2018年09月

18

火曜日の投稿

瀧塚 類
投稿者:瀧塚 類
(Webディレクター)

2018年09月18日

怪談好きタッキーの、日タイお化け事情
稲川淳二の怪談ナイトLIVE初体験レポも

仕事と暮らし・タイ

瀧塚 類
投稿者:瀧塚 類(Webディレクター)

こんにちは。モノサスタイランド所属、ディレクターのタッキー(瀧塚類)です。突然ですが諸事情により日本におります。日本に帰ってくるのは本当に久しぶりなので、今回は風情ある日本の夏を味わいつくそうということで、単身「稲川淳二の怪談ナイト」に行ってきました。その体験記と日タイお化け事情を書こうと思います。
恐ろしく趣味に走った記事になりますが、ご容赦ください!


怪談ナイトのパンフレット。期待感がふくらみます

舞台は神奈川県の海の家

人生初となる怪談ライブに行くためには場所が重要です。なぜかって?やはり何かがありそうなおどろおどろしい場所でなくては気分が出ないではないですか!

ということで、神奈川県は三浦海岸、目の前が海!という場所にすることにしました。三浦海岸界隈は昔から、海水浴中に誰かに足を引かれるなどのウワサがある場所です。海水浴に来たわけではないので足を引かれることはなくとも、何か起こるかなぁという期待でドキドキします。


舞台となる三浦海岸の海岸ぞい

着いてみると、夏真っ盛りのため海で遊ぶ人々もちらほら。やはり暑いですもんね。水着がまぶしいです。ドリンク代が 600円、ペットボトルのポカリスエットを選びました。うーむ正直コンビニでも高くて 200円くらいでは…!?背筋がゾッとしました…。

暑い・・・

イベント会場は海の家に隣接しています。本日のイベントポスターがあったので写真をとりました。淳二…きたよ…(感涙)。


場所と日にちを間違えなくてよかった…。ちゃんとプログラム内に淳二の顔が

東京に戻ってきてから兆速でチケットを取ったおかげか、並ぶこともなくすぐに会場に入ることができました。舞台真ん前の前から2列目で席をとることができ、至近距離で淳二だよ!!すごいよ!と誰かに報告したい気持ちでいっぱいでした(嫁には伝えました)。開園20分前くらいに席についたのですが、中は蒸し風呂状態。うちわも何も持ってきていないので、汗がダラダラ流れます。前後左右の席でうちわを仰いでいるお客さんからおこぼれの風をもらってしのぐしかありません。前に座っていたお客さんがこの暑いのにうどんとお好み焼きを食べていて、熱気が半端ない。

タッキーの怪談歴

突然ですが、タッキーがなぜこのイベントに行こうと思ったかということを少し書こうかと思います。
実はタッキーは無類の怪談好きなのです。それはもう物心がついた時から好きで、親に何とか怪談の本を買ってもらおうとして必死でした。うちは漫画は禁止でしたので、本ならばということで『トイレの花子さん』という本を買ってもらい、毎日読んでいました。その本では花子さんは実は正義の味方で、何か怖い目にあった小学生が女子トイレの個室をノックして「花子さん助けて!」というと花子さんが出てきて、彼女のスカートについているお守りアップリケをお化けに投げるとお化けが「ギャアアア!」といって消えていくようなお話で成り立っています。花子さんは子供の味方でとても良い妖怪なのですが、その本の表紙が夜になると光るように作られていましたので、夜にその本を見ると毎回心臓が飛び跳ねたことを覚えています。

また水木しげる、地獄先生ぬーべー、小泉八雲や芥川龍之介の「蜘蛛の糸」ほか多々も大好きでした。どうやらタッキーは暗い子供だったようです。小学校の卒業文集には皆が将来の夢や家族のことを書く中で「ゆうれいはいるのか」という題名で作文を書くほど怪談に傾倒していました。

そんな感じで、今現在も全く変わらず怪談が大好きです。会社までの行きかえりや昼食時にもイヤホンで聞きます。怪談に疲れたらお経を聞いて癒されます。

怪談好きはタイでどう過ごしたか

そんなわたしですが、タイ在住歴は6年です。怪談は日本にしかないのか!と一時期悔しい思いもしましたが、なんのことはない。タイにもあります。むしろタイのみんなの一部はそういう類が大好きです。さすが仏教国でお寺も多く、幽霊なんかもバンバンでると聞きます。もうそれはそれは無念怨念なんのその。ドラマにも必ずといっていいほど出てくるお化け。お化け映画なんかも毎年何本も出ています。やはり一年中夏だからでしょうか。夏の風物詩が一年中という怪談好きにはたまらない環境であることがわかったのです。

仏教では幽霊については特に言及していないですが、人民の心情としてはやはりそういったものがあると想定しておいたほうが人生が豊かになるということでしょうか。うーんわかるわかる。

怪談好きが見るタイのお化けと日本のお化けの違い

タイのお化けと日本のお化けはなにが違うのか。実際に何人かのタイ人に聞いてみると
「タイのお化けは怖いけど、日本のお化けはかわいい」
という答えが返ってきます。
か…かわいい?それはお化け映画の女優さんがかわいいということだろうな…。

ここからは個人的な意見となりますが、タイのお化けは自己主張が強くて感情表現が豊かでメイクもばっちりで出てきます。日本のように部屋の片隅や天井裏、押し入れの中などには隠れない主義のようです。

また日本の小説や映画ではお化けが出てくる前には様々な障りがあり、声が聞こえ、ラップ音がし、病気や怪我などに見舞われその後お化けが出てきます。
一方タイでは真っ先にお化けが出現し、その後なぜ出てくるのかを探る…という感じです。
ポップなイメージのタイ幽霊ですが、わたしも何度かタイのお化け映画を見ましたが、うーん…正直マジで怖かったです…。
タイ語でおばけは「ピー(ผี)」といいます。発声はわりと難しく、中声からしり上がりに高声になります。お化けが出てくるとタイ人はピーピー言います。どうやらみなさん霊感は強めです。

タイで有名な心霊番組のご紹介

さて、タイで過ごすにあたって怪談好きでタイ語も勉強しなくてはいけない方々のためにぴったりな心霊番組をご紹介して、稲川淳二怪談ナイトに戻ろうとおもいます。
こちらの番組は何年も続くシリーズもので、とても人気があります。
番組名は「คนอวดผี(コン・ウワット・ピー)」日本語では「霊を見せる人」かな。

まず体験談というコーナーがあり、そこでは霊体験者が「こんなことがあってね…」と語ります。だいたいは「亡くなったおじいさんが…」「交通事故で死んだ息子が…」などといって近親者がテレビ出演し、涙ながらに亡くなった方々を天国に送りたい…と訴えます。
そしてその相談を聞いたあとに若手イケメン霊能力者のクン・リュウチ・サムパットさん(整形手術多め)が登場し、その問題解決へと乗り出す…という流れです。
だいたい最後はお線香を焚いて霊に上がって頂きます。
そのあとのコーナーは廃屋での肝試し。

この廃屋では過去にこういった悲惨な出来事がありました…というナレーションのあと、今をときめくアイドル達が二人一組になって廃屋での肝試しミッションをクリアーします。こちらは日本よりも結構過激な肝試しをしており、人形に霊を乗り移させてそれを背負ったり、現場に寝て霊の気分を味わってみたり、鶏の血をまいて霊を怒らせてみたりします。
指示を出すスタッフは霊能者の方もいて、「今…霊はこんな様子です。」と状況を説明してくれます。

タッキーはこの番組で結構タイ語が勉強できたと思います。
「ヴィンヤーン(魂)」や「カー(殺人)」や「ピー・カオ(憑依)」とかですね!
日常生活でまったく役に立たないよ!

さあ日本の怪談だ!

さて。それでははじめにもどり、稲川淳二の怪談ナイトのことを書こうとおもいます。
公演開始の時間になると、待ちに待った稲川淳二の登場です。
粛々と怪談がはじまるのかと思いきや、あちこちから
「ジュンジ―!」
「じゅんちゃーん!元気ー!?」
と黄色い掛け声が聞こえてきました。
そしてそれに「みんな元気―?おれは元気だよー!」
と元気いっぱいにこたえる淳二の姿が見えてきました。
暗いムードなどみじんもありません。ここに淳二の人気の高さを感じました。20年間一年もかかさずに怪談ツアーに参加しているお客さんもいるようです。素晴らしい。

そして「みなさんお暑い中…」からはじまる前説を終えると、
だんだんと本格的怪談に…。それに合わせて照明もどんどん暗くなっていきます。
怪談の内容はここでは書けませんが、今回は電車や乗り物にまつわる怪談が多め。
さすが淳二…話の内容はもちろんですが、淳二節はテレビでも実際でも一切ブレずに健在です。要所要所で「嫌だな~怖いな~」「ドドドドドド!!ダダダダダダ!!」「クッと振り向くとですね」などの淳二ならではの表現があり、そのたびにビクつきながらもお客さんは内心で「きたーっ!」と思っているに違いない高揚感が会場を覆っていました。
そうして照明が赤く光る中、淳二はやはりただものではないオーラを放っており皆を自身の語りの中に飲み込んでおりました。
わたしははじめて淳二のすごさをこの身で感じることができました。

怪談を終えると会場は拍手の渦で、淳二はこれまでのおどろおどろしさが嘘のようにパッと登場したころの元気を取り戻し、皆にまんべんなく手をふって「ありがとう!ありがとう!私はみなさんが大好きです!ありがとう」と言っていました。会場からも「じゅんじー!!」とまた黄色い声援が。
わたしもとても満足し、会場をあとにしました。

淳二がお化けを退散させるときにテレビ番組で言った名言「帰れ!お前は!」タペストリーは欲しかったかもしれません。


パンフレットの左上がタペストリー

さいごに…
こんなタッキーですがみなさん引かないでください。

この投稿を書いた人

瀧塚 類

瀧塚 類(たきづか るい)Webディレクター

モノサスタイランド所属。いつのまにか全身にタイの匂いが沁みつきました。 森と水遊びとインコとアイスコーヒー、電子機器が大好きです。 自由で気ままな生活が好きです。小説も書いてます。

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