プロジェクト山口県柳井市への移住定住促進のための情報発信に関する支援

働き方探求

柳井市役所 総合政策部 地域づくり推進課

モノサスのサテライトオフィスがある周防大島町のお隣、山口県柳井市の、移住定住促進のための情報発信を支援するプロジェクトです。まず2023年度から取り組み始めたのが、noteを利用した、柳井市の暮らしと仕事についての発信です。

従来の市役所からの発信は、補助金や市の制度など、どうしても自治体としての告知にとどまりがちでした。本プロジェクトでは、移住・定住促進のために、民間企業を含めた団体などを取材したり、市役所職員個人が生活の中で体験している豊かな暮らし方などを紹介したりなど、市内の方々の生活、環境の幅広い魅力を伝えることを目的としています。

また2024年度は、上記note運営を引き続き行うほか、パンフレット作成やイベントでの告知などを通じて幅広く情報発信の支援を行っていく予定です。

Project Info

Period
2023.10-
Client
柳井市役所 総合政策部 地域づくり推進課
URL
https://yanai-city.note.jp/
Service
情報発信手段に関する提案、note「移住定住コンシェルジュ(柳井市)」サイトの企画、デザイン制作、原稿作成・動画編集・運営サポート

monosus Team

企画提案・ディレクション・運営支援:永井智子 / 制作:森野由望

issue地方移住の取り組みに、マーケティング視点を

山口県柳井市は、江戸時代から商業で栄え、今でも近隣の市町からの集客力のある場所。昼間人口が多い一方、これからの課題として人口減少や少子高齢化、空き家問題などが、潜在的にじわじわと進行しています。

移住・定住促進という、全国の多くの地方自治体に共通する課題を抱えている中で、柳井市を知り、足を運んでもらうために、モノサスで従来取り組んできた「販促」「採用」などのマーケティング視点を応用し、活かしていただけるのではないかと考えました。

柳井市は全国的にみると、残念ながら知名度もそれほど高くはなく、移住定住促進活動の取り組みに力を入れ始めたのも後発といえます。つまり「知名度のある大企業」ではなく、「消費者にはあまり名前を知られていない優良企業」や「他社との差別化に悩む中小企業」など、モノサスのWeb制作で長年支援してきた企業との共通点を感じ、一緒に取り組んでいくことになりました。

plan&output「面白そう、と思ったら、たまたま柳井市だった」

柳井市は山や海などの自然も近く、通年で雨も少ない暖かい場所です。一方で駅周辺の市街地には、病院やたくさんの商業施設が集まっていたりといった利便性もあり、とても住みやすい街です。ただし、田舎らしさと便利さとが共存するその状況は、「柳井市と言えば〇〇」というようなイメージしやすいワンフレーズでは訴求しづらい状況でした。

今回の取り組みでは、祭りや観光地などの切り取りやすい部分だけを発信するのではなく、そこに住む人々の暮らしの、小さいけれどたくさんの魅力を1つ1つ取り上げて、それぞれの人の暮らし方や、それぞれの企業・団体の活動などを丁寧に伝えることを目的にしています。

それにより、「面白そうで、素敵なものを見つけた、それが、たまたま柳井市にあった」という切り口で、ひとりひとりにとって「自分に合っていそう」「自分の居場所になりそう」と深く刺さる内容として発信。共感したお1人ずつを丁寧に迎え、ご案内することで、柳井市の良さを伝えることを目指しています。

result「あたりまえ」の素晴らしさを、まずは住んでいる人に実感してほしい

具体的な取り組みは始まったばかりで、2024年4月時点では相談数などの数値としての結果が出るのはこれからですが、発信を始めたサイトのアクセス数は予想以上に伸びており、自治体として発信するという責任の重さを改めて感じています。

それにも増して大きな変化は、それぞれの活動を記事にすることで、紹介した企業・団体の方々が、改めて自分の活動への誇りを再確認してくださっていること。またプロジェクトにかかわる市役所の人が、自ら外に飛び出し、かかわり、地域の良さを見つけ、発信を始めたことがあげられます。

朝、道を歩いていたら、小学生に大きな声で挨拶をされたこと。
魚屋さんで「このお魚は、今朝まで泳いでいたよ、焼き魚がおいしいよ」と言われて、晩ごはんを決めること。
「仕事を辞めたなら、次が決まるまでうちで手伝って」と言われて仕事が決まること。
お勤め帰りにふと振り返ると、海が満月に照らされて「月の道」が見えたこと。

そんな柳井市民にとっては「当たり前」の日常が、当たり前でないぜいたくであることを再確認し、伝え始めたことで、もっともっと「面白くて、素敵なこと」を柳井市内に増やし、ひいては街の活性化、移住定住につながる活動のスタートとなることを大切にしていきたいと思います。

地域に根ざし100年以上営業している金井石油店さんをインタビュー

member’s voice

守田訓(柳井市 総合政策部 地域づくり推進課 課長)

市の移住施策計画の促進にあたっては、情報発信などが弱点となっていた。モノサスさんとの協定後、早い段階で、今後の展開案を示していただいた。今後の取組方策が詳細に書かれてあり、早期に計画が明確化されたことは印象的。3年間という短期間内での、進むべき道が見えたことは成果と言える。後は実行に移すのみ。

member’s voice

川邊康彦(柳井市 総合政策部 地域づくり推進課 主査)

モノサスさんとご一緒するにあたり、周防大島のサテライトオフィスに何度か伺い相談をしてきました。最初は難しいと言われたときの「前課長の失望した顔」と、後日、引き受けてくれることになった時の「前課長の喜んだ顔」が今でも印象に残っています。
こちらで対応するのが難しいことを引き受けていただき、とても頼りにしています。

member’s voice

武田かおり(柳井市 総合政策部 地域づくり推進課)

この仕事を通して、今まで知らなかった地域の方々、企業とつながることができています。移住者でもあるモノサスの方々にも入っていただけたことで、取材相手からもざっくばらんなお話を伺えていると思います。
今後一緒に進めていくプロジェクト、未知数ですがワクワクが大きいです。これからもご一緒できることが楽しみです。

member’s voice

中島雄次郎(柳井市 総合政策部 地域づくり推進課 移住コーディネーター)

市役所という立場からは、積極的な活動よりも公平性を重視する必要があり、プロジェクトを進めるむずかしさを感じています。一方で、地域を元気にする活動につながっていることを実感することもできています。