2018年01月

26

金曜日の投稿

小野木 雄
投稿者:小野木 雄
(デザイナー)

2018年01月26日

モノサスのデザインお助けサービス
「KUROKO」がスタートしました!

デザインの目のつけどころ

小野木 雄
投稿者:小野木 雄(デザイナー)

こんにちは。デザイン部の小野木です。
モノサスのデザイン部は、社内で発生するデザインフェーズを担っています。小さいものだとバナー1つから、大きいものだとプランニング段階からアートディレクターとして関わる部分まで、デザインに関して幅広い領域で制作を行っている部署です。

実は、私たちデザイン部。
これまでサービスらしいことを掲げたことがありませんでした。

理由はこれといってないのですが、万遍なく様々なデザインに対応できることが「デザイナーとして当たり前」だと思っていたので、サービスらしきものを掲げてしまうと、偏ったデザイナーになってしまうのでは?という意識があったのかもしれません。

しかし、Web 技術の向上やレスポンシブデザインの流れによって、デザイナーがやるべき仕事がどんどん増えるなかで、肝心なアートディレクションやコアデザインに時間をかけることが、業界全体として難しくなっているように感じることが増えてきました。

そこで、我々がアートディレクターとして力を貸します!…ではなく、逆に下層ページやレスポンシブ対応に必要なページデザインをお手伝いできないか?という思いから生まれたのが、「モノサスのデザインお助けサービス KUROKO」です。

まずは KUROKO 発足の背景をご紹介したいと思います。
 

KUROKO を始める背景

そもそもモノサスは、プランニングや設計から請け負って、やや規模の大きなサイト構築をするのを得意としている会社です。最近は、Web 技術の進化によって、設計→デザイン→コーディング、と明確に区切られていた制作フローにも変化が起きており、デザインしながら設計するなど領域が重なることも増えて、プロジェクトのコントロールも複雑になりつつあります。

また、多数のメンバーでチームやスケジュールを組んでいくと、どうしてもリソースに穴が空いてしまったり、逆に過密になって忙しくなりすぎたりということがあります。デザイナーだけで判断できるリソースも少ないため、せっかくお声がけいただいた案件にも柔軟に対応できないのが悩ましいところでした。

もうすこし、デザイナーだけでフットワーク軽く動けることはないか。
さらには、世の中の代理店や制作会社のみなさんにとってメリットのあることはなにか。

それが「下層ページの量産」でした。

下層ページの量産=単純作業、というイメージがあるかもしれませんが、実際にはそう単純なものではありません。(もちろん単なる作業になる部分もありますが)私たちもこれまで、自分たちがコンセプトやコアデザインまできちんと構築すれば、あとの量産は外部にお願いしてもいいかなーと何度も考えました。しかしそうしてこなかったのは、下層ページだけ請け負ってくれる制作会社がなかなか見つからなかったのと、正直コミュニケーションを含めたクオリティの部分に不安があったからでした。

であれば、その難しさをわかっている自分たちが、量産サービスを始めようと。

代理店や制作会社のデザイナーはアートディレクションに注力できるし、我々が学ぶこともきっと多くあるはず。双方メリットのある関係性が生まれると考え、KUROKO を始めることになりました。
 

KUROKO が掲げる3つのこと

KUROKO のサービス内容を考えるにあたっては、もし私たちが外部へデザインを委託するとしたら…という目線で「こうだったらいいな!」と思う内容を 3 つの柱として掲げました。

1. デザインのトーン&マナーをしっかり引き継ぐ

当たり前のことかもしれませんが、下層ページの量産を引き受けるにあたって、デザインのトーン&マナーを引き継ぐことは最も重要だと考えています。 5 年連れ添ったアートディレクターとデザイナー…というわけにはいかないかもしれませんが、そんな関係性に近づけるようにコミュニケーションを密にして、意思疎通を図ります。

まずは、当然のことを「しっかりと引き継いで」そこからスタートします。

2. 将来のためにデザインルールをまとめる

モノサスでも普段から行なっていることですが、下層ページでよく使うアイコンやタイトルデザインなどについては、きちんとコンポーネント化して整理します。この作業の精度によって、下層ページを量産する際のスピードが段違いにアップしますし、トーンの揺れを防ぐことができます。どの程度までつくりこむかはサイトのボリュームによって変わってくるので、コミュニケーションを取りながら、適切な形で制作していく予定です。

3. 使う人の視点に立ってUIを設計する

ワイヤーフレームや設計に関してはお客様に作成していただき、KUROKO はデザインフェーズをお手伝いする予定ですが、実際にデザインを進めていくと「こういった導線がいいかな?」「このレイアウトのほうが視認性がいいな」など、ユーザーインタフェース( UI )についてアイディアが出てくることが頻繁にあります。そんなときには、こちらから UI のご提案をすることも。お客様が設計段階では気がつかなかったことを汲み取って、使う人の視点に立って、最適な UI の提案がすることができたらベストだと考えています。

ほかにも、作図・イラスト制作、デザインガイドラインのドキュメント化など、オプションでご用意していますが、まずはこの 3 つの柱を大切にしながら、ご協力できたらと思っています。
 

KUROKO のネーミングの意味

KUROKO の意味は、そのまんま「黒子」です。歌舞伎などで後ろの方にいる、黒装束のあれです。役者の介添や舞台装置を操作して、裏からいろんなお手伝いをしています。今回のサービスである KUROKO も同様で、代理店や制作会社のメインデザイナーを影で支え、量産部分のページデザイン制作をお手伝いしていきます。

この「KUROKO」という名前。たどり着くまでは紆余曲折がありました。

「モノデザ mono-designing」「Design B to Z」など他の案もいくつかありましたが、やはり「影で支える」「お客様の呼びやすいキャッチーな名前」ということを考えると、KUROKOが良いね!と。そこから「KUROKO DESIGN」という名前で決まりかけた時期もありましたが、最後が「DESIGN」というワードで終わると、モノサスのデザイン業務の全てが KUROKO(=下層ページ量産のみのサービスという意味)であるように思われる懸念がありました。

KUROKO は確かに大事なサービスですが、私たちが元々やっている「上位レイヤーからアートディレクション含めデザインする」という長所は生かしたいという想いがあったので、サービス名自体は KUROKO、そこにサブタイトルを足して、「モノサスのデザインお助けサービス KUROKO」を正式名称とすることにしました。

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サービス名だけでなく、サブタイトルもわかりやすさとバランスを見て試行錯誤しつつ決定しました。
 

KUROKOのロゴマーク

ロゴマークはデザイン部の河原崎が考えてくれました。
ネーミング同様いろいろ試行錯誤しながらも「お客様の裏方」であることを第一に考えて、方向性としてはあまり強調しすぎず、モノクロでシンプルなものが生まれました。

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最終ロゴに到るまでの草案の一部

また、気軽にお声がけいただけるように、キャラクターの印象の強いキャッチーなデザインに絞り、書体の形状を複数案つくって徐々に精度を上げていきました。

特に KUROKOの「K」をモチーフにしたキャラクターロゴは、デザイン部のみんなで議論し、目の位置や形状、口の有無などを微調整し、キャラクターでもありロゴにも見えるギリギリのラインで詰めていきました。

これから末永くお客様に気に入ってもらえると嬉しいです。
 

KUROKO をよろしくおねがいします

実はこのサービス、デザイン部としても結構勇気のいる決断でした。

デザイナーだったら、やっぱりアートディレクションやコンセプトメイキングから考えたいというのが本音。しかしそれだけ追っていると、デザイナー同士の交流が生まれづらいし、モノサスのデザイン部という小さいコミュニティで考え方が固まってしまいます。私自身、昨年は他社のアートディレクターやデザイナーから、案件を通して多くのことを学び、刺激を受けました。そのような関係性が、このサービスを通して生まれてくればと心から願っています。

はじめの一歩をふみだした KUROKO。まだまだこれからのサービスですが、これまで約10年デザイン一筋で積み上げてきた、私たちデザイン部のノウハウを存分にふるって、代理店や制作会社のみなさんが「気軽に」「安心して」お願いできるようなサービスにしていきたいと思っています!

当面 Webサイトなどは立ち上げず、モノサスの営業スタッフが KUROKOをご紹介し、ブラシュアップしていく予定です。よりよいサービスになり、きちんとご紹介できる日を楽しみにしております。

「モノサスのデザインお助けサービス KUROKO」をよろしくお願いします!

この投稿を書いた人

小野木 雄

小野木 雄(おのぎ ゆう)デザイナー

デザイン部の部長を退き、ひとりのデザイナーとして修行中。現在は主にデザイナー目線でプランニングに入ったり、UI / UXに深く関わってみたり。何のプロフェッショナルになるか模索しているけれど、イラスト仕事だけはずっと携われているのが心の救い。

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