2018年08月

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月曜日の投稿

永井 智子
投稿者:永井 智子
(取締役副社長)

2018年08月06日

「起業の島」のアントレ教育。
周防大島町立 東和中学校の授業に行ってきました!

仕事と暮らし・周防大島

永井 智子
投稿者:永井 智子(取締役副社長)

周防大島サテライトオフィス勤務、副社長の永井です。

先の西日本豪雨災害では、多くの方からご心配をいただきありがとうございました。
豪雨直撃の 7月6日、私はちょうど東京から周防大島サテライトオフィスへの帰り道でした。飛行機が到着する岩国空港周辺でも避難警報が出ており、さらに雨雲予測レーダーでも、数時間は大雨予想の真っ赤っか。そんな中、なぜか欠航にならず飛び立った飛行機は、岩国空港上空で1時間ほど旋回した後、あえなく羽田へと戻ってしまったのでした・・・。

翌日になり、ようやく振替の飛行機で戻れたと思ったら、山陽自動車道(高速道路)が通行止めになっていた影響か、岩国空港から周防大島に戻る道のりは、狭い生活道路に大型トラックなどもわんさかで、見たことのないほどの渋滞っぷり。島に入ってみると、いくつかの「通行止め」の看板が出ていたり、道路の端っこが海に持っていかれて陥没していたり、あちこちで土砂崩れや濁流も見かけました。

ただ幸いにも、サテライトオフィスとその周辺、そして私の直接の知り合いの範囲には、大きな人的被害はなく、元気にやっております!
ご心配して連絡くださった方々、どうもありがとうございました。

周防大島のもうひとつの顔。「起業の島」

さて、前回の記事では、周防大島が「瀬戸内のハワイ」と称されていることを紹介しましたが、今回は、この周防大島のもうひとつの顔、「起業の島」の一面が垣間見えるできごとがありました。

サテライトオフィスのある周防大島は、日本の多くの地方と同じように「少子高齢化」「人口減少」という課題を抱えていますが、実はここ数年、移住してくる 20〜30代の若者達が、ちょっとびっくりするほど数多く起業しているという一面も持っています。

世の中では、起業から5年後の生存率は15%、10年後だと6% などという話も聞きますが、周防大島で起業している方々は、それぞれの規模とスピードで、イキイキと取り組み、自らが興したビジネスを賑わせているように見受けられます。

そんな周防大島が、名実ともに「起業の島」となるため、地域でも工夫を凝らしています。そのうちのひとつが中学校での起業体験です。町に4つある中学校のうちのひとつ、東和中学校では、地域産業の活性化への取り組みとして、中学生たちが模擬株式会社を作って起業体験をするという起業家教育を、授業に取り入れて取り組んでいます。

その一環である「アントレ座談会」の授業をサポートしている株式会社ジブンノオトの大野さんにお声掛けいただき、私も参加することに。周防大島でビジネスを行っている大先輩、瀬戸内ジャムズガーデンの松嶋さんと一緒に、周防大島町立東和中学校で授業をさせていただきました。

※アントレ...アントレプレナー/起業家(entrepreneur)の略。起業家的な精神と資質・能力を育む教育をアントレプレナー教育といいます。

真剣な中学生たちに、大緊張の初講演

まずは座談会の前に、自己紹介と今日のテーマ、「周防大島でビジネスをする良さとは?」について説明。いくつか質問を投げながら話を進めていきます。

中学生相手にお話しするなんて、初めてのこと。こちらもかなり緊張します。


しどろもどろの永井の講座を、みんな真剣にメモを取りながら聞いてくれます。

ーー サテライトオフィスがある地家室って、どこにあるか知ってる?

中学生のみなさん、同じ町内、みんなの通学バスの通り道でもあるにも関わらず、半分も手が上がりません...小中学生が地家室から居なくなって早や10数年以上たつそうなので、お友だちのいない地区のことは知らないんですね…。過疎地の中の過疎地、を実感しながら講義スタートです。

ーー スマホを持っている人はどれくらい?

3分の2くらいは手が上がったでしょうか。全国平均で中学生のスマホ所持率は7割ほどというデータもありますから、東京でも地方でも、それほど変わらないんですね。

そんな話をしつつ、自己紹介とそれに続いて、私なりの「周防大島でビジネスをする良さとは?」をテーマにお話をさせていただきました。


私の話に対する感想。ちゃんとお伝えしたかったことが伝わっていたのは嬉しい限りです。

最後の感想発表タイムでは、「仕事には、うまくいくこともいかないこともある。だからうまくいかないことがあっても、リベンジしつづけられることが大事」というところが印象に残りました。などとしっかりしたコメントが。

ちゃんと大事なところ聞いていてくれたのね…と、話し手冥利につきるコメントをもらうこともできました。みんな、ありがとう!

実際の経験から生まれる、松嶋さんの力強い言葉

続いて、瀬戸内ジャムズガーデン 松嶋 匡史さんの講演です。
周防大島の誇る名店、瀬戸内ジャムズガーデンのオーナーでもあり、同じ中学校に通う息子さんのお父さんでもある松嶋さんのことは、みんなが知っています。


みんなが知っている島の起業家、松嶋 匡史さんの講演は説得力が違います。

松嶋さんからは、今は田舎が不利な時代ではなく、アイデアと行動力があれば、みんなの持っているスマホで、タブレットで、日本中の人がお客さんになったり、海外から注目されたりすることが当たり前にできる時代になっているというお話を伺いました。

そんな時代に、この周防大島が、いかに「宝の山」であるかというお話も。それをビジネスで実践している方の話には、説得力があります。みんな引き込まれるように聞いていました。

そして、これからの人生を歩むスタンスとして、挙げられた3つの考え方。

  1. 異なる目線を持つ。
  2. モノ・人・コトの長所を見る。
  3. チームを作る。


うーん、たしかにそうですよね。日々の言動を反省いたします。
中学生以上に、私にも刺さりました。

鋭い質問が飛びかった、座談会

2時間目は、私たち大人と中学生たちが、まーるく輪になっての座談会です。
11月に予定されているという、学校を飛び出しての模擬株式会社での販売を控えて、春からそれぞれの「ビジネスプラン」を策定中だそうで、質問される内容も具体的で真剣です。


中学生も私たち起業家も、一緒に丸くなっての座談会。中学生のみんなは、自分のビジネスプランのブラッシュアップのため、いろいろな質問をしてきます。ずばり核心をつく質問に対して、うまくヒントになる答えができたでしょうか?

「商品の値段は、どうやって決めるのですか?」
「広告はどんなことに気をつけて作ればいいですか?」

ビジネスをしているうえで、私たちも、いつも悩みながら決断しているような鋭いポイントを、ずばり聞かれます。松嶋さんの答えに、私も「なるほど」と改めて発見をしたり、私自身も中学生の質問に答えているようで、内心、自分のビジネスではできているのかな?という反省が頭をよぎったり。いろんなことを考えさせられました。

今回、「アントレ座談会」で話す機会をいただいて、ビジネスの先輩として中学生たちに何かを伝えられればと思って臨みましたが、私自身もあらためて自分の仕事を振り返り、初心に戻るという貴重な体験ができたと思っています。

今回の授業の、何かが、どこかが、ちょっとでもみんなの心に留まって、11月の「人生初めての起業」に、よい影響を与えることができればいいなと思います。

そして、彼らが大人になったある瞬間に今日のことを思い出して、チャレンジする選択肢が増えること、それがまた、この地域の面白さに繋がっていくことを期待しています。

この投稿を書いた人

永井 智子

永井 智子(ながい ともこ)取締役副社長

モノサスの取締役副社長です。東京タワーの見える家に憧れ、川崎から、国分寺、本郷を経て目黒までたどり着いたはずが、ひょんなことから山口県に住むことになりました。人生何が起きるかわからない、だけどどこもが住めば都。 「どう生きるか」から仕事や住む場所を選ぶのもいいけれど、今いるところを居場所と決めて、生き方、考え方、性格だって変えていってもいいんじゃない?

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