Webサイトの構築や運用を行うCODING FACTORYは、日本のモノサスに所属するメンバーと、タイ・バンコクで13年前に立ち上げたモノサスタイランドに所属するメンバーが担当しています。
2025年10月、モノサスタイランドでは新たな経営体制を構築。マーケティングや組織を強化し、タイのクリエイティビティを活かしていく体制を整えてきました。
モノサスタイランドをこれから支え、メンバーとともに動かしていく3人に、体制変更の経緯と今後のモノサスタイランドについて聞きました。
※鼎談の内容はCODING FACTORYが発行する広報誌『CF letter YOUR CODING PARTNER』にも掲載しています
話した人
林 洋介
Chief Experience Officer / 最高体験責任者
株式会社ドワンゴで電子書籍配信サービス、株式会社スクウェア・エニックスでMMORPGゲーム開発を経て独立後、2018年に株式会社HAUSを共同設立。UIデザイン、フロントエンドエンジニアリングを中心にWebサイトや展示制作などインタラクティブなシステムの企画・開発を請け負い、2023年にモノサスに入社。
龍田 祥拡
Chief Marketing Officer / 最高マーケティング責任者
新卒で入社した独立系大手経営コンサルティング会社にて、マーケティングコンサルティングに従事。2008年にモノサス入社。以来、同社のWeb事業を伸ばすためのマーケティングや事業責任者を歴任。同時に、クライアント企業のWebサイトのプランニングも担当。「マーケティング」と「Web」を掛け合わせて、自社とクライアントの事業成長を担う。
宮川 拓也
Chief Operating Officer / 最高執行責任者
2009年、短期アルバイトとしてモノサス入社後、東京代々木でWebサイト制作のコーディングとテクニカルディレクションに従事。2013年タイ・バンコクにモノサスタイランドを立ち上げ、約12年間、現地役員として経営とマネジメントを行う。現在は本拠地を日本に移し、モノサスではバックオフィス部署のリーダーと人事関連の役割を兼務する。
3ヶ月のつもりが13年に
ーーモノタイ(モノサスタイランド)は13年前、宮川さんがバンコクに移住して立ち上げた会社ですよね。
林 設立した当初の話って、僕はじっくり聞いたことがないかもしれません。
宮川 僕は当時、モノサスでコーディングディレクションの仕事をしていて、採用を担当することもありました。ある日、タイの会社と協力して制作体制をつくることになったと聞いたんです。方法について相談される中で、誰かが現地でちゃんと教育しないとまともな体制なんてできないんじゃないかという懸念を伝えたら「じゃあ3ヶ月くらい行ってきて」ということになって。
バンコクに移って四苦八苦していると、次は「モノサスとしても子会社をつくりたい」って話になったんです。東京に戻ってWebディレクターをするか、タイで現地役員をするか。おもしろそうだと思った方を選んで、気づけば13年経ちました。
龍田 当時は日本でも採用が間に合っていなくて、CODING FACTORYとしてかなりの案件をお断りしている状況でした。他の国も選択肢として出ていたものの、タイのエンジニアは、フロントエンドに求める表現を理解してもらいやすい状況にあったことが、タイで法人をつくる決め手の1つだったと聞いています。
宮川 僕自身、憧れの海外生活というわけでもなかったので、戸惑うこともありましたよ。名刺をつくれば色味が思っていたのと違ったり、オフィスをつくるときには現場監督のように立ち振る舞うことになったり。それでも、日本人ディレクターもタイ人のエンジニアも、一緒に働くメンバーに恵まれたからここまで続けてこられたと思っています。
不安から生まれた新体制
宮川 少しずつメンバーも増えて、今ではCODING FACTORYの案件の半分はタイのメンバーが担当しています。基本的にモノサスを通して、日本の案件の制作拠点として大きくなってきました。
龍田 タイのメンバーにはこれまで、均質なものを大量につくる、量産していくような案件や機能やデザインをインタラクティブに表現する案件などを頼んできました。そのときに大切なのは、指示された内容や意図を理解し守れていること。安定して仕事をし続けてこられたのは、日本のお客さんとタイの制作メンバーをつないでいる、日本人ディレクターの存在が大きいと思っています。
宮川 元々バンコクで暮らしていた人もいれば、日本から移住したメンバーもいます。みんなバンコクで暮らしながら言語を学んだり、通訳さんを介しながらタイ人メンバーと仕事をしたり。年数が経つにつれて、日本に移ってモノタイの仕事をするメンバーも増えてきました。
龍田 バンコクから人が減っていたのが、タイの仕事が少なくなっていた時期とちょっと重なっていたんですよね。あるとき、日本人ディレクターから、この先どうなっていくのか不安があるという話を聞く機会があったんです。それを機にモノサスの役員と、モノタイをこの先どうしていくか話すようになりました。
宮川 僕はモノタイの役員を続けながら、2022年あたりから実家の都合で日本にいる時間が長くなっていました。加えて昨年からは、モノサスのバックオフィス全般を担っている本部のリーダーも兼務することになって。バタバタするなかで、タイをどうしていくか、自分1人では考えきれなくなっていたところでもありました。
龍田 議論のなかでは、少しずつシュリンクさせていく選択肢も出ました。けれど、モノサスのWeb&デジタルソリューションってモノタイなしでは成立しない、大切な存在なんです。続けていくために、モノタイの経営方針を見直す必要がありました。
宮川 体制を見直して、(林)洋介さんと龍田さんと一緒にやっていくという話になったとき、おもしろそうだなと思えたんです。僕が組織づくり、龍田さんには日本の案件に加えてタイやアジア圏でも仕事をつくっていくマーケティングを担当してもらいます。そして洋介さんには、クリエイティブの幅を広げたり、タイのエンジニアがやりたいことに挑戦できる環境づくりを進めてもらっているところです。
クリエイティブの芽
ーー林さんはこれまで通りエンジニアやデザイナーとして仕事をしながら、昨年からはバンコクに引っ越して、日本と行き来する生活を始めていますよね。
林 タイに関わることになったとき、できたらバンコクで暮らしてじっくり向き合ってもらえないかという話があったんです。一度は海外で暮らしてみたいと思っていたし、バンコクには友人や好きな文化も多くて。以前モノタイのエンジニアたちと仕事をしたとき、日本語のサイトなのに意図を汲み取りながら、すごくスムーズに制作してくれたことがあって。彼らの仕事の仕方や技術力自体に興味を持ちました。
宮川 引っ越しをしたのは11月でしたよね。日本人ディレクターたちが、すごく喜んでいたのを覚えています。
林 一緒に働いているなかで、例えば日本語とタイ語の翻訳ツールを開発したり、有給休暇を管理するシステムを構築していたり、自分たちで新しい技術を試しながら楽しんでつくっているものが多いことに気づきました。この距離で一緒に働くまでわからなかったけれど、想像していた以上に、普段から手を動かしてものをつくる土壌があったんです。
龍田 これまで宮ちゃん(宮川)中心に採用活動をがんばってきて、いいメンバーが集まっているってことなんでしょうね。マネージャーとして信頼されている宮ちゃんに加えて、洋介くんが同じつくり手目線でリードしてくれるのは、すごくいいなと思うんです。
林 AIに強く興味があって勉強会を開いてきたメンバーがいたんですが、最近はそれがひとつのプロジェクトとして動き出しています。個人で関心を持っていたことに対して、組織として実際の業務に活かしていこうという流れができていて。みんなと話しているうちに、技術を追求する姿勢が強いことがわかったので、遠慮せずにどんどん進められる環境をつくっていきたいです。
モノタイだからできること
龍田 年始にはタイのメンバー全員で集まって、今後の方針を確認しました。軸にしていくのが「Offshore → Valueshore」と「From Japan → To Global」です。タイの制作技術は質が高いことを評価いただいているものの、今は日本でやっていることを頼んでいるようなところもあって。日本のモノサスにはないスキル、モノタイだからできることをもっと伸ばしていきたいと思っています。
ーー具体的に、どんな話をしているんですか。
龍田 例えば、Shopifyの実装はモノタイのメンバーのほうが得意だったり、日本企業のサイトをグローバルサイトに置き換えていくような動きも、英語に慣れ親しんでいるタイのメンバーのほうが強かったりもして。これまで多く経験してきた大規模サイトも、アイデアを出しあって、より効率的につくれるようにしていきます。
林 昨年の10月にはモノタイのWebサイトも公開して、自分たちができることをしっかり打ち出せるようになりました。元々ゲームの開発をしていたとか、海外で働いていたとか、いろいろなスキルや知識を持っているメンバーがいるので。ちゃんと見えるようにして、できることに気づいてもらうところから始めています。
宮川 これまでの仕事を続けるなかで、すでに変化が生まれてきていて。技術を高め合える環境になっていくことを喜んでいるメンバーも多いんですよ。
龍田 日本経由のものだけでなく、タイやアジアの仕事が増えていくと、タイ人メンバーが主体で進めていくプロジェクトも増えていくでしょうね。仕事が広がっていくと、またいろいろな変化も見えてくるんじゃないかと思っています。
想像もしなかった可能性
ーー日本のモノサスでは、2025年から「We Co-build ともにつくる」という合言葉を掲げていますよね。モノタイの動きともつながってくる部分があるのでしょうか。
林 そうですね。タイのメンバーに話したときにも、すんなり理解してくれた手応えがありました。受発注の関係だけではなくて、一緒につくっていく。言われた通りにつくるだけではなくて、お互いに意見を出し合いながらいいものにしていく。大事にしていきたい言葉だと思っています。
宮川 その部分に共感してくれる、一緒に働く人を増やしていきたいですね。日本にもタイにも、国際的に活躍することに関心がある人はいるはずで。いろいろなバックグランドを持った人が集まる場所になっていくって、いいなと思うんです。
林 正直、モノタイに関わることになった時点では想像していなかった可能性を感じていて。世界に向けて自分たちから仕掛けていける、できるかもって思える状況を自分たちでつくっていけるって、モノサスという会社のおもしろいところですよね。
龍田 モノサスの良さって、そこな気がしているんです。自分だけではできないチャレンジができる。やってみてダメだったら、次の方法を考えればいい。タイでもWebの地盤がもっと固まったら、フードソリューションのメンバーがお店を出すとか、数年後、今は想像もしていないようなことが始まっているかもしれませんね。
宮川 洋介さんのコネクションやクリエイティビティ、龍田さんのマーケティング力が交わって、タイやアジアでもおもしろい会社になっていけたらいいなと思っています。それができる状況が今整ったので、これからのモノタイが、僕自身も楽しみです。
モノサスタイランド
https://www.monosusthailand.com/
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