2016年04月

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金曜日の投稿

竹田 健一
投稿者:竹田 健一
(ディレクター / フォトグラファー)

2016年04月15日

自分の居場所を面白くしたい。
人と人をつなげたい、つながりたい。
〜神山との関わりを振りかえる〜

私たちの仕事は、社会とつながっているか。

竹田 健一
投稿者:竹田 健一(ディレクター / フォトグラファー)

こんにちは、プロデュース部の竹田です。

私がはじめて徳島県神山町を訪れたのは2015年の3月。
東京近辺で育ち、地方のこと、ましてや神山町のことも全く知りませんでしたが、それから仕事で何度も訪れるようになり、たくさんの人々に出会いました。

気づいたら神山を好きになって、その魅力を職場の仲間や友人にも広めたいと思うようになり、今では社内の「神山サテライトオフィス委員」にまでなっていました。

「地方」という存在を特に意識することもなかった自分が、なぜこんな風に変わったのか。これまでの神山との関わりを自分なりに振り返って、お伝えしたいと思います。


「仕事」をとおして知る。
さまざまなスタイルで、神山と関わる人びと

Web制作に携わって10年。もともと仕事も趣味の一環のようなもので、休みも仕事のことを考えるような日々でしたが、仕事に追われすぎる毎日に少し飽きはじめていた昨年3月。いくつかのプロジェクトの検討を兼ねて、初めて神山町に行くことになりました。

事前情報として、神山町は過疎化地域でありながら、企業のサテライトオフィスとして全国的に有名になっているということだけは聞いていましたが、田舎暮らしをしたことの無い私は、ネット上でしかみたことのない「田舎で暮らしながら働く人の姿」に興味を持っていました。

滞在中はサテライトオフィスを視察したり、NPO法人グリーンバレーさんのクラウドシステム導入の打合せなどを行いましたが、最初の訪問では「この町にまた来てみたい」と漠然と思ったものの、そこで自分が働く姿は想像もできず、どう関わっていくのかもまったく見えませんでした。

いま思えば、この時は神山町のほんの一部を表面からみただけで、神山の魅力や面白さをつかみきれていなかったんだと思います。

それから程なくして神山を再訪する機会があり、リレイションの祁答院弘智さんと食事をご一緒させていただきました。代表の林から「気さくな人だから、性格的にも合うと思うよ」と聞いていた通りの方で、祁答院さんから神山や他の地域の話を聞くうちに、初めて「地方」というものに興味がでてきたことを覚えています。地方をよく知らない自分が神山に行っても、よそ者として見られるんじゃないかという不安を、祁答院さんという存在が払拭してくれました。


四国NABEサミットでの祁答院さん(オレンジのTシャツ)

また、神山町役場のサイトリニューアルのお仕事をいただいたことで、さまざまな方との出会いが広がりました。役場の皆さんをはじめ、西村佳哲さん(働き方研究家)、近藤奈央さん(倉良写真館)、広岡早紀子さん(徳島県民活動プラザ)、南慎一さん(舞台演出家)などなど。

地元の方もいれば Iターンの方、Uターンの方、町外町民の方もいる。そんなさまざまなスタイルで神山に関わる人々に出会うことで、多面的に神山のことが知ることができました。


「場」をとおして広がる。
新しい世界、ワクワクする働き方

いくつかの仕事を受注したことにより、私の神山への滞在は増えていきました。ただ、日帰り出張やお試しハウスに滞在していた当初は、神山での暮らしや働き方がどういうものなのか、いまひとつ感じ取れていませんでした。

それが変わったきっかけが「WEEK神山」の存在です。
私が頻繁に神山を訪れるようになったタイミングで完成し、出張の際はWEEKに泊まるというスタイルになりました。

WEEKでは夕飯時に、各地から集まる宿泊者と地元の方達がひとつのテーブルを囲んでご飯を食べるんですが、人見知り(のつもりでいる)私には、正直ハードルの高い空間でした。けれど、そこはお酒の力を借りつつ、町内の方や視察にきた全国の方々と交流することで、他業種の話や他の地域で起きていることなどを知ることができました。東京で生活して、Web業界だけで仕事をしてきた私にとって、WEEKという場所が自分の考えを広げる大事な空間となっていきました。


WEEKでの夕食は、さまざま業種・年代・地域の方と触れ合える貴重な場所

異業種交流会などは東京でもたくさん開かれていますが、そこは高い意識を持った人たちが集まる場で、自分はちょっと違うなという気がしてあまり行く気が起きません。しかし、WEEKでは自然な形で交流が生まれているので、私も気後れすることなく入っていけたのだと思います。

また、仕事中はWEEKの向かいにあるコンプレックス(コワーキングスペース)を利用するようになりました。目の前に川があり、山に囲まれて広々とした環境にいると、心にゆとりが生まれて、作業に集中できました。

ここで出会ったのが、プログラマーの本橋さん山下さん、3DCGクリエーターの寺田さんです。彼らはドローンを使った害獣対策を考えたり、地域の小学生向けの電子工作クラブを開いたり、地域のオーダーメイド靴屋さんで使える足型を3Dプリンターで作ったり、好きなことを地域に結びつけて仕事にしていました。


地元の小学生にフリスビーの3Dモデリングを教える寺田さん

そんな仕事の発想すら持ちあわせていなかった私には、おどろきの連続でした。地元の人も最近やってきたばかりの移住者も、自分たちなりにここで新しいことをしようとしている…。地方って面白い。今までは他人事だった「地方創生」という言葉がリアルなものに感じられるようになり、自分だったらどう関わっていけるのか、考えるようになりました。

最近では、地方創生のセミナーやイベントにも参加するようになり、神山だけではなく、他の地域の人とも繋がりが生まれています。SNSでお互いの現状を共有できるので、暮らす場所は離れていても、どこか近いところでつながっている気がしています。
 

好きになった神山を広めたい。
自分がハブとなり、人と人をつなぐ

神山での「仕事」や「場」をとおして地方の面白さを知った私は、神山の魅力を社内の仲間や友人達にも知ってもらいたいと動くようになりました。

昨年10月には、社内の神山視察ツアーのアテンドを担当。東京から神山への移動の手配から、WEEKでの宿泊予約、視察のアポイントなどすべてを担当し、サテライトオフィスの視察は、当初予定していた神領地域に他のエリアも追加して、よりいろんなスタイルの働き方を見てもらえるようにしました。(視察についてはこちらの記事に詳しく書いてあります)


視察の夕食会で手料理を振るまう町のお母さん(中央左)と、会の主旨を説明する私(中央右)

メンバーが地方での働き方に関心を示したり、モノサスが神山にきたら何ができるのか考えるワークショップを開いたりと、有意義な時間になったと思います。
視察後には、ワークショップで出たアイデアを実現すべく、モノサス神山サテライトオフィス稼働に向けて委員会が結成されました。自分が感じた神山の面白さや働き方が経験できるサテライトオフィスが作れたらいいなぁ、と私も一員として動く毎日です。


視察で感じたことをふまえたワークショップ(コンプレックスにて)

また、社内だけでなく、私の周りにいる皆(BBOYや呑み仲間など)にも神山を知るきっかけになればと思い、えんがわオフィスさんに知人を紹介しました。もともとブレイクダンスを得意としていた彼は、今はえんがわオフィスで働きながら、神山でダンスレッスンも開いているそうです。彼が町で認知されていってるようで、とてもうれしく思ってます。

私は神山でも「神領」という一部のコミュニティに関わっているだけですが、知人がそこに入り他にもコミュニティを広げてくれることで、私の居場所も広がります。同時に、東京のコミュニティと神山をつなげる存在が、自分一人から増えていくことで、新たな人が神山を知りはじめています。

神山という地域のハブとなり人と人をつなぐことで、自分のコミュニティを広げていく。その根本にあるのは「自分の居場所を面白くしたい」という気持ちです。神山に関わったことで芽生えた「地方の面白さ、働き方、暮らし方」を広めながら、自分なりの地方との関わり方をみつけていけたらいいなと思っています。

神山町に興味があるけど、きっかけが無くて躊躇してる方。
いっしょに神山へ行きましょう!!

この投稿を書いた人

竹田 健一

竹田 健一(たけだ けんいち)ディレクター / フォトグラファー

モノサスの「呑みニケーション」担当。入社初日の新人さんにもためらわず話しかける機動力は大阪のおばちゃん並み。同じテンションでディレクター業もこなす。趣味は酒場巡りと社内全員のスケジュールチェック。愛猫3匹と暮らす日々。

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