Tue.
19
Jan,2016
原澤 翔伍
投稿者:原澤 翔伍
(アカウントセールス)

2016年01月19日

「やったらええんちゃう?」
田中夏海の場合。

メンバー紹介

原澤 翔伍
投稿者:原澤 翔伍(アカウントセールス)

今回紹介するのは、コーディングファクトリー部のディレクター/コーダー 田中夏海。
タイトルになっている「やったらええんちゃう」とは、モノサスが関わっている徳島県神山町で、誰かが新しいことにチャレンジしようとした時、背中を押す言葉である。
彼女にとって、「やったらええんちゃう」という言葉は、誰かの背中を押すだけの言葉だけでなく、自分自身を変えるきっかけにもなった言葉のようだ。(詳しくはこちら

今回は、そんな田中夏海という人物について、本人インタビューも交えながらその素顔に迫る。

ものさす田中 爆誕

2014年5月にモノサスに入社した田中は、只今入社2年目。
モノサス入社前、職業訓練校でコーディングを学んでいた彼女は、Webに対して漠然とした興味を持っていたものの、コーダーという職業に対してはしっかりとしたイメージが無かったという。
そんななか一つのレスポンシブサイトを作り上げた田中は、それをもってコーディングファクトリーの門を叩いた。

当時面接を担当したコーディングファクトリー部部長の伊藤は、ソースコードを隅々まで見て、「JSの書き方に少々難があるが、経験値が少ないなかでこれを作ったのはすごい」と絶賛。
称賛を浴びた田中は気付いた。
これまで自分がなりたかったもの、デザイナー、コーダー、ディレクター…。
Webを取り巻く工程が数多くあるなかで、自分が本当に頑張ってきたのはHTMLコーディングだ。
その頑張りが、認められて素直に嬉しかった。
田中のなかで、いまいちピンときていなかったコーダーという職業について、何かが変わった瞬間だった。

その後面接を何度か重ね、入社。
今では、率先してコーディングガイドライン策定委員長を務めたり、ものさすサイト【コーディングメソドロジー】のコーナーの入稿状況を取りまとめたり、ディレクターとして大規模案件のディレクションをするなど、田中の活躍は多岐にわたる。

“とりあえずやってみる”がもたらす変化

「ちゃんと確認はするけど、とりあえずやってみるんです。わたし。」
そう言いながら自分の性格を、隣の人にあたるんじゃないかと思うくらい大きな身振り手振りで語ってくれた。

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大げさな身振りでインタビューに答える田中(写真右)。話の節々で隣のスタッフに腕があたっている。

もともと、何かを始めるのに躊躇して、なかなかチャレンジできない。始めたとしてもどこか積極的になれず、失敗することが多かったという田中。

そんな彼女に転機が訪れたのは高校1年のとき。
当時仲の良かった友人から、演劇部に入ろうと誘いを受けた。だがそこに問題が。
田中の通う高校には演劇部が無かった。
「無ければ作ればいい。」そう言い出したのは友人であり、はじめは友人が主導で部設立のための手続きを進めていて、田中はサポートに回るはずだった。…はずだった。

いざ部員集めからやろうとなると、誘ってくれた友人は、先頭に立って何かをすることが苦手…。
自分が何かしないと!と奮闘する日々を送り、気付いたら部長に任命されていた。
当初2人で始めた勧誘も、結果的に11名ものメンバーが集まり、めでたく演劇部設立となった。

この時の経験を彼女はこう振り返る。
「無駄なことなんて何も無い。プラスになることはあってもマイナスになることはないんだって気付きました。私がつくった演劇部で演劇をやっていた友人が、社会人になった今でも演劇を続けているんです。当時私が演劇部をつくったことがきっかけで、その人の人生に少しでも変化が起きたなら、それはすごくいいなあって。」

そんな経験から、どこか及び腰になりがちでなかなかチャレンジできなかった性格が反転し、”とりあえずやってみる“精神がうまれたらしい。

日々の業務から見る田中

今でこそ、超大規模案件のディレクションもそつなくこなす田中だが、入社当時は散々だった。


コーディング業務中の田中。真剣な眼差しでPCを見つめ、写真を撮られていることに全く気付いていない。

モノサスのコーダーとしてデビューした案件では、とにかくコーディングのスピードが遅く周りを驚かせた。
一つずつ丁寧にコーディングを進めるが、あまりに遅いので制作リーダーからはお叱りを受け、制作スケジュールも押してしまう。スケジュールに間に合わず、社内コーダー全員にヘルプに入ってもらったこともあったそう。
当時は、毎回の案件終了後に自ら志願して振り返り会を実施。先輩社員からの厳しい意見に落ち込むこともあった。
だが、それらの経験を次に活かそうとするのが田中だ。

自分だけではスケジュール通り進められなかった案件は、工数計算の重要性の理解につながったし、一度ではうまく話すことができず何度も何度も電話で打ち合わせをした案件は、お客様とのコミュニケーションスキルの向上につながっている。
うまくできなくても苦手意識を持つことなく、すぐ次の目標に向かって”とりあえずやってみる”田中には、たくましさすら感じる。

制作以外の業務からも、田中の“とりあえずやってみる”をみることができる。

田中が所属するコーディングファクトリー部では、「コーディングガイドライン」というツールを活用している。
社内はもちろん、社外の方へプレゼントもしているこのツールは、HTMLコーディングをする工程においてかなり重要な規定をまとめたドキュメントファイルである。そのコーディングガイドラインを策定、更新する委員が社内に存在する。
人呼んで「コーディングガイドライン策定委員会」
その委員会において、当時入社一年足らずの彼女が委員長に名乗り出たのだ。


コーディングガイドライン策定委員定例会の様子。今ではスムーズな進行をできるようになった田中(写真中央)。

月に一度定例会が行われる同委員会では、司会進行にも挑戦した。
実際にやってみたところ…。

・周りにはこだわりが強い先輩ばかり。議論が白熱して時間が押す。
・そもそも司会に慣れていない田中。進行がうまくいかずに時間が押す。
・部長に準備不足を指摘され、思わず泣いてしまう。時間が押す。

…とまあ、とりあえずやってみたものの、問題は山積み。
だがそこで終わらないのが田中。

毎回の会議終了後に進行上での反省点をまとめ、次回の会議で実行するためのリストを作り、では同じ失敗はしないよう心がける。
それを繰り返すことで、今では、複数社、十数人が参加する大規模なミーティングもスムーズに進行ができるようになった。
委員長を務めることで、結果的にディレクション力の向上につながったのだろう。

仕事において様々なタスクがあるなかで、刺激的なことも退屈なことも、困難なことも、全てをまずやってみる彼女にとって、“とりあえずやってみる”は人生のコマを一歩ずつすすめるひとつの方法なのではないだろうか。
まず最初の一歩を踏み出す。プロセスは後から振り返れば良い。
そんな事を必死で語る田中の腕がまた、ビシッとあたった。

生活を趣味にする。

趣味は料理だという田中。
3才の頃には既に包丁を握っていたらしく、その腕にはかなりの自信があるそう。昨年のモノサス忘年会で有志による手作り料理を募った際に、その腕前を披露した。

田中がモノサス忘年会の際に作ったパエリア。実はパーティの行われる前の週末に自宅で何度も練習をしたとか…。


自宅で練習を重ねたパエリア料理を披露する田中。手さばきもこなれている。

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「田中シェフの研究を重ねて仕上げた特製パエリア」

す、すごい。うまそうじゃないか。失礼な話だが、こんなに料理ができるとは意外だった。
気になるのはその味。実際に、田中の作ったパエリアを食べたスタッフに感想を聞いてみた。
スタッフM「見た目から美味しいそうな料理で、まるでお店で食べる料理だった。特に牡蠣が最高!」
スタッフT「エビ、アサリ、ハマグリ等、魚介類の旨みがご飯に染みていて、絶品だった。また食べたい。」
毎日自炊をして、それを趣味としている田中の腕前は、モノサススタッフの胃袋まで掴んだようだ。

料理の他にも、掃除、洗濯、家事全般が趣味だという田中。生活をするうえで、必須とも言えるこれらの行動をわざわざ趣味として、日々楽しんでいるのが印象的だった。そんな趣味をいかにして見つけたのか、田中に尋ねてみたところ…。
「学生時代に先輩から、“生活を趣味にする”というアドバイスを受けて以来、趣味は生活です。料理は生活の中心ですからね。料理、以外にも洗濯、掃除、それらは私にとって趣味なんです。辛いことがあった日も、生活が趣味であることで、良い気持ちで過ごせます。」
“生活を趣味にする”うーん、なんて素敵な言葉だろう。

「ちゃんと伝えなくては!!」

仕事をする上で【情報を正しく伝達すること】に重きを置いてるという田中。
正しい情報を正しく伝えることが、Webディレクターの使命だと言い切る彼女からは、仕事に対する熱意が伝わってくる。自分の気持ちや意見を正しく伝えたいけど、自分の言葉だけでは上手く伝えられないことにもどかしさを感じて、手がぐるぐるうごく。
身振り手振りが大げさということは置いておいても、自己主張をするその姿勢は誰もが見習うべき点ではないだろうか。

私もまた、彼女の人物像を正しい情報として伝えられているだろうか。
そんな不安は残るがそれはまあ置いておいて。
“とりあえずやってみる”ことにしよう。


モノサス本社近くの北参道付近にて。

この投稿を書いた人

原澤 翔伍

原澤 翔伍(はらさわ しょうご)アカウントセールス

モノサスではアカウントセールスとWORK101、家庭では洗濯物とたまに料理を担当。無類のキャンプ好きで、季節問わず年中どこかしらでキャンプしています。(焚き火コミュニケーション検定所持)

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