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27
Jun,2018
永井 智子
投稿者:永井 智子
(取締役副社長)

2018年06月27日

どこか懐かしい「普段着のごはん」。
瀬戸内のハワイで味わう、カンボジア料理

仕事と暮らし・周防大島

永井 智子
投稿者:永井 智子(取締役副社長)

周防大島サテライトオフィス勤務、副社長の永井です。

ここ周防大島は、梅雨といっても雨は少なく、すでにもう真夏の雰囲気です。都市部と違って地面がアスファルトで覆われていないせいか、朝晩は長袖が必要なほど涼しい日もありますが、昼間の日差しの強さは尋常ではありません!帽子ナシで外出しようものなら、首の後ろや手足はチリチリと音を立てそう…ちょっと上を向くと、日差しで目を開けていられません。

近所のおじさんおばさんたちは、朝の5時から10時頃までが畑仕事の本番、それから夕方までは暑さを避けて家でひっそりしているようで、私が暮らす地家室では、ただでさえ少ない昼間に出会う人が、さらに少なくなる季節です。

そんな夏には、やっぱり食欲の出る美味しいものを食べたくなりますね。そこで前回の 瀬戸内ジャムズガーデン に続き、周防大島のお店シリーズ第2弾、カンボジア料理「O-KUN(オークン)」をご紹介したいと思います。

月イチで食べたくなる。
初体験のカンボジア料理は、スパイシーなのに懐かしい。

カンボジア料理と聞いて、「ああ、アレね。」とすぐに思い浮かぶ人は、なかなかのツウですね。かくいう私も、去年までは、どんな料理か想像がつきませんでした。同じ東南アジア系でも、すでにメジャーなタイ料理やベトナム料理、たまに聞くようになったインドネシア料理などに比べても、まだまだ「?」の付くカンボジア料理。

そのカンボジア料理が、「瀬戸内のハワイ」と称される周防大島で食べられるのです!それも本場からきたカンボジア人の料理人のお兄さんがやっているお店。店名の「O-KUN(オークン)」とは、カンボジア語で「ありがとう」の意味だそうです。

それでは早速、オークンのメニューを紹介したいと思います。
 

1. まず最初に食べるべき一品は「クイティウ」

まずは、私のいちばんのお気に入り「クイティウ」。

一見、ベトナム料理のフォーを思わせる、優しい味のスープに入った米粉の麺ですが、フォーとは違い、豚でだしを取っているようです。パクチーあり・なしを選べたり、上の赤いスパイスの量で辛さを調節してくれたり、最後はお好みの味に仕上げてくれます。

ちなみに優しい店主のお兄さんは、「フォーください。」と言ってくるおばちゃんには、「フォーですね!」と答えてくれます。
 

2. 日本人にも食べやすい「サイモアン丼」

続いておすすめしたいのが「サイモアン丼」。

鶏肉とショウガを甘辛く炒めた具がごはんの上にどっさり。ピリ辛スパイスを省略したら、一瞬「和食?」とも思える日本人にも馴染みやすい味です。ショウガがかなり効いていて、冬場によく食べたくなります。
 

3. 新メニュー「サイチュル丼」と「スープカレー」

最後にご紹介するのは、今年の新メニュー「サイチュル丼」と「スープカレー」。

サイチュル丼は豚肉バージョンの丼ぶり、スープカレーは、カレーといってもココナッツミルク入りなのか辛すぎずマイルドで、親子丼やかつ丼についているお味噌汁のように、サイモアン丼やサイチュル丼のおともにピッタリなのです。

周防大島に訪れたモノサスのスタッフの中には、地魚のお刺身やみかん鍋など数ある大島の名物料理をさしおいて、「大島で食べた料理の中でいちばん好き!」という人までいたほど…。新メニューにして、すでに大人気の一品です。

普段着のアジア料理をつくるのは、
気さくで努力家なお兄さん、リムくん。

和食にも通じるような優しい味のカンボジア料理…あれ?なんだか、エスニック料理の紹介ではなくなってきてしまったでしょうか(笑)。

そう、オークンのカンボジア料理は、タイ料理や韓国料理のように「よし、〇〇料理を食べに行こう!」とわざわざ気合いを入れて行かなくても、「最近オークン行ってないから、今日のお昼はクイティウにしようかな」と思い立って食べたくなる、本格的でありながら、日本人としてもどこか懐かしいような、普段着のアジア料理なのです。

だから、山口初のカンボジア料理(※永井調べ)を目指して、周防大島にくる観光客はもちろん、お仕事の合間などにお昼ごはんに気軽に寄っていく地元の人も多く見かけます。思い返してみると、私自身、周防大島に引っ越してきてから約1年で、町内のお店はおおよそ巡ったと思いますが、ここオークンは、行った回数でいうと1番多いかもしれません。

そう、地元の常連さんがたくさんいるお店が、アタリでないわけがないのです!

そんなオークンの店主は、カンボジアからやってきたリム・ピセイさん(通称リムくん)。お店ができた当初はきれいな標準語の日本語をしゃべっていたリムくんですが、今ではすっかり大島(山口)弁に。それだけ、地元のみんなとよく、しゃべっているのでしょう。


いつも元気でさわやかな店主リムくん。おうちに帰ったら3児のパパです!

注文してから料理を用意してもらっている数分の間、気さくなリムくんと世間話をして楽しいひと時を過ごすのも、食べに来る人たちにとって、このお店の美味しさのスパイスのひとつになっています。

そんなリムくんのこれからの目標は、今の手狭なお店から、厨房も広くて落ち着ける客席もある自分のお店を出すことだそう。その時には、さらに多くの人がひんぱんに行けるお店になるように、カンボジア料理だけではなく、日本に来てから10年修行した中華料理も出すことを考えているようです。

そんな風に自分がチャレンジし続けていることで、他のカンボジア人をはじめとする外国人や、外国人に限らず若い人たちが、自分の夢を追いかけるきっかけになりたいという話を聞きました。

近い将来、広くなった新しいオークンに出会えることを心待ちにしています。
リムくん、これからもいっぱい食べに行きます!

O-KUN(オークン)
山口県大島郡周防大島町西方1958-77
TEL 080-3055-1867
https://tabelog.com/yamaguchi/A3506/A350603/35010453/
営業時間 11:00~16:00頃
定休日 水

この投稿を書いた人

永井 智子

永井 智子(ながい ともこ)取締役副社長

モノサスの取締役副社長です。東京タワーの見える家に憧れ、川崎から、国分寺、本郷を経て目黒までたどり着いたはずが、ひょんなことから山口県に住むことになりました。人生何が起きるかわからない、だけどどこもが住めば都。 「どう生きるか」から仕事や住む場所を選ぶのもいいけれど、今いるところを居場所と決めて、生き方、考え方、性格だって変えていってもいいんじゃない?

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