手線 右:大阪の環状線
東京でずっと仕事をされている方には分かりにくいかもしれませんが、東京での仕事の時間の流れ方は非常にクイックです。全社会議のため必ず月一で東京に行きますが、毎回そう感じています。それはモノサスの中で感じるというよりは、新幹線で品川駅を下りて山手線に乗り換えた時、すでにそう感じるのです。なんでしょう、電車に乗っている皆さんから「これから仕事チャキチャキやりますよ」といった空気を感じるというか‥‥
もちろんこちらの環状線に乗っていてもそういった空気感はありますが、山手線ではその割合が非常に高いといった感じです。
仕事量の違い?
左:東京の街並 右:大阪の街並
どうしてそう感じるのか。こちらをベースに仕事をして、たまに東京に行く人目線から考えてみました。
結論からいくと「仕事量の違い」なのかなと。
大阪、京都、神戸といった関西の都市も十二分に都会ですが、東京の規模に比べるとやはり一地方都市レベルになります。例えば大阪の街は大きく分けてキタとミナミの2つのみとなりますが、東京には新宿、渋谷、池袋、銀座、丸の内、新橋‥‥かなりの数の街をあげることができます。
それだけ人が集まる街が多いとやはり仕事の数、仕事量も比較にならないほど多くなるのではないでしょうか。そうなるとクイックにしていかないと仕事がまわらない。
個人の仕事のタスク量が多いのは勿論ですが、さらにそのように仕事している人の数が圧倒的に多い。そのため山手線でそういった空気を感じるのかなと思っています。
喫茶店の使い方の違い
※イメージ写真
齋藤孝さんの本でこういった一文がありました。
私は15分の空きがあれば、喫茶店に入って仕事をする。区切りよくササッと仕事ができるからだ。東京ではいつもこのスタイルで喫茶店を利用している。しかし、京都に行った際、喫茶店がそのような使い方になっていないことに驚いた。人々は喫茶店の雰囲気と音楽と時間を楽しんでいた。まったくもって仕事をする空間ではなかった。
(斎藤孝『最強の人生時間術』祥伝社 2011年)
これは京都の有名な純喫茶に入られた際の話なので、こちらの全ての喫茶店にはまる話ではありません。しかしながらその気持ちが少し分かります。というのも私自身も同じような経験をしているからです。
おととしあたりのことですが、京都のお客さんのところに往訪に行き、その後すぐ近くのカウンターメインのお店に入ってPCを開きポチポチしていました。すると常連らしきお客さんが入ってきて私の横のカウンター席に座りドリンクを頼みました。その際、マスターが仕事している人が横にいますけどすみませんねといった感じの目配せをされていたのです。
齋藤孝さんが京都でそう感じたということは、東京の喫茶店ではこういった雰囲気のお店は少ないのかなと本を読みながら思いました。
仕事と時間のながれ方の違いは、
仕事量の違い?
話が少し横にそれてしまいました。
よく地方の人は、東京の人は仕事に関してドライと言いますが、それは東京の人がそういった性格だからではなく、仕事量の多さがそうさせている。またそういった人が非常に多いためそう感じてしまうからではないでしょうか。
IT業界で東京と大阪の仕事量の差は5対1ぐらいと前々回の記事でもお伝えしましたが、もしこの差が反対になれば、きっと大阪の人もドライな感じになってしまうでしょう。
東京と地方都市の仕事と時間のながれ方の違いを感じつつ、日々仕事をできるのは面白いなと思う今日この頃です。
今回は以上です。
また来月あたりに!