2017年02月

22

水曜日の投稿

先田 千尋
投稿者:先田 千尋
(Webディレクター)

2017年02月22日

猫の日にわが家の猫自慢をしながら、
ちょっとマジメに猫について考えてみる。

TOPICS

先田 千尋
投稿者:先田 千尋(Webディレクター)

こんにちは、猫のしもべとして生きるディレクター先田です。
猫かモンゴルの話(モンゴル武者修行ツアーの話はこちら)しかしないとごく一部で有名です。

ニャンニャンニャンの猫の日ですね。
猫、もふってますか?
うちには現在5匹の猫がいます。常にニャンニャンニャンニャンニャンの日です。

我が家の猫

月読(つくよみ)♂
2010年生まれ
猫保護団体から譲渡
布都(ふつ)♀
2010年生まれ
猫保護団体から譲渡
豊玉(とよたま)♀
2012年生まれ
友人経由で我が家へ
なむち♂
2013年生まれ
家の近所で拾う
きくり♀
2014年生まれ
家の近所で拾う

 

今は5匹ですがたくさんの猫がうちにやってきて、そして去っていきました。
猫保護団体さんから一時的に猫を預かる「預かりボランティア」をしたり、友人経由で乳飲み子を引き取り、里親を探したりしたからです。
ちまたでは猫ブームなどといわれ、ネットには猫画像猫動画があふれ、かわいい猫の様子を目にする機会が多くなって飼いたくなった人も多いのではないでしょうか。
実際猫の飼育率が上がっているそうです。
その一方で猫の保護団体は常に捨てられた猫であふれています。どうしてでしょうか。
 

最期までいっしょに暮らせるか?
捨てられた猫のゆくえ

保護団体といっても様々な団体があります。犬や猫どちらかだけを保護している、ウサギや鳥も保護している団体さん。活動内容やポリシーも様々です。
保護団体によって保護される犬猫は下記のような環境から保護されたりしています。

一例ですが…

  • 多頭崩壊
  • 飼い主が年を取って病気になった、施設に入った、代わりに引き取る人がいないので捨てる
  • 避妊、去勢手術をしていない飼い猫、野良猫が生んだ仔猫を捨てる
  • 野良猫が無責任な餌やりで増え、近隣から嫌がられている、虐待する人がいるなどの劣悪な環境
  • 引っ越し先で飼えないから捨てる
  • 旅行に行けないから捨てる
  • 猫、犬が病気になったから、年を取ったから捨てる、など
     

多頭崩壊については近頃ネットのニュースなどでも取り上げられるので聞いたことがあるかもしれません。アニマルホーディングともいわれる、世話をできる範囲をはるかに超えた動物を飼って手放すことができない人がいます。ゴミ屋敷を作ってしまう人と近い精神疾患とも言われているようです。
劣悪な環境に増えていく動物、家主が倒れたとき、近隣からの苦情で、保健所に連れていかれたり保護団体が救済に入ったりしています。

このような例はまだしも、他の例についてはどうでしょうか。
飼う前に想像がついたことのはずです。
生き物を養うというのは愛情以上に手間とお金が必要になることです。
元気な仔だったはずでも、病気になって何年も介護が必要になることもあります。
年を取ればもっと具合の悪いところもでてきたり、ボケてしまったりもあるでしょう。長生きな猫は20年以上も生きます。猫はよく吐くし、家具で爪をといだりするかもしれません。家族がアレルギーを起こすこともあるかもしれません。
それでも最期の時まで共に暮らせるか、猫の可愛さに惑わされずに考えてほしいことです。

そして猫と一緒に暮らしたいと思ったら、ぜひ近隣の猫保護団体について調べてみて、猫の譲渡会に行ってみてください。
厳しいと感じるような譲渡条件もあるかと思いますが、容易に飼う人は容易に捨てるということを目の当たりにしてきて、それを避けるためにいろいろ考えられているのです。
見知らぬ人に命を託すというのはとても難しいことです。
何度か自分でも里親探しをしてきて身に沁みました。
 

我が家を仮宿にして
もらわれていった仔猫たち

子猫がごみ袋に入れられてゴミ捨て場に捨てられる、春先によく聞く話です。
我が家の月読と布都もそうでした。


え、ぼくたちゴミ捨て場にいたの?

メス猫は生後6か月くらいから妊娠できます。環境が良ければ年2回出産することもあるそうです。
猫は古代エジプトで初めて家畜化されたと言われていますが、その古代エジプトでは猫の女神が崇拝されていて多産のシンボルとなっているくらいです。

そんなにたくさん生まれるなら野良猫ってもっとたくさんいるはずでは…と思った方もいるかもしれません。野良猫の平均寿命は3年と言われています。まず成猫になることが難しいです。
猫は外でも生きていける、そう思っている人も多いかと思います。
ですが人間のために作られた街の中で、果たして猫が安全に暮らせるものでしょうか。
満足に食料もなく、調味料の入った人間の残飯をあさり、人間の家の庭に入れば追いやられ、道には車が行きかう。寄生虫や伝染病のリスクも高い。
そして積極的に猫を排除する人の手で始末されてしまったりもするのです。

生まれてすぐにゴミ捨て場に捨てられ、我が家にやってきた猫は他にもいます。

しまのすけ
料理用のはかりで軽量
さびひめ
これ猫かな…熊か狸かねずみじゃないかな
 

当時お世話になっていたクライアントさんで、猫好きな方のお兄さんの同僚のご家族が、自宅そばのゴミ捨て場で助けた仔猫です。
へその緒が付いたままの生まれたばかりの仔猫が5匹。そのご家族は動物病院に連れて行き、ミルクをあげ懸命に助けてくれましたが、私が引き取りに行ったとき、生きていたのは2匹だけでした。
生まれてから1週間ほどたっているのに体重は100g。体のあちこちに膿んで膨らんだ箇所がありました。
幸いミルクもよく飲んでくれ、膿みを抜いた後の傷も順調に治り、すくすくと育ってくれました。
仔猫の世話も人間の赤ん坊の世話と同じです。昼夜問わず数時間おきにミルク、哺乳瓶の消毒もして、排せつも手伝わないとできません。

しかも我が家には仔猫をほふるのが大好きな奴が…ギャー!


仔猫保父りますよ(キリッ)
まだ小さい頃のきくりを抱えるなむち。入っているのは使っていない仔猫用トイレ…。
きくりは引き取り手を探して譲渡会にも参加させてもらったのですが、なかなか希望してくれる人が現れず…我が家の仔に。

 

初対面
ザワザワ...

ベロベロベロ

「うひぃ~たちけて~」
仔猫はお尻をなめてあげないとトイレをしません

なむちはオス猫なのですがなぜか仔猫の世話が大好きです。囲い込んでべろべろべろべろ。お尻をなめて排せつもさせます。他の猫が仔猫にちょっかいを出すとスザァーっとスライディングで割り込みます。
なぜなむちが保父猫になったのかはわかりません。そんななむち自身も私が拾ったときは乳飲み子でした。

豆大福かな?なむちです。

初めての乳飲み子なのでミルクのあげ方が下手でガビガビと汚れております

ミルクのあとはほっておくと8時間でもぶっ通しで寝るいい子でした
 

保護団体から保護猫を預かる「預かりボランティア」でやってきた猫もなむちが可愛がりました。保護団体さんには常に猫がいっぱいで、預かりボランティアを募集しているところも多いです。我が家にはまだ人に懐いていない猫が続けてやってきましたが、まずなむちが相手をしてくれるので、人間とはしばらく距離をとり、落ち着いてきたところで人間に慣れさせることができました。

なむちが保父った仔猫たち

知人経由でうちに来た灰色斑の仔。友人の仲介ではるばる京都へもらわれていきました。

友人の実家の庭で保護された仔。知人にもらわれ先住猫に可愛がられています。

きくりは大きくなってもなむちにべったり。


猫っぽく育ててから、もらわれていったしまのすけ&さびひめ、我が家最後の写真

しまのすけとさびひめは、里親募集サイト経由で縁あったお宅にもらわれていった初めての仔たちでした。
条件も提示して、先方の自宅までうかがって環境も確認し、トライアル期間も設けますが人柄のわからない知らない人に命を託すのはとても心配になるものです。幸い、いいお宅にもらわれていきました。ちいさなお嬢さんが、寝坊ばかりしていたのに誰より早起きするようになり、猫のご飯の世話とトイレの掃除をするようになったと聞いたときはうれしくなったものです。
 

もし、捨てられた猫に出会ったら

最終的に自分で責任を取ることができないなら手を出さないほうがいい、というのが私の考えです。
自分で飼うことができるのならばいいでしょうが、保護団体に連絡すればいいという考えで安易に手を出すのは感心しません。猫のいる友達に頼む?外にいた猫は他の猫に移る病気を持っている可能性があります。自分で引き取り手を探すことができるのか。健康でも引き取り手が見つからないかもしれません。そんな場合でも最後まで責任をもてるのか。よく考えたうえで保護してください。
覚悟を決めて保護したら、まずは動物病院へ。そして里親募集サイトを調べたりと手を尽くしてください。(わたしが利用したサイトは『ネコジルシ』です)

ちゃぶちくんについて

ヨレヨレしながらずっとついてきてゴロゴロとお腹を見せた「ちゃぶちくん」、味のある男。これは病気を持っている可能性が高いと思い大分悩みましたが、いざというときは一部屋ちゃぶちくん専用にする覚悟で…、通称「猫エイズ」のキャリアでした。感染力は弱いですが不治の病。人間は好きですが猫には興味がなく近づきも喧嘩もしないのは幸いでした。鼻詰まりもひどく口がぱかーっとひらきっぱなしになるほどだったのでマメに鼻洗浄もしました。猫に多い腎臓疾患も患い、自宅での点滴などもしましたが、保護して1年半足らずで他界。お腹ぺちぺちしてもらうのが大好きで、病院の診察台の上でもゴロゴロ言いながら腹を見せる猫でした。

両腕でかかえられるだけの猫を

いざという時に備え、両腕に抱えられる数以上の猫は飼わない、をモットーにしています(いざというとき猫がおとなしく抱えられているかはともかく)。
我が家は両親が猫の世話をしてくれるので人間の腕の数は6本。
しかし両親も年なので、今以上の数にならないようにしたいものです…。

猫との暮らしはいいものです。
もふもふとしていながらしなやかなラインと動き…。寝てても可愛い起きてても可愛いゲロ吐いても可愛いどの角度から見ても可愛い…。
そしてたまに邪魔…冬は布団が占領されて隅に追いやられます…。
 

猫パズル

ぼくのよこあいてるよ
 

猫の隙間に寝るので体を痛めます…でも…幸せ…幸せなのです。

無防備に寝ている猫を見るとよく生きてうちにたどり着いてくれたな~と、猫自身と助けてくれた人たちに感謝の念がわきます。

すべての猫と人ができるだけ幸せに生きていけるように祈る猫の日なのです。

この投稿を書いた人

先田 千尋

先田 千尋(さきだ ちひろ)Webディレクター

スーパーの店員→モバイル広告業界→Web制作会社、となんとなく流れてなんとなく現在Webディレクター。モンゴル武者修行ツアーの副隊長もやっています。 人生に意味も目標も必要ないけど猫は必要。

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