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May,2018
町山 百合香
投稿者:町山 百合香
(Webディレクター)

2018年05月09日

わたしの思うタイあるある
vol.2 魅惑の食文化編

仕事と暮らし・タイ

町山 百合香
投稿者:町山 百合香(Webディレクター)

こんにちは!モノサスタイランドの町山です。
タイに住んでいると、日本とは違うなーと感じることが多々あります。そんなタイで暮らしていているからこそ感じるものごとを、わたしの思うタイあるあるという形でお届けするシリーズ。第2弾は、タイの食事情にフォーカスしてご紹介いたします!

今思い出しましたが、タイに来る前はタイ料理が苦手だったわたし。すっぱい、辛い、匂いが強烈の3拍子で積極的に食べたいと思うジャンルの料理ではありませんでした。しかし今ではそんなことありません。酸っぱさや辛さにもだいぶ慣れ、刺激的な味の中に美味しさをきちんと感じられるようになりました。また、タイ料理と一口にいっても様々な種類の料理が存在します。当時のわたしはその種類の多さを知らずに、数品を食べて勝手に全般的に苦手と決めつけていたようです、ごめんなさい。ただし観光で来る日本人の方にはきっと参考になるであろう、タイ人と日本人の味覚や嗅覚の違いについてはじめに触れたいと思います。

刺激的な味わいやにおい

「辛くしないで」と言っても、まだ辛い

タイ人はスパイシーなものにめっぽう強いです。もともと辛いものが苦手だったわたしは、料理を注文する時にうっかり「辛くしないで」とお願いし忘れ、唇が痛すぎてヒィヒィ言うことがよくありました。マイペット=辛くしないで、と言っても辛さが弱まっている気配がないこともしばしば…笑。つまりタイ人にとっては辛くないレベルが、私にとってはまだまだ辛いのです。そういう時は「マイ アオ ペット」=辛いものを入れないで、とまで言ってはじめて安心することができます。しかし、最近は観光客向けに辛さ控えめにしているお店も多い気がします。ローカルのお店は、辛さの度合いが高めです。日本でもよく食べられるガパオライスも、ローカルの店では本当はかなり辛い料理です。


ナムトック:イーサン地方のスパイシーサラダステーキ、辛い料理の一例。最近はじめて食べましたが唇がヒリヒリしました

「甘くしないで」と言っても、まだ甘い

タイ人は基本的に甘党です。旅行にきた日本人がタイのアイスティーを飲んで、甘すぎてむせるというような話をよく耳にします。こちらも基本的にローカルの屋台で売っているコーヒーや紅茶は甘さが強めです。練乳が入っていたりもするようです。日本製のペットボトルの緑茶ですら、タイ仕様の甘いバージョンがメインで売っているので、コンビニでも注意が必要です。お茶が甘いという発想を持っていない日本人が、旅行でコンビニで表記をよく見ずにお茶を買い、カルチャーショックを受けることもしばしばです。

臭い vs いい匂い

タイの街を歩いていると、むわっと強烈な匂いがすることがよくあります。暮らしていれば慣れるかなーと思っていましたが、これは未だに慣れません(ごめんなさい!)。今ではどの道が臭いか大体わかってきたので、通過時にはそっと息を止めています。個人的な感覚としては、食べ物の匂いに関しては主にソムタムが犯人です。そしてソムタムにも種類があるようで、特に強烈な代物があるのですが…詳しくはこちらに飛んでもらえれば、その臭さが存分に伝わってきます。モノサスタイランドの日本人スタッフに、これが大好きな人がいて、しかも席が隣なのが厄介です。
ところが最近、いつものように隣の席のスタッフがソムタムを食べ始めたので臭い臭いと言っていたら、タイ人のスタッフにとっては臭いという感覚はないらしく、むしろいい匂い・お腹がすく匂いであるということが発覚しました!


ソムタムコラート:コラート県名物。ソムタムタイ+塩漬け蟹+パラー(魚を発酵させて作る調味料)です

なるほど…そうですよね。小さい頃から日本人が食べている納豆みたいなものですよね。久しぶりに身体に染み付いた文化的な感覚の違いのようなものを感じた、面白い出来事でした。(もちろん日本人でも人によると思いますが!)

飲み物の飲み方が不思議

不思議 パート1
ペットボトルにストロー?

タイでは、ペットボトルを買うと必ずと言っていいほどストローが付いてきます。タイに来て初めて、このスタイルで飲みました。一度に飲み切らなくても持ち運べるのがペットボトルの良さですが、ストローの長さもまちまちなので、ストローを入れてしまうと中にストローが落ちて取れなくなったり、ふたを閉められなくなったりすることもあります。結局今では、はじめからいらないと伝えることにしています。


ストローが中に落ちて取れない…

不思議 パート2
袋から伸びるストロー

1はまぁそこまでの驚きはありません。ただしパート2は衝撃でした。おばちゃんが、手元の袋から伸びるストローをくわえ何か飲んでいます。袋の中にカップがあるのかと思いきや…ありません。なんと袋に直接飲み物の液体を入れて、そこにストローを差してちゅーっと飲んでいるのです。これにはびっくりしました。その発想はなかった!ローカルのなんでも屋さんのようなお店だとこのスタイルで入手できるようです。

屋台の出現率

タイでは、日本でいう縁日の露天でみるような光景が、毎日そこらじゅうに広がっています。タイ人にとっての屋台は、ハレではなくケのようです。街のいたるところにある屋台が生活の一部となっており、食べ物は基本的に屋台で買い、持ち帰って家で食べるスタイルが一般的のようです。つまり、それだけ屋台や売っているものの種類も様々。ここからは売り物の出現率も含めて、タイで見られる露天(売り物のカート等)をご紹介したいと思います。

移動式の八百屋 
出現頻度 ★★★★

車の荷台に野菜や果物がてんこ盛り。移動式の八百屋で、出現率は高めです。一日の多くをここで過ごすのでしょう、テレビまで積んで生活感のある車も多いです。この写真の車は結構キレイにしていますが、両サイドの金網部分にくくりつけられるだけ商品をくくりつけて、ごちゃっとしている車の割合が高めです。

焼きもの+ソムタム 
出現頻度 ★★★★★

肉・魚・練り物・卵・イカ、そしてソムタムを売っている屋台です。出没スポットは、主に駅の改札に繋がる階段下にいることが多いです。夕方によく賑わっているので、夕食のおかずとして買って帰る人が多いようです。

歩道に突如出現する店 
出現頻度 ★★★★

あたりが暗くなり始めるとともに、歩道にお店が出現します。テーブルとイスもセッティングされて、地元の人たちがお酒を飲みながらやいのやいのしています。タイの歩道はただでさえ横幅が狭いので、通行人からするとそれなりに邪魔にも感じられますが、この雰囲気は異国な感じがして楽しいです。
ただし食器の洗い方が結構雑なので、洗っているところを目撃してしまうと気になる人は気になるかも…もちろん店にもよります。

果物を売るカート 
出現頻度 ★★★★★

果物を切って食べやすい状態で売ってくれるカートです。ラインナップは、パイナップル・スイカ・りんご・熟れてないマンゴー・ココナッツ…等々。私はパイナップルをよく買います。日本でもやればいいのになーと思います。日本だと特に食に関しては衛生面や露天を出す際の細かいルールが厳しそうですね。タイではそこまで細かいルールはなさそうです。

○○を売るカート 
出現頻度 ★★★


お菓子と一緒に虫を売っています。コオロギ・イモムシ・ハチノコ・タガメ等々。タガメは高価らしいです

 

数ある露天の中でタイならではだと思うのは、ズバリ「虫」です。カートの形を見れば遠目でも、大体何を売っているのかが今では分かるのですが、虫のカートは透明のビニールで覆われています。そして夕方から夜によく見かけるので暖色のライトに照らされています。気持ち悪いのであまり至近距離でじーっと見つめたことはありませんが、普通に買っていく人が多いので、一般家庭で日常的に食べられているものなのかもしれません。まだ勇気が足りず試せていません。写真では、右奥にあるものがそれですね。

スルメイカ売りの自転車 
出現頻度 ★

もうひとつ、日本ではまずないなと思う不思議なものは他に、自転車の荷台に「小さめのスルメイカ」をたくさん洗濯バサミで止めて売りに来る人です。このスルメイカは個人的に見かける頻度が少ないので(自転車で簡単に移動できるため、あまり固定の位置に長居していない模様)見かけたらラッキーな気持ちになります。

綿あめ 
出現頻度 ★

ランチ帰りに綿あめ売りのお姉さんにバッタリ!こちらもそうそう出会えないのでもし会えたらラッキーです。色もカラフルでかわゆいです。綿あめ20バーツです。

ゆるくったっていいじゃない

いかがでしたか?今回は食べ物編にフォーカスしてお届けしました。
日本では衛生面や、公共の場所を使用する際の規制が良くも悪くも厳しいので、やはりタイのように公共の場に生活がはみ出しているような光景はなかなか見られません。日本の都心部でもこうしたゆるさがもう少しあってもいいな、と個人的には思います。タイでの食にまつわる日常を少しでも思い描いていただけたなら幸いです。
今後も、さまざまジャンルでタイあるあるをご紹介していけたらと思っています!

この投稿を書いた人

町山 百合香

町山 百合香(まちやま ゆりか)Webディレクター

モノサスタイランド所属。入社を機にバンコク初上陸。苦手だったタイ料理も、好きなメニューが無事見つかる。英語もタイ語もできなくても、話してみればなんとかなる。今のところ日本には帰りたくない。マンガ・アニメ・梅酒が好きです。

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