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KINOKO SOCIAL CLUBで販売しているキノコの栽培キット「Mushroom Grow Kit」。
環境や状況によって、育てるのに一苦労する人もいるなか、見事なヒラタケの写真を送ってきてくれたのが、THE LITTLE SHOP OF FLOWERSの歩夢くんでした。
どうやって育てたの?やってみてどうだった?次は原木栽培やってみたい?
実際にキノコを育て終えたタイミングで、話を聞いてみました。2回にわたってご紹介します。
その様子をポッドキャストで配信しています。
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トークメンバー:
歩夢さん(THE LITTLE SHOP OF FLOWERS)
Mayu(KINOKO SOCIAL CLUB キノコ担当)
#09-01 ヒラタケを育ててみて、キノコにハマっちゃった歩夢くん
Mayu: IKINOKO RADIO、今日はスペシャルゲストをお迎えしています。収録しているのが4月23日木曜日。今日は祐天寺にあるbabajiji houseでこのPodcastを収録しています。この後、ゲストを紹介します。今日お迎えしているのは、私たちのキノコ仲間である歩夢くんです。
歩夢: どうも、キノコ仲間です。歩夢です。よろしくお願いします。
Mayu: 自己紹介していこうか。
歩夢: そうですね。
Mayu: じゃあ、トップバッター私からいくね。KINOKO SOCIAL CLUBでキノコ担当をしているMayuです。こうやっていつもみんなに話を聞いたり、キノコを育てたり、キノコを世の中に広めたり、キノコを探しに行ったり、いろんなことをしています。今日は歩夢くんと話せるの、すごく楽しみにしてました。よろしくお願いします。
歩夢: 楽しみにしてました。よろしくお願いします。説明が難しいんですけど、babajiji houseっていう建物の中で、THE LITTLE SHOP OF FLOWERSっていうお花屋さんをやってます。歩夢です。よろしくお願いします。
Mayu: ここは中に入った瞬間、いい香りがするね。
歩夢: 本当ですか。何の香りだろう。いろんな匂いが混ざってて。
Mayu: 1階と2階があって、ここは2階建ての建物で、商店街に面しているお店なんだけど、1階と2階で香りが違って、すごくいい香りがします。
歩夢: 2階は飲食をやってるから食べ物の匂いだったり、1階はお花屋さんの香りだったり、いっぱい喜んでもらえます。
Mayu: 毎日こんなにいい香りのところで仕事されている歩夢くんなんですけど、今日は初登場だから、歩夢くんの自己紹介をお願いできたらなと思います。
歩夢: 自己紹介、難しいですね。お花屋さんとして、babajiji houseっていう建物自体が、そもそも2、3年前かな。明治神宮の方で、原宿の方でレストランとお花屋さんをやってて、2年前に引っ越してきて。今、babajiji houseっていう建物の中に、eatripっていう飲食と、THE LITTLE SHOP OF FLOWERSっていうお花屋さんがあって、僕はお花屋さんの方を担当してて。
季節に合わせたお花、お花が持つ本来の美しさみたいなものを大事にしつつ、ブーケをつくったり、装花したり。お花を飾るっていうことはもちろん、それだけじゃなくて、お花で染めたクロスとか洋服をつくってたり、植物から抽出したオイルを使って香りをつくってたり、幅広いお花の提案をしてるかな。
Mayu: そういったお店、なかなかないですよね。あと、私が初めて歩夢くんに会った時、このお店で写真撮影してたよね。そのことも。
歩夢: 僕はフローリストとしてお花をつくるってことはあんまりしてなくて、バックオフィスだったりカメラをメインにやってたりするので。基本的にはそれをやってて、2、3ヶ月に1回ぐらい「写真館」っていうのをやってて。このお花屋さんの中で写真を撮るっていうことをやってます。
Mayu: あの時はレアだったんだね。
歩夢: レアです。たまたまというか。定期的にやってる感じなんですけど、いつやるとか全く決めてなくて。
Mayu: お店自体がものすごく可愛いお花の陳列の仕方というか、それを活かして撮影して、お花も有効活用されて、お客さんも嬉しいっていう、最高だなと思いました。
歩夢: みんなというか、ご家族がやっぱり多いんですけど。しかも小さい子とか、成長の記録になるので、撮ってる自分も楽しいし、みんなハッピーって感じです。
Mayu: そのハッピーといえば、歩夢くんはいつもポジティブで明るいし話しやすいし。今回、私たちKINOKO SOCIAL CLUBが、ここでポップアップイベントをさせてもらうことになって、その時すごくキノコの話を聞いてくれて。「キノコ大好きです」っていうのを教えてくれて。それで栽培もしてみようっていうことになったと思うんだけど。今日はそのこともたくさん話を聞けたらいいなと思ってます。
歩夢: 僕はそもそも、清澄白河のKINOKO SOCIAL CLUBで食べた時の衝撃が未だに忘れられなくて。フリットだったんですよ、その時のバーガーが。あれ、めっちゃ美味しくて。マッシュシェイクを飲んだ時の衝撃。「うま!」みたいな。
Mayu: 植物が好きなのは分かるけど、キノコが好きになった理由とか知りたい。
歩夢: そもそも食べに行ったところが一番衝撃で。原木であそこのディスプレイをやってたじゃないですか。あんな感じでおしゃれというか綺麗に飾られて、あそこから収穫できて、それがここで使われてるって、めっちゃ面白いなってそもそも思って。で、ここでやるってなって、僕はおそらく誰よりもバイブス高かったんですけど、イベントに対して。常に質問して、その質問に答えてもらえるのがめっちゃ嬉しくて。それで実際食べて美味しい、見て楽しい、育てて楽しい、最高やん、みたいな。
Mayu: 育てるのは初めてだった?
歩夢: 初めてでしたね。そもそも原木でああいう大きいものしか育てられないと思ってたから、こんなにコンパクトサイズで育てられるっていう身近さもそうだし、どんどん目で見てメキメキ大きくなっていく、それもめっちゃ楽しくて。
Mayu: 普段そうやって生きものを育てるのは好きな方?
歩夢: 僕は植物とか家で全く育てないんですけど、キノコに対して面白くて可愛いし食べれるし。食べれるのがポイント高かったかもしれないです。
Mayu: 私も「食べれる」っていうのは大切だと思っていて。普段食べてるものがどうできてるかっていうのも、目に見えて体験できて、見ると興味が湧くというか。それがこの栽培キットの面白さかなと思うんだけど。あのイベントの日、歩夢くんがすごくたくさんの質問をしてくれて。私なりに精一杯答えて、でも栽培大丈夫かなって思って「何かあったら連絡ちょうだいね」って言ったんだけど、連絡が来なかったから。そしたら、すごい上手に育て上げていて。
歩夢: 順調すぎて、何も質問することがなくて。完璧で。見る見る大きくなっていくし。最初プツプツプツって出てくるじゃないですか。僕あれ可愛くて。みんな「キモい」って言うんですけど、僕可愛くて。毎日シュシュシュシュって水あげすぎて、メキメキ大きくなって。
Mayu: このお店の中で育ててたんだよね。
歩夢: 下の、みんなが通るところに置いておいて、霧吹きをセットで置いておいて、「テイクフリー」みたいな感じで「みんなシュシュしてね」みたいにやってたら、みんなシュシュしてくれるし。これたまたまなんですけど、栽培キットの周りに、僕らお花屋さんなので花瓶がいっぱいあるから、花瓶をセットして。「湿度が大事」って言ってたから、周りの花瓶にめっちゃ湿度(水)を溜めるようにしたんですよ。そしたら、メキメキって上手くいきました。
Mayu: 今この円卓の、中心に透明の花瓶が置いてあって、ちょうど菌床のサイズの、置いても周りに3センチぐらい隙間がぐるっと一周開くような、すごくちょうどいいサイズの花瓶ですね。
歩夢: めっちゃちょうどいい。一つ失敗したのは、成長スピードが早すぎて、壁にぶち当たってて朝来たら。若干形崩れてたんですけど、それが心残りで。成長スピードについていけなかった。
Mayu: そのスピードなんだけど、キノコは自然界だと土の中だったり木の中でじっと着々と身体を成長させて、いざとなった時にキノコ、子実体(しじつたい)と言われるキノコの部分、胞子を出すためにそこが発生するんだけど。それが発生し始めてからの成長がものすごく早くて。朝と晩で違う感じで。
歩夢: 本当にそう。朝から晩まで仕事場にいるんですけど、それだけでもどんどん成長して。朝これだけだったのに夜こんな大きくなるの? みたいな。それも面白くて、見逃せないんですよ。水あげるとツヤツヤして可愛いじゃないですか。それも楽しんでました。
Mayu: その可愛さで湿気を取っていくキノコのアレを感じるね。
歩夢: 僕、割とペット感覚で育ててたかもって今だと思ってて。名前つけたいとか言ってたし。でもあまりに出すぎて名前つけてらんないなって。
Mayu: 面白いね。一株で名前じゃなくて。
歩夢: 一本一本に名前。つけてらんないぐらい何百って出てきた。
Mayu: 私はよく「サンゴ礁みたいのが出てくるよ」って言うようにしてるんだけど。
歩夢: 僕は完成形を見てたから、こんなにプツプツ出てきて、大きくなるのは何本かだけなのかなと思いきや、結構出てきちゃって。写真見たけど、すごく立派に育ってたよね。楽しかったですね。ちょっと改めてあの写真を見たい。
歩夢: ちゃんとまとめてきました。成長記録をつけてまして。ビデオもあるんですけど。すごくいい色だし。最初こんなに出てきて、5、6本から名前をつけるのは諦めて。大きい子に負けて、小さい子たちがこうなっていくんだなとか。最後、2階のレストランの雨池さんに「これ料理して」って言って、パスタになりました。
Mayu: 最高。すごく美味しそう。食べ方はどうしたのかなって聞きたかったんです。
歩夢: キノコ持って行って、収穫して「料理して」って言ったらパスタが出てきて。美味しすぎて、キノコ単体の味は全然覚えてないんですけど、美味しかったですね。
Mayu: それでハナマルですよ。料理が美味しいのが一番大切だから。何の違和感もなく普通に美味しいキノコで、美味しかったですね。収穫も楽しかったし。結構しっかりしてた?
歩夢: しっかりしてました。こんな感覚あるんだ、みたいな。食感も楽しかったです。
Mayu: みんなに見せられないのがアレなんですけど、活動日誌で写真公開したいと思います。
歩夢: 裏が綺麗だよね。
Mayu:ヒダの部分。
歩夢: そう。ヒラタケの若干窪んで、平べったくなる感じ。見事にそうなって。典型的な、いい形ですね。っていうのが嬉しすぎたのと、楽しかったので写真を投げて。そしたらこのラジオが。
Mayu: 前から歩夢くんに聞いてみたいねっていうのは出てた。あんだけすごく関心を持ってくれてたから。
歩夢: 情報ゼロで、一番たぶん聞いてる人たちの初心者代表みたいな感じで。
Mayu: 順調に行っちゃったから、難しくなかった?
歩夢: 全く。愛情込めて育ててました。
Mayu:お花屋さんっていう、このちょっと涼しい感じ、ひんやりしてる感じがまたヒラタケの生育環境と合ってたのかなと思って。
歩夢: 今、2回目を挑戦中なんだけど。1回目上手くいきすぎて、エネルギー使い果たして出てこない気がして。
Mayu: 写真見た感じ、200グラムぐらい取れてたかな。もっとですか。3人分のパスタつくったもんね。
歩夢: 3人で食べたから。
Mayu: リアルな情報。もしかしたら出ても本当に小さいキノコがポツンと出るかもしれないけど。2日間ぐらい冷蔵庫に入れて、刺激を与えるのもいいかもしれない。
歩夢: 育てます、引き続き。青カビも生えてないですし。青カビゼロで、毎日警戒してたんですけど、全く出なかったです。
Mayu: 良かった。上手くいくことが私たちが一番望んでいることなので。
歩夢: これを通り過ぎて、原木行きたいなって普通に思ったんですけど。
Mayu: 原木はやり方をお伝えできます。山梨なんですよね、出身が。
歩夢: 実家が山梨でお寿司屋さんをやってて。もし原木をゲットできたら、キノコの菌打ちできるかなって。
Mayu: かかる時間が全然違って。菌床って、菌がもう蔓延しているオガクズの塊なんだけど、原木で一から栽培しようとすると、1年半ぐらいかかります。
歩夢: 1年半。
Mayu: 菌を打つ時期も重要で。もしやるとしたら、次の秋冬シーズンに菌打ち大会。
歩夢: 家でやりたいですね。原木1個ドンってやって、やりたい。
Mayu: じゃあ1本と言わず2本ぐらい。上手くいかないこともあるんで。それは次の企画でやってみようか。
Mayu: 歩夢くんがなぜキノコ好きになったのって聞いた時に、思い返すと……。
歩夢: 「なめこ図鑑」って知ってます? スマホ黎明期の一番最初の頃、あれめっちゃ流行ってて。なめこ図鑑。知らないですか? 10年以上前。
Mayu: 何するの?
歩夢: 毎日ちゃんとお手入れしなきゃいけないんですよ。アプリ内で。育てるから始まって。通常なめこ、レアなめこ、ゴールデンなめこみたいなのが出てきて、図鑑として集める。けどマジで水あげなかったら枯れたりするんですよ。シワシワのやつしか取れなくなったりするから。毎日お手入れしてっていうのが、たぶん好きでした。
Mayu: 今もできるの?
歩夢: できるできる。無料です。
Mayu: 帰りにダウンロードしてみよう。みんな何の話してるの? みたいな感じだったけど。
歩夢: なめこ図鑑、一世風靡しましたから。「ふにふに」っていう音がするんですよ、収穫する時に。可愛い。
Mayu: 歩夢くんがなぜキノコ好きになったかを聞いてたんだけど、この続きを後半でお届けしたいと思います。引き続きお願いします。
#09-02 ヒラタケを育ててみて、キノコにハマっちゃった歩夢くん
Mayu: 歩夢くん、ご実家がお寿司屋さん。お名前は?
歩夢: 「若鮨」と言いまして。宣伝みたいになるの嫌だな。
Mayu: いいじゃない。行ってみたい。
歩夢: おじいちゃんが始めたお寿司屋さんで。本当に小さい頃、若鮨の名前の由来は、うちのおじいちゃんが若かった頃に作ったから「若鮨」だよって、意味分かんないこと言われたんですけど。それが今も。父親が二代目として働いてて。
Mayu: 継ぐ気とかはないの?
歩夢: 家業的なことはあるから、やらなきゃいけないとは思うけど、僕、今のところお寿司よりキノコの方が好きだなぁ。
Mayu:キノコ寿司とかあるじゃん。
歩夢: キノコ寿司あるんですか? どこに?
Mayu:田舎寿司っていう言い方の種類の中のひとつで、いわゆる山村地域で魚介類にアクセスがないところでは、キノコだったり山菜だったり、山で採れる作物を使った握り寿司があって。私は椎茸寿司は食べたことある。
歩夢: そうなんだ。じゃあ次やろう。キノコ寿司やりますわ。
Mayu: かっこいいじゃん。キノコ寿司。私も山梨に4年ちょっと住んでて、向こうで食べたお寿司が結構衝撃的で。大きいんだよね、一貫が。で、マグロとかにタレが塗ってあって、それを半分に割ってあるっていうのが、山梨独特の食べ方なのかなって。
歩夢: 山梨は本当に独特な寿司文化が栄えてて。江戸湾で上がったお魚がいろんな各方面に行く時の、山梨が中継地点だったらしいんですよ。一回寝かせたりするんですって、山梨で。っていうところで、本当に独特な文化があって、お寿司にタレ塗ったり。
Mayu: あのタレもいいよね。
歩夢: 美味しいんですよね。うちだと本当にいろんな方に発展して、シャリを赤シャリにしたり、もっと食べやすくしたり。いろんな食べ方を提案してるお寿司屋さんではあるんですけど、僕は今のところお寿司屋さんじゃなくてお花屋さんなんで。とりあえず今はまだお花屋さん。
Mayu: 若鮨、今度行ってみたいと思います。魚よりキノコに興味あるって。
歩夢: 全然キノコですね、やっぱり。
Mayu: 大丈夫? お花屋さんに勤めててキノコがこんなに好きになっちゃって。みんなから心配されない?
歩夢: 僕は色んなところに好きなジャンルがあるんで。帰る場所はお花屋さんとしてここにいて、好きなものはちょっといっぱい行っちゃう。明日の香り作りで淡路島に行くんですけど。
Mayu: おお。
歩夢: 今、香りをつくってて。この前嗅いでもらったフレグランスとかもそうなんですけど、新しい提案の仕方としてお香とか作りたいなっていうのがあって、淡路島ちょっと行ってみたいなと。
Mayu: 何を原料とした香りづくりをやるの?
歩夢: お香って基本的には香木、木なんですよ、やっぱり。お花屋さんとして提案するなら、お花の香りをそこにプラスしてフレグランスにできたらいいなと思うんですけど、お香にするのにお花ってめちゃくちゃ難しいらしくて。どうやってそこに練り込むかだったり、逆に甘すぎたり、安っぽくなりすぎる匂いになっちゃうから、その塩梅とかをちょっと考えつつ、行きたいなと。
Mayu:すごいね。
歩夢: という感じで、好きなところがたくさんあります。
Mayu:好きを形にしているっていうのが、素晴らしいなと思います。
歩夢: ただお花を見て楽しむだけじゃなくて、着て楽しむだったり、嗅いで楽しむだったり。キノコだったら食べても楽しいも繋げられそうだなって思ったりするんだけど。この前の祐天寺でやった時、知らない子たちも、小さい子たちが摘み取り体験とかしてくれたじゃない。街として、すごくいい姿だなって。
Mayu: 嬉しいですね。
歩夢:常設していつでも摘み取り体験やってほしかったんですけど。
Mayu:通りすがりの人が、いつやってるの? って、常設してるんでしょ? みたいな感じで聞いてくれて。
歩夢: 体験ができるって、嬉しいですよね、普通に。
Mayu: そこから結構発展するし。そしたら実は東京でキノコ探ししてるんですよっていう若いお父さんが。
歩夢: キノコ探し?
Mayu: 公園とかで、食べられるキノコが意外と東京にもあるっていうのを知っちゃって、今すごくハマってますって。
歩夢: 僕も2週間に1回ぐらい山梨に帰るから、森が好きだから。森に入った時にこのキノコ食べれるかなって、色々見るじゃないですか。キノコの知識があったらそれができるじゃないですか、食べれる食べれないが。それも楽しいなって。ヒラタケがあったら食べれますもんね。
Mayu:あるよ。気をつけてもらいたいけど。キノコはそこが隣り合わせだからね。視線が変わるっていうのが多分一番楽しくて。山に入るにしても、入る理由ができたり。ただの散歩だと「あー気持ちいい」で済む、それもいいんだけど、キノコを探すっていうのがひとつ理由として乗ってくると、またより一段楽しさが増えて。山梨でいつもどこの山行ったりするの?
歩夢: 北杜とか。北杜が基本的に好きなんですけど。富士吉田の方も好きだし。でも森によって全然自生してるものが違って。空気感も違うし。でも一番自分の中で落ち着くのは北杜の空気感はすごく好きで。
Mayu:あそこ涼しいよね。
歩夢: めちゃくちゃ涼しい。僕、マイナスイオン大好きなんですよ。
Mayu:キノコも大好きだよ。北杜で育てられたら一番いいなっていうのはあったんですけど。山梨にいる誰かにやってもらったりして、一緒に communal な感じで共同作業で。元々多分みんなで見守るみたいなとか、山を一緒に使うっていうのは根底にあったと思うから、それでまたみんなで作業できることができたらいいよね。楽しみだね。これ興味持ってくれた人いる? 周りで。
歩夢: ここ(the Little Shop of Flowers)メンバー、みんな(栽培キットを)買ってってくれて。しかもみんなまだ育ててなくて、僕が育てて成功しちゃったから、多分自信なくなったのか分かんないけど、まだ冷蔵庫に寝てるらしくて。
Mayu: 早くやらないと暑くなっちゃう。
歩夢: シーズン逃しちゃうよって言ってるんですけど。
Mayu: 背中を押して。
歩夢: 現場監督みたいな感じでみんなに言ってるんで。「これ今やらないと」って。育てられないなら僕もらうよって言ってるんですけど、これ意外と重いじゃないですか。持っていくの面倒くさいって言われて持ってきてくれないんですけど。
Mayu: ペットボトル2本分ぐらいの重さあるんだよね。
歩夢: 意外とずっしりして。ヒラタケ以外が出てくるのってあるんですか?
Mayu: 最初はタモギだったの。
歩夢: タモギ?
Mayu:タモギタケっていう黄色いヒラタケの仲間で、夏が得意なキノコなんだけど。これが第二弾でヒラタケだった。で、今ちょっと中身を変えて、少しビールかす、ビールをつくる時に出てくる粕を混ぜたやつで、キクラゲ。
歩夢: キクラゲめっちゃいい! 夏なの?
Mayu: 夏なの。
歩夢: 育てたい。キクラゲ大好き。
Mayu:これの2.5倍くらい。
歩夢: 全然できる。マジでやる。売ってるんですか?
Mayu:まだ販売し始めてないんだけど、元々栽培用に使おうと思ってたもので。でも販売もいいかもねって。
歩夢: 全然やる。今回キノコやってみて思ったのは、収穫する量って結構多いじゃないですか。僕、普段料理しないんですよ。料理してもらったら意外とキノコって小さくなるから、これだけしか食べれないんだみたいなのもあったりして。その発見も面白かった。
Mayu: キノコって基本水分でできてるので、火を入れると、特に菌床栽培のものは縮みやすいとは言われている。キクラゲ育てたい?
歩夢: めっちゃ育てたい。
Mayu: ヒラタケと全然違うの、育て方が。ビシャビシャ水に当てる感じ。
歩夢: 水の上げ方プロなんで。
Mayu: お風呂で育ててもらいたいようなキノコなの。
歩夢: 家でやろうかな、じゃあ。
Mayu: だらだら3ヶ月ぐらい採れる。
歩夢:そんな採れるの? ビールかすと混ぜたやつをやってる?
Mayu:そうです。育て方違うから、ぜひそれも試してもらいたい。
歩夢:ぜひぜひやります。
Mayu: アンバサダーだね。
歩夢:キノコアンバサダー名乗ります。
Mayu: キノコはやっぱり愛情だと思うんですよ。愛情って言葉をどういう意味か定義すると、よく観察するってことだと思う。
歩夢:めっちゃ見たもん、だって。
Mayu: それが全てにおいて最初の重要なステップで、よく見てその変化を捉える。あ、ちょっと違うかもって思った時に軌道修正できたり、上手くいってたらそれを続けるとか。見ていないと分からないものをキャッチしていく、見ることによって面白さを感じる。見るってことが愛情ってことだと思うんだよね。キノコ栽培においても。だから、それがよくできたなって思います。もうなんか、メダルをあげたい。
歩夢:逆にありがとう。作ってくれてありがとうの賞状をあげたい。
Mayu: いいんですか。これ、私が手づくりでつくった。
歩夢: これやってそもそもつくってるんですか? 1個1個詰めてる?
Mayu:マジで手づくりで。原料のオガクズとコーヒー粕と、あと少しふすまと米ぬか。あと水分。それを手で混ぜて、袋詰めします。それも手で。それを殺菌釜に入れて殺菌をした後、無菌室に運ばれて菌を接種して、そのあと培養を一ヶ月間くらい。培養のあとに菌を接種したのも手でやってくれてたから、ほぼ全部手づくり。
歩夢:そんな工程あるんですか、手作りで。大変。
Mayu: 普通の菌床作りは自動化されている部分もあって、オガクズのミックスを大きなミキサーで回して袋詰めする機械があって、っていう作業になっていくんだけど。
歩夢:マジでこれ老若男女、普通にみんな楽しめるキットだなっていうのはあるから。小さい子めっちゃ喜ぶと思う。
Mayu:小さい子も水やりとかは、お母さんお父さん、家族に手伝ってもらって一緒にやったり観察するっていうのはもちろんできるし。
歩夢:KINOKO SOCIAL CLUBのインスタを見てると、キノコの美しい写真がいっぱいあるじゃないですか。成長って、芸術点みたいなのもあって、僕はそれを目指してたんですよ。そしたらいろんなところから出てきちゃって収拾つかなくなっちゃった。
Mayu: 芽欠きっていう作業があって、最初に数を減らしちゃうの。そうすると一個一個が大きく、綺麗に育つ。あとは湿度は大事だと思う。光も、カサの色に影響したりする。キクラゲにおいても明るくなったりするかな。
歩夢:キクラゲも日光はどっちみち必要?
Mayu:キノコは基本は間接的な光は必要で、直射日光さえあてずに。
歩夢:ここで育てた環境は良かったんだね。
Mayu:本当にいいと思う。
歩夢:ここお湯でるし、やっぱりここで育てようかな。
Mayu:いいね、みんなに見てもらってね。
歩夢:みんなに見てもらうのも楽しくて、我が子のように。我が子これくらい育ったんだぞって。みんなめっちゃ驚くんですよ、この成長スピードに。へーって毎朝言ってくれるし。そのリアクションがあるのがよかったんですよ。
Mayu:もう自分の宝みたいにね。
歩夢:そう、我が子だよ、食べたいか?って。いいよって。
Mayu:いいね、そうやってコミュニケーションを生んだりとか、みんなで囲む食になったりとか。
歩夢:KINOKO SOCIAL CLUBの活動的なもの、みんなでキノコでつながるみたいなの。そういうのは最高ですよね。
Mayu:観察会行きたい?
歩夢:え?キノコの?山に?行く行く!
Mayu:山とか、郊外の公園とか、里山公園とかでやりたいと思ってて。あと山梨も最高な場所がたくさんあるし。向こうに仲間がいるから一緒に行ったら。
歩夢:最高。
Mayu:鳥のめちゃくちゃ詳しい人とか。そういった人たちといつも一緒に山入らせてもらって、キノコを見たりとか鳥を見たりとかいろいろ盛りだくさんで。富士山の方行くと、エリアによって生えるキノコの種類がまた違って。それもすごく楽しいから。
歩夢:僕はマユさんのことを勝手に「先生」って呼んでるんですけど。いろんな先生に会うの楽しくて。
Mayu: 私の周りにすごい大先生がいるから。私は全然。
歩夢: お花の先生はいるんですけど、そういう先生の話聞くって面白いじゃないですか。それぞれ観点が違うし。そういう人たちに触れてみて、自分はなにが好きなんだろうって思うのも楽しいし。
Mayu: そのスタンスは私も本当に一緒で。そういうなにかこう、得意とするものがある人の話しを聞いたりとか、ついて行ったりとか、見て学んだりするのがすごく好きで。だからいろんな分野の人がいると楽しいよね。
歩夢:変態じゃんみたいな人いっぱいいるじゃないですか。けど最高にかっこいいじゃないですか。マジで楽しい。そのパワーだけでこっちもお腹いっぱいじゃないけど、見ていて楽しいじゃないですか。その語る熱量。
Mayu: でも自分もそうなれるんだよ。
歩夢:僕もね、いろんなジャンルにそれを持ちたいから。プロフェッショナルには多分なれないけど、引き出しがいっぱい多かったほうが楽しいなっていうのがあるし。
Mayu: 人とつながるきっかけになるし、武器になるよね。今日は色んなお話を聞かせてもらってありがとうございました。じゃあ、またね。
歩夢: じゃあ、またね。

