
2017年08月14日
食の好みが全くあわない 関西出身の2人
〜モノサス関西人対談〜
全国的に暑い日が続いていますね。私がいる大阪も連日猛暑日で、ちょっと外を歩くだけで汗が滝のように流れる日が続いています。
大阪事務所に常駐している私、吉永は大阪出身で大阪育ちです。
そして月に一度、ミーティングのため東京本社から大阪事務所に来る龍田も、兵庫県出身・兵庫育ちで、大阪には大学から10年間住んでいました。
2人は言わば関西出身で、味の好みや共通点は似ているはずですが、大阪でも京都よりの交野(カタノ)市出身の私と、兵庫の姫路寄りのたつの市出身の龍田では同じ関西と言えど、食文化にも大きく違いがあるようです。
ミーティングが終わって、ご飯でも食べにいこうかとよくなりますが、僕が「この店いいらしいですよ、行ってみますか?」と聞いても、「んー、違うかな。ここら辺と言ったら○○でしょう、そこに行こう」となったり。
同じ関西出身で味の好みが似ていると思っていたのですが、いつも意見が合わない…。
ということで、改めて龍田の食のこだわりや好みのルーツを聞いてみることにしました。
関西人同士ということで、関西らしい料理にスポットを当てて話をしてみました。
たこ焼き
(まずは、やはりこの定番料理から)
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龍田
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たこ焼きってどんなんが好きですか?
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吉永
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やっぱり、外はカリッで中はトロッじゃないですか?
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龍田
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でしょ?僕はそれ、大っ嫌いなんです。
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吉永
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ははははっ。いきなりきた(笑)。
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龍田
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全部とろっがいい。明石焼き食べたことない?
ああいうことですよ。全体的にふわっとしてる。
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吉永
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明石焼きは好きですよ。なるほど、卵焼きのようなふわふわ感ですね。
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龍田
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外はカリッと中はトロッとって、みんなアホの一つ覚えみたいに言うでしょ?テレビのグルメレポーターなんかも「外はカリッ、中はトロ。だからおいしいんだ」みたいな文脈で。必ずしもそれがええと思うなよって。めっちゃヤケドするしさ、あれ。
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吉永
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そうですね、あれは熱いですよね。急にトロッと出るから熱い。
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龍田
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こっち(兵庫)はふわふわのたこ焼き、明石焼きの文化なんで。
だから「外はカリッが最高」と謳ってる店は東京にもあるけど、カリカリなのを箸でつぶして、ソースでしんなりさせてから、食べてる(笑)。
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吉永
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いいじゃないですか、たまにはカリッも楽しみましょうよ。
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龍田
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もちろん、それがおいしいと思ってる人を否定するわけじゃないけど、なんでもかんでもそうじゃないよって言いたい。
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吉永
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すごいこだわりでてきましたね(笑)。
いか焼き
(いかの丸焼きじゃないのは知ってますが)
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龍田
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いか焼きはどう?阪神百貨店のいか焼き旨いよね。
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吉永
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いか焼きってなんですか?阪神百貨店のどこですか?地下?
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龍田
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えっ!?阪神の地下のいか焼き知らんの?大阪人で、阪神のいか焼きを知らん人はいないですよ。多分、吉永さんだけですよ(笑)。
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吉永
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そう言われると、うちの親、なんかそんなん買ってきてた気がする。それやったんかな。なんでいか焼き買ってきたんやろって思ってたんです。それかなぁ。
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龍田
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絶対みんな知ってるって。
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吉永
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いや、意外にわかんないですよ。嫁にも聞いてみよう。
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龍田
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好きじゃないというのはあると思うけど、存在を知らんのは、ビックリ。
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吉永
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龍田さんが言ってるいか焼きって、すっごい薄っぺらくって、細かく切ったイカがいっぱい入ってるやつのことですか?
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龍田
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そう、イカを丸ごと焼いてるのとは違う。
きっと吉永さんは健康志向の家であんまり外食とかしなかったんじゃないですか?あれは、いわゆるB級グルメ。美味しいけど、味が濃かったりもするし。
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吉永
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確かに外食は少なかったかも。うちの親が高血圧でしょっぱいもんあかんかったんです。いやでも、間違いなくおいしそうですね。
バッテラに、ミックスジュース
(さらに話は進みます)
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吉永
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こっち(東京)にいて、関西のもの食べたくなります?
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龍田
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そうやな、551の豚まんやろ…それからカレーうどんね。うどんはもちろんやけど、カレーうどんも関西の方が美味しい。あとバッテラとかね。
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吉永
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バッテラってなんでしたっけ?サバを酢で絞めたもの?
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龍田
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大阪の寿司といえば、バッテラでしょうが!
鯖の押し寿司って流行ってるけど、やっぱ違うんよね、大阪で食べるバッテラと。あの、上になんかこう、薄いセロファンみたいなのが、のってるのよね。
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吉永
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あれなんですかね。
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龍田
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なんかわからんけど、あれ美味しい。関西帰って寿司屋行ってバッテラ頼むけど、一本まるごとになるから、一人だと辛いんよね。でもそれでも食べるときあるよ。
※バッテラの上にのってる薄いのは「白板昆布」だそうです。
おぼろ昆布をつくるときの、削ったあとに最後に残る昆布の芯の部分。昆布の旨味を鯖に染み込ませるためにのせてあるようです。
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吉永
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自分はバッテラはそんなに…あんまり食に対してこだわりがないのかな?
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龍田
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確かに…食にこだわりがないっていうのは、長いつきあいで分かるわ。
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吉永
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ん〜なんか僕も出したいな、龍田さんの知らないもの。
逆に「知らんの?」って言いたい(笑)。飲み物系とか…
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龍田
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ミックスジュース?
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吉永
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それもあんまり飲まなかった(笑)。
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龍田
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めちゃめちゃ飲んでた、ミキサーで親につくってもらって。
バナナと牛乳と砂糖かな?これも確か大阪発祥ですよね。
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吉永
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そうなんですか?ちなみに今は、健康のためにスムージーとか作って飲んでますけど。
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龍田
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ス、ス、スムージーっ!?
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吉永
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蜂蜜とヨーグルトとバナナ、牛乳、あればリンゴとか入れて。
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龍田
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それ、大阪のミックスジュースじゃない(笑)。やっぱええもん食してる。
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吉永
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ん〜どうなんでしょ。今さらながら、食にあまり欲がないって気づきました。
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龍田
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吉永さんはB級グルメを知らずに育ったんだと思うんですけど、それはある意味、ええことやと思いますよ。健康にかなりこだわりのあるお家だったんでしょう。
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吉永
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ウチの実家はとにかく塩分がほぼない家でした。
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龍田
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例えばおやつでも、さつまいもとかシンプルな、素材そのものみたいなものを食べてたり。そんな気がする。吉永さん、健康そうやもん(笑)。
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吉永
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健康には、かなり気をつけてます。
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龍田
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僕が挙げた食べ物って、だいたい不健康そうやもん(笑)。
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吉永
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いや、でもそういうのってお酒に合うじゃないですか。お酒がすすむメニューばかり、なんかいいな〜…
好みがあわない原因は、子供のころにあった
話を聞いていると、同じ関西圏出身で育ってきたものの、子供のころから食べるものが違っていたようです。そりゃ好みは似ないですよね…。
どちらの好みが良いとかはないと思いますが、龍田と食事に行くと、私にとっては新鮮?な食に出会えるので、これからも楽しみではあります(その度にまた「知らんの?!」って言われそうですが…)
ちなみに阪神百貨店のいか焼き、うちの嫁(大阪出身の大阪育ち、職場もずっと大阪)も知りませんでしたけど!(笑)
以上、今回は関西の食対談でした。
それではまた数か月後に!