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Sep,2016
神山ものさす塾  塾生
投稿者:神山ものさす塾 塾生

2016年09月26日

ものさす塾生、神山町民見習いになりました!
~神山ものさす塾・二期生だより~

神山ものさす塾

神山ものさす塾  塾生
投稿者:神山ものさす塾 塾生

こんにちは!神山ものさす塾2期生だよりです!

早いもので、入塾からあっという間に3ヶ月が過ぎました。
7月いっぱいでスキーランドホテルでの共同生活を終えた塾生たちはといいますと、
男性陣と女性陣に分かれ、それぞれ一軒家をシェアして暮らしています。


全員で阿波踊り見にいきました!

それぞれ無事住所を獲得した私たちは、そろそろ折り返し地点を迎えます。
人に出会い、家に出会い、町に出会う、
神山ものさす塾生の生活を簡単にご紹介したいと思います!

今回の神山ものさす塾レポーター

澤田 悠奈
ものさす塾2期生、高知担当。風呂焚き見習いです!20代前半までB型として暮らしたAB型。三十路を目の前にしていまだに自分自身に戸惑うため、独学でホロスコープが読めるようになりました。神山に来てすだちの汎用性に感動しています!私もすだちのようになりたい。


私たち2期生が学んでいること

私たちは雇用型人材育成事業によって勉強をさせてもらっています。
半年間、Web制作者を目指して学ぶ内容は、大きく分けると以下の3項目。

  1. Webサイト構築に必要なコーディング講座
  2. 運用の知識・工程管理の講座
  3. ライティング・インタビュー講座
     

このカリキュラムを、
Web業界未経験の自分たちが、
経験豊富な東京のWeb制作会社から学べる。

またとない機会を過ごしていると今でも感じています。


授業風景。コーディング基礎、photoshop、運用、コーディング上級……講師陣も東京から入れかわり立ちかわり神山へ来て教えてくれます。

後半は、カメラ講座・ライティング講座・インタビュー講座など
前半とは色を変えた授業カリキュラムとなっています。
 

暮らしの始まり
生活の拠点を整える

スキーランドホテルでの合宿後の住まいについては、
授業と暮らしの合間をぬって、各々が家探しに励みました。
半年という滞在期間のため、見ず知らずの塾生たちに家を貸してくれる方に出会うのは
修理費の負担などを考えても難しい面もありましたが、
無事、男性陣は 殿宮 という標高600mの山へ、女性陣は 阿川 という梅の里へ。
生活の拠点を移すことになりました。


スキーランドホテルからそれぞれの家までは車で30分程度。

男性陣が暮らす殿宮の家は、周囲に人が住んでおらず、
壮大な景色と、豊富な資源を独り占めすることができる環境です。


早朝の殿宮。標高600mの男性陣宅は雲の上。


男性陣宅の母屋。出会った当時。


今は立派なはりにハンモックがつられています!

この環境を満喫している男性陣。
ナタや鎌はもちろん、草刈機もチェンソーも使いこなせるようになり、
納屋にある動かないバイクを出してきて、いつの間にか使っていたり。


気持ちの良く晴れた日の殿宮。布団干しひとつをとっても、見ていて羨ましくなる景色。

ふすまを取っ払って、蚊帳をつり、
格安でお手製の網戸を貼り(ただし開閉不可能)、
座布団カバーを布から選んで塗ってみたり。
日々の快適さを追求し、着々と暮らしぶりが上がる様子は、見ていて頼もしいかぎりです。


流星群の日は、外で晩御飯を。敷いてあるのは拾ってきたバナナの葉。


三線もございます!

神山で出会った人達に次々と声をかけ、縁をつなぎ、
あらゆる知恵を教わっている彼らの次の目標は、プロジェクタでの野外上映会開催…!
12月までの生活は毎日、中身がたっぷり詰まった日々のようです。
 

ともに暮らす人びと

一方、阿川の女性陣宅は、たくさんのご近所さんに囲まれて生活しています。
立地良し・家屋の状態良し・家電アリ・憧れの茅葺屋根型・縁側・畑付き!


場所は阿川の商店街の中。すぐお隣には大きなイチョウの木がある神社が。

畑には立派なすだちの木が何本もあり、9月の収穫時期を控えてたわわに実っていました。
すぐにでも女5人全員で住むことができる広いお家に、一同大喜び。

家に住む人が不在となったのは7年ほど前のことだそうですが、
ご家族とご近所さんが大事にお手入れされ、
ご紹介いただいた時からお掃除も草刈りも行き届いたお家でした。


阿川の女性陣宅の母屋。

家を大切に守る人がいることに、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
私たちも、この家を半年間引き継ぐ身として
みんなで氏神様にこれからよろしくお願いしますとごあいさつ。
ご近所の方々にもぐるっと挨拶にうかがって、無事、神山町民見習いとなりました。

ご近所さんとは、顔を合わせると自然と立ち話がはじまり、その度に生活の知恵や、レシピなどを教わります。
旬のお野菜をはじめ、自家製の梅シロップ、虫刺されに効くホウセンカ入りの焼酎…
日々うれしい、いただきものばかり。

家には、普段古市でアンティークとして購入するようなレトロでかわいい食器がそろっているので、日々の食卓は自然とにぎやかになります。
模様やガラス食器の厚みに時代を感じては贅沢な気持ちに……!


窓を開け放つと風が気持ちいい。

そしてこれからは冬支度がはじまります。
実は女性陣宅のお風呂は薪風呂。
夏の間は汗だくになりながら火を焚いていましたが、
今はすっかり涼しくなり、風呂焚きは日々の楽しみのひとつとなっています。



薪割りも風呂焚きも慣れてきました!

薪で沸かしたお風呂は冷めにくく、芯から温まることができるので
冬、ぽかぽかがずっと続くそう。

うっかりしていると道端の木材が薪に見えてきます。
いい薪はないか、これはあそこに使えるんじゃないか、
日々の目線が明らかにたくましくなりました。

日々の快適を求めて家具まで作り始める男性陣のようにとはいきませんが、
シャワーのなかったお風呂に山水用のシャワーを設置して
お風呂ライフを快適にしてみました。

これからは、せっかくの畑を活用したいねと、ハーブの苗をいくつか物色中。
そしてすだちの木は今まさに収穫時で、少しずついただいては料理に使い、家族に送り、
大満喫させていただいております。お庭っていいなあ。
 

“ Web + α ”

私たちは、Webの知識・技術を得ることを目的としてものさす塾への入塾を希望しましたが、その背景には、それぞれ自分たちの手で生活を作り上げられるようになりたいという思いがありました。


サテライトオフィスのための解体作業。地元で活躍する若い大工さんと交流する機会。


他の塾と合同のアドプト活動。アドプトとは何かということから学び、森に入り、実際に木や竹を切る。森を守るために人の手で整備を行い、木材は暮らしに役立てます。

神山では地方創生の取り組みを実際に肌で感じることができ
そして、田舎で暮らす知恵、生きる力を養うことができます。

こうして塾生同士肩を寄せあい神山で暮らしていると、一人では知り得なかった情報を交換しあうことができ、可能性が広がっていくのを感じます。
私は高知出身なので、田舎で暮らすということがどういうものであるかを知っているつもりでしたが、人が集まってそれぞれの個性を発揮しあうことが、こんなに発展的な毎日につながることを知りませんでした。

“ Web + α ”
生活をどう作り上げるかは、各々が選ぶこと。
たくさんの可能性を手渡してもらい
”神山ものさす塾生”として過ごす日々をへて、
私たちの心身は鍛えられています!

この投稿を書いた人

神山ものさす塾  塾生

神山ものさす塾 塾生(かみやまものさすじゅくじゅくせい)

神山ものさす塾・塾生です。全国から集まった10名が、神山でともに暮らしながら、コーディング&ライティングスキルを身につけるべく日夜奮闘中です。

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