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Apr,2016
加藤 精治郎
投稿者:加藤 精治郎
(コーダー)

2016年04月07日

週報から始まった
ディレクターへの道

コーダーのあーだこーだ

加藤 精治郎
投稿者:加藤 精治郎(コーダー)

コーディングファクトリーの加藤です。
今回は、入社した頃はひどい文章しか書けなかった僕に、部長やチームリーダー、教育担当の先輩にご指導いただき、改善した文章の勉強法を書きたいと思います。

週報の始まり

僕は2年前までまともにパソコンに触ったことがありませんでした。前職は職人(左官職人)だったため、誰かに文章で物事を伝える必要がほとんど無く、学生以来文章を書く機会が全くありませんでした。しかも学生時代は作文が一番嫌いだったため、文章を書く事は自然と避けて過ごしてきました。
その結果が入社当時の僕の文章力の低さだったと思います。今でも決して上手に文章が書けるわけではありませんが、入社当時よりはだいぶ成長できたと思います。

コーディングファクトリーでは、部長・チームリーダー・教育担当の先輩コーダーで新人教育委員会を開いています。そこで僕の次なる課題が決まりました。
それは、僕が独り立ちするのに必要な「文章力の向上」と「報告・連絡・相談の習慣をつける」こと。それを目標に、週報を提出することになりました。

コーディングファクトリーのコーダーは、コーダー自身がディレクターとして直接お客様とメールや電話でやりとりします。初案件こそ先輩がディレクションを行ってくれますが、基本的にはコーダー自身が直接お客様と制作上のすり合わせ作業を行うため、文章力は必須になってきます。

週報を始めた頃、自分の文章力ははひどかったと思います。誤字脱字はもちろん、句読点がやたらと多い...。しかも「報告・連絡・相談」の意味を理解していないため、自分の為と感じる事が出来ず、自分勝手な考えからやっつけ仕事で書いていました。

けれど、書き初めてから2〜3回目の時に、ふと感じた事がありました。週報は部長・リーダー・先輩コーダー宛に送ります。当然、皆さんは僕より仕事の範囲や量が多く、僕とは比べものにならない位忙しい人たちですが、毎回フィードバックや感想を返してくれます。そこに気が付いて以降は、僕も真剣に週報を書く様になりました(本当にすみません)。


メールで送られた週報をチェックする部長

この経験が、自分で言うのもお恥ずかしいですが成長につながったんだと思います。今まであまり気にした事がありませんでしたが、目上の方に使って良い言葉なのか確認をしたり、送信前に誤字脱字が無いか読み返してから送ったり。当たり前の事ですが、今まではそれすら出来ていなかったんです。
 

週報がもたらす効果

週報とは、一週間の作業内容を上長に報告をする事を目的としていると思いますが、実は毎日の積み重ねなんです。一言に、一週間と言っても、月曜日から金曜日までの良かった事や悪かった事を思い出すのは、意外と大変です。そこで毎日の作業日報をちゃんと書くようにしました。
一日のはじめに10時〜19時までの作業予定を書き、その日1日が自分の予定通りに進められたか、予定通り作業が行えた場合は何が良かったか、予定より押した場合は何がダメで、どの作業をもっと効率良くしないといけないのかメモし、週報で報告して解決方法のアドバイスをもらいます。

そんな週報を続けることで、いろいろな効果がありました。人それぞれ違いがあると思うので、僕が体感した事のみしか書けませんが、いくつかをご紹介したいと思います。

1,「報・連・相」ができるようになった

僕は、「報・連・相」がとても苦手でしたが、週報を書く様になってからは、書く前と比べかなり改善したと思います。これは後で気がついたのですが、「報・連・相」ができると仕事が非常にしやすい環境ができます。おそらく上長との信頼関係が上手く構築できるからだと思います。

2, 要約力と文章力がついた

一週間の出来事を書くと、かなりの量の文章になるため、できるだけ要約し内容を伝えなければなりません。この繰り返しの訓練が、文章を書く事が苦手な僕には良い訓練になり、徐々に添削箇所が少ない文章を、書く事ができるようになったと思います。

3, スケジュールをひけるようになった

次に改善した点は、スケジュールの管理およびタスク管理ができる様になったことだと思います。週報を書くことで日々の仕事を振り返ることができるので、今日までに完了していなければいけないタスクが把握しやすくなり、いい加減な性格の僕にはとても良い訓練になったと思います。


週報で見えた
ディレクターへの道

僕は今、コーディングファクトリーでディレクター班に所属していますが、僕がディレクターとなったきっかけの様な出来事をかいつまんでお話します。

週報を開始してしばらくして僕は、超大型案件に入りました。たまたま席がマネージャーの隣だったため、意思の疎通が取りやすく、今何をしなければいけないのか、今日までに何処まで終わっていれば納品日に間に合うかなど、全体像の把握ができました。
しかし、量産フェーズがはじまると、プロジェクトに参加する人数も増え、意思の疎通がむずかしくなってしまいました。マネージャーがとにかく忙しくて、業務時間は基本捕まえる事が出来ない様な状態だったため、量産チームはタスクが見えない状況で何から着手すれば良いのか、このフェーズの納品日がいつなのかすら、わからなくなってしまったのです。

マネージャーは出張で、この抜き差しならない状況を把握できていないと思い、「東京に戻り次第ミーティングをしたい」とお願いしました。このミーティングで僕たち量産チームもやっとタスクやスケジュールを理解し、その後僕は量産チームの進捗管理などに気を配る様になり、次第に作業比率もディレクションの方が多くなってきました。そんな状況を週報にまとめ、報告しつづけたことが「ディレクションやらない?」とのお誘いにつながったと思います。

タスク管理はまだまだ経験が必要な部分があると思いますが、この経験を上手くいかして、今後の仕事につなげていければ良いと思います。「報・連・相」を忘れず、案件に行き詰まったら先輩に相談し、案件を上手くこなせるようににこれからも成長していきたいです。
 

この投稿を書いた人

加藤 精治郎

加藤 精治郎(かとう せいじろう)コーダー

コーディングファクトリー部所属のコーダー。 静岡県伊豆出身。 スピードとクオリティーのバランスを考えながら日々案件と向かいあっています。 最近は、ディレクション業務も増え覚える事も多いですが楽しく仕事をさせていただいてます。

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