Mon.
4
Jun,2018
齊藤 あかね
投稿者:齊藤 あかね
(チェッカー)

2018年06月04日

今日は「虫歯予防デー」。
虫歯と歯周病予防のコツ、お伝えします!

TOPICS

齊藤 あかね
投稿者:齊藤 あかね(チェッカー)

こんにちは。品質管理部の齊藤です。6月4日は「虫歯予防デー」ですね。

今回、私が歯科衛生士の資格を持っているということから、虫歯や歯周病予防についての記事を書いてほしいと編集部より依頼がありました。

10年以上歯科医院での業務にたずさわり、今でも、休日には恩師の歯科医院をお手伝いしています。人それぞれ、年齢や状態によって、ケアの方法もアイテムも異なりますが、これを読むみなさんの日常に少しでもお役にたてたら、と思いつつ書いてみます。普段、患者さんにお伝えしていることを、ほんの少しご紹介させていただきますね。

知っているとお得なポイント3つ

口腔ケアについては、歯みがき指導を受けたことのある方ならご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、周りの方々に聞いてみると、意外と「知らなかった!」と言われることも多いため、ここでは効率良い口腔ケアのポイントを3つにしぼってお伝えしてみようと思います。

POINT1. 歯ブラシを持ってみよう!コツはえんぴつ持ち!


えんぴつを持つように握ると、余分な力が抜けてちょうど良い加減になります。

まずは歯ブラシの握り方。グーで握るのではなく、えんぴつを持つようにスマートに持ちます。こうすると、余分な力が抜けて、自然と歯みがきの力加減がちょうど良い圧になるのです。

社内でも周りの人に聞いてみると「グーで磨いてたよ!」という人が多かったり、お昼休みの後にグーで磨いている方をお見かけします。それがダメ、な訳ではありませんが、毎日触れる歯と歯茎をやさしくケア出来る簡単な方法なので、えんぴつ持ちがオススメです。

また、強く磨きすぎている人や、歯茎がぶよぶよしてきている人は「おとうふ」を磨くイメージをしてみてください。そーっと磨くイメージが簡単にできます。

POINT2. 磨いてみよう!2ミリのポケットを狙え!


歯の根本部分の2mmポケットに、歯ブラシを斜めにあてる感じで磨きます

通常みなさんがみがいているであろう虫歯予防のための「歯」だけではなく、歯に対して歯ブラシをハグキに向けて「やや斜めに磨く」ことをおすすめしています。

なぜなら、歯とハグキの間には小さなポケット(約2mmぐらい)があり、そこに汚れがたまりやすいのです。この角度は歯茎のマッサージも出来るので、歯周病予防にも大変効果があります。

私は、この角度を確認するため、鏡を見ながら歯みがきをすることが習慣になっています。「よごれ落ちてるな~!」「歯茎も元気そう!」と毎日ニヤニヤしてしまいます(笑)

POINT3. 歯医者さんでスッキリ!クリーニングだけでも大丈夫!


歯医者さんは強い味方!プロのクリーニングを受けることでさらに歯を健康に保てます

実は、歯医者さんでは虫歯治療で行くだけでなく、クリーニングもおこなってもらえます。虫歯になってなくても、痛くなくても、歯医者さんに行って良いのです!

自分では落とすことの出来ない歯石やステイン(着色)、見逃してしまっている汚れを取り除き、きれいにクリーニングできますので、お気軽に訪ねてみてください。

歯みがきの方法も教えてもらえるので、おうちでの歯みがきも、ポイントを絞ってぐっと楽になると思いますよ。今さら大人なのに、歯の磨き方?使い方?なんて思われるかもしれませんが、大真面目です。「自分の口に最適なケア方法」を是非聞いてみてください。一生分の価値有りです!

また、歯医者さんには定期的に通って、クリーニングと歯の状態をみてもらうことをおすすめします。よく「3ヶ月毎に通えばいいんですか?」などと尋ねられますが、期間は本当に人それぞれ。歯と歯茎の状態によって最適な期間も含めて提案してもらえるので、ぜひ怖がらず歯医者さんにいろんなことを相談してみてくださいね。
 

歯みがきがワンランクアップ!のスッキリアイテム

基本的なケアに関してお得な3つのポイントをお伝えしましたが、さらにワンランクアップしたい人におすすめしたいアイテムがあります。虫歯、歯周病のリスクも大幅に減り、確実にスッキリするという強力アイテムです。

1. 指に巻けば最強!おなじみ「デンタルフロス」

まずひとつめは、デンタルフロスです。薬局などにいろいろありますが、大きくわけると2種類あります。糸を指に巻いて使うタイプと、ホルダーに糸が張ってあるタイプがあります。


糸を指に巻きつけるタイプ。慣れてくればもっとも効率が良いです。


こちらがホルダータイプ。初心者の方はこのタイプから始めるのも良いかも。

指に巻くタイプは、歯の湾曲に沿ってなでるようにピッピッピッと歯と歯の間にフロスを通していくだけ。歯にフィットするので、根こそぎよごれが落ちていきます。もちろん、指で巻いて使うことが難しい方やそんな時間ないよ!という方は、操作しやすいホルダータイプのフロスを使ってもOKです。

ミントなどの味がついているフロスもありますし、すべりが良くなるようワックスがついているものもあり、選ぶことも楽しいです。

2. 磨きにくいところはおまかせ!「タフトブラシ」


通常の歯ブラシ(左)とタフトブラシ(右)。こんなに大きさが違います。

続いて、おすすめしたいのが「タフトブラシ」。聞いたことがない人も多いかもしれませんが、すごく使えるアイテムです。

歯並びがデコボコしている人や、親知らずなどの奥歯の奥がみがけない人にも最適です。そうでない人も、歯茎にそってくるくるっとマッサージするように使うと、歯茎も活性化され、歯の根元の汚れも良くとれてより一層効果的です。

これは気持ちよくてさっぱりしそうじゃないですか?いいことづくめこの上ないのです。

もちろん、通常使う歯ブラシも、小回りがきくコンパクトヘッドだと当たる箇所が増えるので、歯の磨き残しは少なくなります。
 

健康な毎日を、自分自身の手で守ること

いろいろとご紹介してきましたが、忙しいビジネスマンの皆さんは毎日時間との勝負だと思います。アイテムをいくつも使って毎回歯みがきするのは大変です。

あわただしい朝・昼は歯ブラシだけ。
夜だけ+1アイテム使って、徹底的にさっぱりしてみる。
そんなやり方でも良いかと思います。

そして、先ほども書いたように、ご自身でどうしようもない部分は歯科医院でお手伝いできます。


歯科衛生士の同僚と。患者さん一人ひとりにあった口腔ケアの方法を検討します。

今までに私が一番心に残っている患者さんからの言葉は、人前で「笑えるようになった」と言われたこと。歯石やステイン(着色)を取り除き、歯茎も引き締まったことによって笑顔に自信がもてるようになったという患者さんです。

そんな健康な毎日を、自分自身の手で守っていけたら、素敵ですよね。

どうせ毎日やることならば、少し意識を変えて、お気に入りのアイテムを使いながら爽快感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

この投稿を書いた人

齊藤 あかね

齊藤 あかね(さいとう あかね)チェッカー

品質管理部チェッカー。歯科衛生士の資格を持ち、社会人バンドでギターを弾くことも。不器用だけどチャレンジ精神だけはあり、どこへでも出かけます。温泉大好き人間です。

齊藤 あかねが書いた他の記事を見る