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Apr,2017
松原 恵
投稿者:松原 恵
(ディレクター)

2017年04月05日

私のコーディングファクトリー事件簿

コーダーのあーだこーだ

松原 恵
投稿者:松原 恵(ディレクター)

こんにちは、コーダーの松原です。
厳密に言うと、今はメインで別の仕事を担当しているので、名刺の肩書もディレクターになりました。

それについては後程ご説明いたしますが、今回は、入社5年目を迎える中堅メンバーの私が、コーディングファクトリー(以下CF)で体験した印象的な出来事を、「私のコーディングファクトリー事件簿」としてお届けします。


コーダーなのに出張。
セミナーで名古屋・大阪・福岡へ。

これまでCFでは、多くのセミナーを開催してきました。私の入社後は、2013年〜2014年に「コーディングガイドラインセミナー」、2014年~2015年には「レスポンシブWebデザインセミナー」を開催しています。私はこのセミナーのサポートスタッフとして、名古屋、大阪、福岡に同行しました。

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部長の児嶋が登壇。

正直、コーダーになってこんなに出張に行くと思いませんでした。
私は主に受付を担当。受付なんて、名前を聞いてチェックするだけじゃないの?と思うかもしれませんが、どの会場もありがたいことに大盛況なので、事前のシミュレーションや準備は入念に行ってから臨みました。

また、セミナーで講師を努めるのも現役コーダーです。いつも一緒に仕事をしている先輩コーダーの講演を聞きながら、「いつか私もこんな広い会場で、大勢の人達を前に講師として登壇する日が来るのだろうか」なんて妄想をしたりもしました。が、実際にセミナーの講師は固定ではなく、毎回新たなコーダーが講師にチャレンジしています。
私は極度の上がり症なので、もしそんなことがあったら相当苦労するとは思いますが、それはそれで、とても貴重な体験ではないでしょうか。


コーディング好きのおせっかい。
新人教育担当になる。

そんなこんなで一人で案件を担当するのにも慣れてきて、自分なりの仕事の進め方というか、コツのようなものを掴みかけた頃、周りを見渡すと後輩コーダーが先輩コーダーと同じくらい増えており、気付いたら自分のことだけを考えて仕事をしているわけにはいかなくなっていました。

とはいえ、エンジニアですし、案件は一人でアサインされることが多いので、自分のこと...もとい、自分の案件のことだけ考えて仕事をしていても、きっちり納品さえ出来ていれば問題はないのかもしれません。でも私は自分が上手くできたとき、「こういう方法があるよ」って誰かに教えたいし、新人さんに質問されるとなんだか嬉しくて、聞かれてもないことまで、あれもこれもと話したりしていました。

そして入社して3年目、私は「新人教育担当」になりました。
そういえば、私がモノサスの入社面接を受けたとき、「3年後、あなたはどうなっていたいですか」という質問に対して、私は「人に伝えたり、教えることが好きなので、次世代のコーダーを育てるような人になりたい」と答えました。あの頃描いていた未来を今生きている。というのは、少し大袈裟かもしれませんが、やってみたかったことなので、出来る限りのことをしようと思いました。

しかし、今までいち先輩コーダーとして教えてきたものを、教育係として教えるということに、私は想像以上のプレッシャーを感じていました。新人さんのミスに対して、感情的になってしまうこともあり、コーディングはできるようになっても、教育に関しては全くの素人でした。これではダメだと思い、まずは新人教育について学ぶことからはじめました。

そんな紆余曲折を経て、私は新人教育に関するいくつかの資料を作成しました。その名も「CF OJTセット」。
内容は、教育係用のOJTガイドライン、育成計画&振り返りシート、新人さんと担当教育係用のコミュニケーションシートです。後にこの出来事がきっかけで、「今月のMVP」も受賞することができました。
自分で言うのも何ですが、新人教育を通して、私自身もひと回り大きくなったような気がします。大人になってから成長を実感できることって、意外と少ない気がしますが、そういうのってモチベーションに直結しますよね。

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CF OJTセット。


コーディングしないコーダー?
案件・技術相談窓口になる。

入社5年目の今、私がやっているのは「案件・技術相談窓口」という仕事です。
案件を受注する前に、お客様から具体的な相談をいただいた際、これまでシニアコーダーが制作の合間にサイト制作にかかる工数を算出していました。しかし、ここ数年間で相談内容も多様化し、工数算出に時間を要するものが増えています。そこで、シニアコーダーがこれまでどおり制作に集中できるよう、今年から受注前の案件・技術相談窓口を私が専任することになりました。

まだはじまったばかりなので、何も言えるようなことはないのですが、今まで私がCFで経験してきたことの全てを、活かせる仕事であることは間違いないと思ってます。また、コードを書く機会は減りましたが、窓口業務では、次から次に新しい技術を取り入れたWebサイトの相談が飛び込んでくるので、これまで以上にフロントエンドの知識が必要になります。適宜デモの作成も行っていますので、日々勉強を怠らず、これからも大好きなコーディングはずっと続けて行きたいです。


なんと、本も執筆しています。

最後に、忘れてはならない重大事件をご報告します。

この程、CFの本が出版されることになりました!

具体的なディレクション方法、コーディングの実践的なTipsのほか、コーディングガイドラインの策定方法についても徹底解説しています。コーディングファクトリーでの実際の制作フローやチェックリストなど、現場のノウハウが詰まった一冊ですので、是非チェックしてみてください。

私は主にディレクションに関する項目を担当しています。
いわゆる教科書的な内容ではなく、現場目線の割と突っ込んだ話になっていますので、こんなとき、実際はどうしてるの?という質問の答えが見つけられるのではないかと思います。もちろん、コーダーになって本を書くとは夢にも思っていませんでした。

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マイナビ出版より発行。「WebDesigning」では、CFで連載を担当したり(2011年12月号~2014年3月号)、コーディングガイドラインの特集を組んでいただいたことも(2013年4月号)。


おわりに

セミナー、新人教育、案件窓口に本の執筆まで。あらためて振り返ると、CFのコーダーってコーディングが全てじゃないってことに気づきました。それがいい人も、そうじゃない人もいると思うけど、私は飽き性なので、こういうのが結構好きです。

この投稿を書いた人

松原 恵

松原 恵(まつばら めぐみ)ディレクター

コーディングファクトリー部ディレクター。毎月行われているモノサスの読書会には初回から参加、技術本以外の本を読むよいきっかけになっています。最近はまっているのは日本酒としゃべる猫のものまね。

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