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Feb,2018
永井 智子
投稿者:永井 智子
(取締役副社長)

2018年02月15日

周防大島サテライトオフィス工事(ほぼ)完了!
築150年古民家の、ビフォアアフター

仕事と暮らし・周防大島

永井 智子
投稿者:永井 智子(取締役副社長)

周防大島サテライトオフィス(準備中仮オフィス)勤務、副社長の永井です。

毎回、私1人の写真ばかりだったこの連載ですが、今回はちょっぴりにぎやかな写真でスタートです。サテライトオフィス進出でお世話になっている、山口県中山間地域づくり推進課の深見さん、阿部さん、周防大島町政策企画課の今尾さんに、工事の確認に来てくださったところで一緒にパチリと写っていただきました。

ということで、周防大島サテライトオフィスが、ほぼ完成しました!

私たち4人の後ろに写っている建物が、リフォーム工事が完了したサテライトオフィスです。西側(正面に見えている側)に窓を少なくしたのは、暑い夏の西日を避けて快適に過ごすため。真っ黒の「焼杉」を使って外壁を覆ったのは、海からの潮風にも痛みにくいようにするため。この地域の昔からの知恵を活かした建て方になっています。

今回は、できたてほやほやの周防大島サテライトオフィスについて、リフォーム工事のあれこれと、現在の様子についてご紹介したいと思います。
 

母の実家を改築し、オフィス仕様に

サテライトオフィスとなった建物は、もともと私の母の生家だったところ。私も小学生の頃は、夏休みのたびに祖父母を訪ねて遊びに来ていた思い出の地です。ふすまを開け放てば、田の字型の4間がひとつの座敷になるという、都会の家ではなかなか見ることのない大きい空間がありました。

お盆前後のいちばん暑い季節でも、海からの風が通り抜けて、クーラーなど無くても快適なお昼寝タイムが過ごせるところ。ふと目を覚ますと、シオカラトンボやミンミンゼミが、迷い込んだ家の中までわがもの顔に飛んでいて、都会っ子だった私を驚かせる・・・そんな家でした。

しかし、20年ほど前に祖父母が亡くなってからは、住む人のいない空き家に。1年に数回、父や母が風通しに来るくらいになっていました。私が幼い頃に、築100年を超える家ということで調査に来たという話を聞いたような気がするので、推定ですがそろそろ築150年を迎えるのではないかと思われます。住まなくなった家は傷みが早いと言いますが、ご多分にもれず、数年に一度法事などで訪れるたびに、雨漏りのしみを見つけたり、家の中にまでツタが隙間を見つけて侵入しているのを見るようになっていました。

そんな折、ここ周防大島でのサテライトオフィス開設の話が進み、この家を改築してオフィスとして活かしていくことになりました。

とはいえ、やはり古い家だけに、夏は良くても、冬は隙間風だらけ、水まわりや設備も昔のまんま。そんな古民家で、インターネットを活用したモノサスの仕事をするというのは、かなりのギャップがありました。私自身、工事が進むまでは、快適に仕事ができる日が来るのかと、うまく想像できずにいました。

けれど・・・完成してみたら!

築150年の建物がどんな風に生まれ変わったのか。その変わりようを、まずはご覧ください。
以下は、ほぼ同じ角度から撮った写真でのビフォアアフターです。
 

1. 母屋

before

after

母屋の外観ビフォアアフター。屋根やサッシも入れ替えて、高断熱で快適な建物に変身しました。
 

2. 駐車場

before

after

駐車場のビフォアアフター。敷地一杯に建っていた建物部分を減築して、オフィス隣に駐車場を併設しました。
 

3. 内観

before

after

内観のビフォアアフター。腐って抜け落ちていたところすらあった床はタイル張りに、壁も多くを新しくしました。そんな中、柱や梁には、150年前からの面影があるでしょうか。

思い切って変えたところも多いですが、今では同じように建てることも難しい古民家なので、「昔から」を残せる部分は残してもらうようにお願いしました。黒光りする柱や梁、天井を見上げると見える直径30cmはあろうかという棟木、祖父が張ったという無垢木の床などは、ン十年分のほこりを払ったり、褪せた部分を塗りなおしたりしただけで、そのまま利用しました。

ここで働く人、ここを訪れる人に、どこか懐かしいような、なごめる雰囲気も感じていただけたらと願っています。


オフィススペースになるところ。せっかくの海まで徒歩1分…ですが、狭い地域に家々が密集して建っているため、残念ながら仕事をしながら海を臨むというわけには行きません。海を眺めるのは気分転換のお散歩時にとっておきます。
 

オフィスとしての利便性、快適性も

最後に設備について。モノサスの仕事をするうえで、何はなくとも必要不可欠なのがインターネット回線です。

ここ周防大島は、ほぼ町内全域で100Mの光回線が引けるという、東京と変わらない快適なインターネット環境が準備されています。その上、同じ100M回線でも、東京よりもテレビ会議での音声や映像が途切れることは少ないように感じます。東京と違って使っている人が少ないからでしょうか?! 実速度で常時50~60Mbpsは出ているようで、瞬間最高値では、92Mbpsの数値を測定したことも!インターネット回線環境では、不便を感じたことがありません。


ひとまず4人分の机と椅子でスタート予定。最大8人程度までは勤務可能なスペースです。

さらに、トイレ・洗面所など水まわりは清潔感あふれるものに一新。浄化槽を入れて、トイレは汲み取り式から念願の水洗トイレに! また、外食したり買い物したりするお店まで、思い立って気軽に行ける距離ではないため、ランチや夜食時にも使えるよう、調理ができるキッチンも完備しました。
働く時間は、人生の中の大切で長い時間。余計なストレスを感じない環境になればと考えました。

また、お試し勤務や、一時的に周防大島オフィスを利用するスタッフなども活用しやすいように、宿泊可能なスペースも準備しています。他拠点のメンバーにも、低いハードルで周防大島サテライトオフィスを訪れるチャンスを作れれば・・などの将来像も構想しての場所になりました。


(左)宿泊も可能な和室スペース。(右上)洗面所にバスルーム、トイレは水洗に。(右下)キッチンも新品。お店は遠くても、居ながらにランチや夜食が作れます。

移住から約1年たち、モノサスの新しい働く場所として、周防大島サテライトオフィスの準備が整いました。

そして来たる 3月6日、開所式とお披露目会を行い、サテライトオフィスとして正式に営業を開始します。開所式等の様子は、また改めてお伝えしたいと思います。

この投稿を書いた人

永井 智子

永井 智子(ながい ともこ)取締役副社長

モノサスの取締役副社長です。東京タワーの見える家に憧れ、川崎から、国分寺、本郷を経て目黒までたどり着いたはずが、ひょんなことから山口県に住むことになりました。人生何が起きるかわからない、だけどどこもが住めば都。 「どう生きるか」から仕事や住む場所を選ぶのもいいけれど、今いるところを居場所と決めて、生き方、考え方、性格だって変えていってもいいんじゃない?

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