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Oct,2018
永井 智子
投稿者:永井 智子
(取締役副社長)

2018年10月01日

地元山口県の企業からの初仕事。
知られざるすごい会社、株式会社カワトT.P.C.

仕事と暮らし・周防大島

永井 智子
投稿者:永井 智子(取締役副社長)

周防大島サテライトオフィス勤務、副社長の永井です。
今年の夏は東京も暑かったようですが、周防大島も暑かった!そして多くの台風や大雨など、自然の厳しさをいろいろと実感した日々でした。

そんな中、周防大島サテライトオフィスにも、地元山口県に根を下ろすべく、また新しい一歩が。山口県岩国市玖珂(くが)にある会社、株式会社カワトT.P.C.さんから依頼をいただき、コーポレートサイトリニューアルのお手伝いをさせていただいたのです。想像以上のスピード感で進んだ、初の山口プロジェクトについて、今回はご紹介したいと思います。

きっかけは、3月の開所式

2018年3月6日、モノサスの周防大島サテライトオフィスが開所して、正式に周防大島でも業務をスタートしました。後からお聞きしたところ、カワトT.P.C.さんでは、ちょうどホームページをリニューアルしようと検討していた頃だったとのこと。翌日の新聞で、Webサイト制作をする会社が東京からやってきたことを知り、すぐにお問い合わせいただいたのが今回のプロジェクトの始まりでした。

お電話で担当の福井様とお話しして、早速お伺いすることに。


開所式の翌日、中国新聞に掲載された記事を見て、お問い合わせしていただきました。

訪問する前に、事前調査がてら当時のコーポレートサイトを拝見してみると、失礼ながら、リニューアル前のサイトは、小さな町の工務店さんかななどと誤解するような、ちょっと「懐かしさ」すら覚える手作り感あふれるホームページでした。けれど、会社の名前で検索すると、出てくる、出てくる。優良企業として各メディアや省庁・県からの受賞歴、取材の数々が!
我々も、BtoB 企業のコーポレートサイト制作に多数携わってきていますが、会社の実際の社格に、あまりにも似つかわしくないコーポレートサイトをお持ちになっている例をお見受けすることがあります。

もしかして、カワトT.P.C.さん。
サイトから受けるイメージとは合致しない、すごい会社なんじゃないだろうか・・・。

そんなドキドキ・ワクワクの初訪問。そのうえ、私にとっても、今回、山口県での初のお仕事という緊張と意気込みもありつつ、お伺いしました。

余談ですが、かれこれ20年以上インターネット業界で働いてきましたが、実は仕事先に車で訪問するのも初の出来事。「何分前に着くように行くべきか」「車は敷地内に停めさせていただいていいのか」など、新入社員のような車での往訪マナーもネットで検索しての、当日にむけての準備でした(笑)。

そして当日お伺いして、第一印象で「この会社のサイト作りたい!」と思ったのです。

あまりこういうことを言わないほうがいいのかもしれませんが、作り手として「好きな会社」「苦手な会社」って、どうしてもあるように思います。コーポレートサイトは、会社の顔であり、会社の姿を世の中に表すもの。どうせなら自分にとっても、素敵だな、好ましいなと共感するところが多い会社のサイトを作りたい。そんなの私のわがままな思いかもしれませんが、オフィスに足を踏み入れ、初めて打ち合わせをした時から、そんな気持ちでいっぱいでした。

そして、この初回訪問で感じた「みんなが仕事に真剣、その上、働くことにイキイキしている会社」の雰囲気を、Webサイト上で表現して、世に知らしめたくてたまらなくなったのです。

即断即決、そして決まればアッという間の3か月半。

訪問前には、今回のリニューアルで大事にしたいことなどを電話で2,3分お話ししたくらいでしたが、さすが山口県を代表する会社、Web 上には、少し検索すると、いろいろな情報が出てきます。そんな情報を参考にしながら、「きっとこんな会社ではないだろうか」「こんなイメージではどうだろうか」と考えて、初回の打ち合わせでさっそく提案したトップページのデザイン案。

事前に要望などを詳しくヒアリングできていない状態で作ったので、デザイナーとも、「もし受注が決まっても、改めてヒアリングしたら無駄になるかもしれないね」などと話しながら作ったクリエイティブでしたが、とても気にいっていただき、結局ほとんど修正なしで公開に至りました。後で聞くと、最初の打ち合わせなのに、会社のことをよくわかっていることに驚いてくださったそう。調査の甲斐がありました。

そんな風に、ほぼ即断即決で発注を決めていただき、急転直下で始まったコーポレートサイトリニューアルプロジェクト。プロジェクトを進めて行く中で気づいた仕事の進めやすさもありました。

それは、1つ1つの仕事について、しっかりとスケジュールを立てて、きちんとそれ通りに完成させる、ということが会社全体で徹底していること。プロジェクトの途中、私たちのことも、「進め方はきっちりしていて大変安心感があります。」などお褒めの言葉もいただき、進め方の部分でも、サイト自体のクオリティと並んで、大きく評価していただくことができました。


事務所も工場も、とにかく女性、女性、女性!300人近い女性たちが、イキイキ、キビキビと働いています。

また、サイトに使用する写真の撮影には、東京からデザイン部の河原崎とカメラマンも遠征。製造工程や、機械について、わからないことだらけの私たちに、撮影すべき特徴や内容を親切に教えてくださったり、納期間際のお忙しいさなか、撮影したいものの準備をしてくださったり。本当に皆さんが心よく協力してくださって感謝の気持ちで一杯でした。

撮影点数が多くて、予定した撮影日の中ですべての写真を撮り切れるか心配しながらの撮影でしたが、皆様のご協力の中、時間より早めに、無事にとてもいい写真を撮り切ることができました。


3か月間、他の業務もある中、Webサイト制作を一緒にがんばっていただいた担当のシステム部福井さん(左)。写真・動画撮影時には、東京から、デザイン部河原崎(右)も出張でお伺いしました。

サイト完成、その後

そして迎えた、新コーポレートサイトの公開。先日、公開後の状況などをお伺いしに、あらためてカワトT.P.C.様を訪ねました。

その時に、川戸社長からいただいた言葉。

わが社カワトT.P.C.は、働いている社員にとって「自分はこんな会社で働いているんだよ」「こんな仕事をしているんだよ」と、家族に、親類に、友人に、誇りをもって、自信をもって言える会社でありたい。
また、顧客にとっては、仕事を安心して任せられる会社でありたい。
そのために、コーポレートサイトは、ただ美しく、今の時代に沿ったものにすればいいというものではない。今の会社の良さが伝わるような、そのための道具になるようなサイトにしたかったし、そうすることができたように思う。

そう、打ち合わせで伺うたびに感じた、全員が1分1秒を無駄にせず、真剣にそれぞれの仕事に取り組む姿。一方で、初めて伺った時から、気さくに挨拶していただいたり、何かにつけて声をかけていただいたり、丁寧に応対してくださる心地よさ。そんなカワトT.P.C.で働く人ひとりひとりの思いが、サイトに表現できていると感じていただけたのであれば、我々としてもとてもうれしく思います。

私たちが BtoB サイト制作の中で大切にしていること。

「宣伝したら売れる」「印象が良ければ売れる」という種類の商材を扱っているわけではない BtoB 企業のコーポレートサイトの場合、サイトは、世の中の全員に向けた発信でなくてもいいと考えています。

川戸社長がおっしゃるように、そこに働く社員が、家族や友人と話すとき、「ここで働いているんだよ」と誇りや自信をもって話せるように。顧客・取引先などに、「ああやっぱりこの会社なら安心だ」と思っていただける信頼感が伝わるように。理念やビジョンに共感した学生さんなどが、「ここで働きたい」「その一員になりたい」と、自分が働く意欲を持てる会社として見つけられるように。

そんな、今現在の関係者と、そのちょっと外側でこれから関係者になるかもしれない人たちに、飾らずに、誠実に、けれどきちんと本当のその会社の良さを伝えられること。
そんな、BtoB コーポレートサイト制作で大切にしていることについて、改めて姿勢を正して向きあったお仕事でした。

追伸:地元経済誌「山口経済レポート」にも、山口県での初仕事ということで、取り上げていただきました。カワトT.P.C.様、今度ともよろしくお願いいたします!

株式会社カワトT.P.C.
本社:〒742-0315 山口県岩国市玖珂町 11600-51
URL:https://www.kwt-tpc.co.jp/
事業内容:
・マンション、アパート等の共同住宅向けの給湯・給水プレハブユニットの企画および製作(関東でのシェア4割以上)
・24時間365日の無人化量産ラインをはじめとした海外にも負けないコストパフォーマンスでの水栓金具や半導体部品、航空機部品などの各種金属加工

この投稿を書いた人

永井 智子

永井 智子(ながい ともこ)取締役副社長

モノサスの取締役副社長です。東京タワーの見える家に憧れ、川崎から、国分寺、本郷を経て目黒までたどり着いたはずが、ひょんなことから山口県に住むことになりました。人生何が起きるかわからない、だけどどこもが住めば都。 「どう生きるか」から仕事や住む場所を選ぶのもいいけれど、今いるところを居場所と決めて、生き方、考え方、性格だって変えていってもいいんじゃない?

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