MONOSUS
ICECREAMING MAG

まなべさんと考える「We Co-Build Relationship」

モノサスのタグライン「We Co-Build」|ともにつくる」には、8つの言葉(Relationship、Team、Community、Narrative、Brand、Eco System、Business、Today and Tomorrow)が続きます。代表自身の言葉で「We Co-Build」を語る連載第2回は、「We Co-Build Relationship」をテーマにお話を伺いました。


杉本 「We Co-Build」をめぐる連載、今回以降は「何を」ともにつくるのか?について一つずつ聞いていきたいと思います。まずは、一番上にある「Relationship 異なる視点、小さな声に耳をかたむける関係性」についてですね。

眞鍋 モノサスって、たとえば経済合理性という視点で見た場合には、どちらかというと弱い組織だと思うんです。だけど、実はつながりは強いみたいなところがあるんじゃないかと思っていて。そういうところから「異なる視点、小さな声に耳を傾ける関係性」としたんですね。私自身も、前回も話していたとおり事業性よりも「人ありき」「熱ありき」のビジネスをやりたいと思っています。

杉本 それもまた、関係性に重きを置いているということですよね。

眞鍋 ちょっと話が飛ぶかもしれないけど、フードハブを立ち上げ時に書いた、「つくる方針」の2と3はモノサスで仕事をするときも常に意識しているんです。たとえば、フード事業で新しいパン屋さんをつくるときにも、「売れるパン屋さん」ではなく「地域やお客さんといい関係性をつくり、継続していけるかどうか」にフォーカスしていていました。

「その2 みんなの学びの機会にしよう|権威によるものづくりではなく、関わる人の学び・成長の機会になるものづくりをする」

「その3 関係性を豊かにしよう|ものづくりを通じて、失われた関係性を取り戻す。新たな関係性を育てる。継続していける関係を重視する」

杉本 経済合理性みたいなものは、その関係性を継続するひとつの要素でしかないという捉え方ですね。

眞鍋 そうです。Webや他の事業でも、長く続いているプロジェクトって、結局はクライアントとのすごくいい関係性が続いているということだと思っていて。メンバーは、クライアントが「どんな人なのか」を話してくれるんですね。「この人の仕事のやり方はすごい」「この人はこういうところが面白い」など、人に関するポジティブな話がたくさん出てくる。それは仕事うまくいくよねって感じがします。「We Co-Build」の一番上に「Relationship」を持ってきたのも、それが理由だったのかもしれない。

杉本 Relationshipの後は、Team、Community、Narrativeと続きます。この順番にはストーリーがあるのかなと思っていました。

眞鍋 ダニエル・キムの「成功循環モデル」って知ってますか?「関係の質」が良くなればコミュニケーションが活発になって「思考の質」が高まり、思考の質が「行動の質」を高めるので「結果の質」も高まるというグッドサイクルになるという話です。昔、前代表の林さんが「関係の質が大事なんだ」とよく言っていましたが、私もそう思うんですよ。

社内のチームワークでも、クライアントとのプロジェクトでも、関係性がしっかりできているかどうかだと思うんですね。だから、一番目に「Relationship」を持ってきたんでしょうね。私の場合は、クライアントもパートナーも、一緒に仕事するかどうかを「ちゃんと関係性をつくれるかどうか」で決めているところがあるなと思います。

また、ここで大事になってくるのがパーパスのようなもの。組織として一緒に活動している共通の目的がないと、「関係性」を重視するあまり馴れ合いになってしまう。ときに厳しい議論を交わすためには、「なぜ一緒に歩んでいくのか」という目的が互いに見えている状態になっていることも大切だと思います。


眞鍋さんの話を聞きながら、他の仕事に関連して読んだ、ヨーゼフ・シュンペンターの『資本主義・社会主義・民主主義』を思い出しました。ものすごくざっくり紹介すると、資本主義の“文化的基盤”は非合理的なものであり、経済合理主義が社会に浸透して(経済合理性のない)関係性や文化が破壊されると、結果として資本主義が衰退するという議論です。たぶん、モノサスが関係性やカルチャーなど、“経済合理性のない”ものごとを大事にしていることは、おそらく意図せずして、会社という営利組織の持続可能性を高めることにもつながっているのかもしれません。

次は「We Co-Build Teams」についてお話を聞く予定です。引き続き、おたのしみに!

杉本 恭子

フリーランスのライター。2016年秋より「雛形」にて、神山に移り住んだ女性たちにインタビューをする「かみやまの娘たち」を連載中。