2018年02月

23

金曜日の投稿

赤嶺 繭子
投稿者:赤嶺 繭子
(Webディレクター)

2018年02月23日

MY FOOD
~野菜がつないでくれた素敵な出会い~

仕事と暮らし・タイ

赤嶺 繭子
投稿者:赤嶺 繭子(Webディレクター)

サワディーカ!早いものでタイ滞在も1年が過ぎたディレクターの赤嶺です。

川村さんの記事でもご紹介しましたが、旨い安い屋台料理が代表するように、タイでは外食文化が根づいています。ですが、私はほとんどのタイ料理があたってしまうという胃腸の弱さから、移住直後から自炊をしています。そんな中でぶつかった悩みは、安全な美味しい野菜が見つからないということでした。

今回は、そんな悩みを解決してくれた、タイで農場・直売所・レストランを経営する「マイフード」(正式名称:A.W.E.Intertrade)さんをご紹介したいと思います。
 

「おらが畑の」無農薬有機栽培 MY FOOD

タイ滞在歴の長い友人に紹介してもらったことがきっかけで通うようになったマイフード。バンコク市内の Soi31沿いにあるコンドミニアムの2階に、野菜直売店とレストランがあります。
その他にもバンコク市内の日系スーパーや主要デパート内の計8か所に野菜を卸しています。
まずは野菜直売店と飲食店の様子をご紹介します。


スクムビットSoi31沿いのコンドミニアム入口  2階に上がってすぐ直売店・レストランがあります

置いている食材は、にんじん・玉ねぎ・じゃがいも・なす・きゅうり・大根・レタス・トウモロコシ・パプリカ・ほうれん草・ブロッコリー・オクラ・トマト・シイタケ etc...日本でも馴染みのある野菜たちが勢ぞろいしています。その他にお米やお肉、卵なども販売されています。
毎週末私は買い出しに直売店かバンコク市内のスーパーを利用していますが、夕方近くになるとほとんど売り切れているので(廃棄率はとても低いそう)、マイフードの野菜を求めてスーパーをはしごすることもしばしば。


直売店ではその日の特売商品を半額で購入できます!お米も嬉しい日本米です。

そして直売店のとなりにあるのがレストラン。レストランで出てくる料理はすべて自社で育てた無農薬野菜を使って作られています。


(左)解放感のあるテラス席(右)定食のバリエーションも豊かです
 

私がマイフードを選ぶワケ

なぜ私がこれほどまでにマイフードを信頼し通い続けているのか。
贅沢な話ですが、これまで私は自分が知らない人が作った野菜をほとんど食べたことがありませんでした。実家は兼業農家ということもあり、家族の作る野菜や米で育ちました。
ところがタイでは知り合いもおらず、スーパーでオーガニックと書いた野菜を購入する日々。しかしなんの根拠もなく、実際食べても野菜の味がしない…と疑いながら食べていたことを覚えています。

友人に勧められてマイフードの野菜を手に取ったとき、まずほうれん草の茎に土がついていたこと(新鮮さが伝わる)、葉っぱ付きで大根が売られていたこと(農薬を使用していないという自信の表れ)、そして実際に食べたとき、野菜の味がしっかりしていたことがとても好印象でした。私の欲しかった味にようやくタイで出会えたのです。
それからはマイフードの食材が手放せなくなり、毎日のように食べているうちに、私は、マイフードで販売されている野菜がどんなところで誰がつくっているのか知りたい!と思うようになりました。

ということで、行ってきました!
 

ルーイ県の農場見学

マイフードは、タイ国内に2つの農場(ルーイ県・チェンマイ県)を持ち、今回私はルーイ県の農場にお邪魔しました。ルーイ県はタイの東北部(イサーン地方)にあり、バンコクから飛行機で1時間と車で2時間ほど行ったところに農場があります。


(左)山々に囲まれた自然豊かなルーイ農場(右)見渡す限り畑と青い空が広がります

マイフードの野菜は「おらが畑の野菜」と呼ばれていて、無農薬有機農法を実践されています。
露地栽培にこだわり、その土地の土を使い有機栽培をすることで環境保全にも繋げているそうです。


(左)暑い中タイ特有の粘土質のある赤土を耕す農家さん。(右)画像ではちょっとわかりにくいですが、土壌を作るためにもみ殻のはいった栄養豊富な土で作られています。

多品目少量生産のマイフード。少量生産は野菜の付加価値を高めることはもちろん、害虫や病気のリスク回避にもなっています。それでも防げないのが自然災害。しかし農場をタイ国内の二箇所に分散することでこちらも継続的な生産が可能となっています。


瑞々しい野菜を自分で収穫し、早速サラダでいただきました!野菜の味がする~!!!

こちらのルーイ県の農場見学は定期的なツアーとなり、今年1月からスタート!
また、日々の農場の様子や思いをブログでも発信されています。
 

マイフードが目指すもの

農場ツアーでご一緒したことをきっかけにマイフードの社長 柳沢与志雄さんとお話をするようになって、いつも耳にしている言葉があります。

”みんなが喜んでくれればそれでええんや”

その”みんな”とは、生産者のタイの農家さんやマイフードで働く従業員、そして消費者であるお客様を指しているようです。そんな柳沢さんが取り組まれているのが、
「生産者と消費者が安心して暮らしていく仕組みを農業ビジネスで作る」ことです。

前述のように、タイではなかなか無農薬で安心し食べることのできる野菜に出会うのが難しく、同時に農薬事故などによる生産者側のリスクもあります。

柳沢さんは、付加価値の高い野菜の栽培方法を指導してそれを売る市場と安定的な収入を確保することで、生産者にとっても消費者にとっても安心できると同時に、「自然環境を守る」という社会問題の解決を進める農業を目指しています。

※以下、マイフードホームページより取組詳細を引用

タイの生産側、消費側から見た問題点のフロー

マイフードが考える解決策フロー

また、今後は固定種での栽培にも取り組まれるそうで、本当の野菜をみんなに食べてもらいたい!と意気込んでいらっしゃいました。その野菜が食べられると思うと今から楽しみでなりません。

※固定種・・・在来種とも呼ばれ、収穫後にできた種で毎年再生産しつづけられる種のこと。その土地に根づくため、肥料や農薬に頼りすぎずに栽培ができ、野菜本来の味がするそう。現在最も市場に出回っているのが「F1種」というもので人為的につくられた一代限りの種。F1種は形や大きさが揃うため、大量生産向き。
 

マイフードのお弁当がモノタイ社食に仲間入り

モノタイでは週に3回社食が提供されています。近くの飲食店からデリバリーしてもらうのですが、昨年マイフードでお弁当が発売されたと聞き、真っ先に思いついたのがモノタイ社食への導入!
みんなに美味しいご飯を食べてもらえることはもちろん、何より私が一番食べたかった(笑)


緑茶もついて、お値段150バーツ(日本円で450円位)!種類も豊富です。実はこの社食がきっかけで6名以上で注文すると150バーツになるシステムがマイフードで出来たとか!(本当は180バーツ)嬉しい限りです!!
 

私が食べているもの

私が食べるものに興味を持ったのは、ものさす塾2期生として徳島県神山町で半年間過ごしたことがきっかけです。大きな出会いが2つありました。1つ目は、神山塾生とものさす塾生合同で行ったイベントで料理を提供することになり、地元の食材を使うため神山の農家さんを訪ねる機会がありました。実際にお会いしてお話を聞き、現場を案内いただいているうちに、ただの野菜ではなく「〇〇さん」の野菜があることに気づきました。誰が作っている野菜なのかを知った上で、しかも安全でおいしい食材をいただけることがとても嬉しかったです。

そして2つ目はフードハブ・プロジェクトとの出会いです。実家で農業をやっていることもあり、特に「社会的農業」に大きな関心を持ちました。地元を含め中山間地域で起っている社会問題を仕組みで解決しようという取り組みと、何より美味しいものを食べてほしいという想いに惹きつけられました。

私が毎日食べたいと思うのは、野菜ひとつにしてもそこにこめられた想いのあるものです。知っている人たちが笑顔でどうぞと言ってくれるものを食べられること、食べることが誰かにつながっていると実感できるのは、本当に幸せなことだなぁと感じています。


(左)大阪弁でいつも気さくに話してくださる柳沢社長(右)マイフードで働いているスタッフのみなさん

私が食べているもの = マイフード は、タイで出会った素敵な人たちがつくる美味しい野菜とご飯でした。近々モノタイのあるプラカノン駅周辺でマイフードさんの新しい動きがありそうなので、引き続き注目していきたいと思います!

この投稿を書いた人

赤嶺 繭子

赤嶺 繭子(あかみね まゆこ)Webディレクター

モノサスタイランド所属。 どこに住んでも方言が抜けないカボス大国、大分県出身。愛犬サラ(ヨーキー)と海とオリンピックが好き。暑い日に熱い緑茶を飲む祖父母の気持ちが分かり始めた今日この頃です。

赤嶺 繭子が書いた他の記事を見る