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まなべさんと考える「We Co-Build Community」

モノサスのタグライン「We Co-Build」|ともにつくる」には、8つの言葉(Relationship、Team、Community、Narrative、Brand、Eco System、Business、Today and Tomorrow)が続きます。代表自身の言葉で「We Co-Build」を語る連載第4回は、「We Co-Build Community」をテーマにお話を伺いました。

杉本: 「We Co-Build」に続く8つの言葉のなかに、「Team」「Community」と人の集まりを指す言葉がふたつもあるのが興味深いです。「Community」には「分野をこえた専門家が共創する場」と書かれていますね。

眞鍋: 「Team」は社内のメンバーの集まりのことだけど、「Community」は会社の外のいろんな人たちを含んでいます。

杉本: なんとなく、眞鍋さんは眞鍋さんのスタイルで、たとえば副社長の永井さんは永井さんのスタイル、社食研の荒井さんには荒井さんのスタイルがあって、モノサス全体で「Co-Build」しているんじゃないかと思います。今回は「まなべさんと考える」連載のインタビューですので、眞鍋さんがどんなふうにコミュニティをつくっているのかを聞かせてもらえたら。

眞鍋: 仕事をするとき、受発注の関係みたいなものがなるべく溶けた感じにするよう意識しているんですよね、たぶん。境界線をあいまいにすると言ってもいいんですけど。「発注者です」「受注者です」「あなたの技術をこの値段で買います」ってなった瞬間、こちらが“評価者”になるじゃないですか。もちろんお金のやりとりは発生するけど、「一緒につくる」は単なる受発注の関係だとできないと思っているんです。

受発注の境界線をあいまいにしながら、プロ同士として意見を交わしながらいいものをつくっていくための手法のひとつですよね。こちらが受注側になるときも同じで。受発注の関係で発注されて動いても、全然いいものにならないと思うんです。大きな会社から受注するときも、そのやり方をするからまあまあ周りは混乱していると思うんですけど。

杉本: 眞鍋さんって、仕事からはじまった関係性が長く続いていますよね。たとえば、Nomadic Kitchenでご一緒した日米のシェフのみなさんとは、もう15年のおつきあいになっています。

眞鍋: eatripの野村友里さんのビジネスを1年半ほど前に受け取ったり、カリフォルニアのレストラン「シェ・パニース」の総料理長だったジェローム・ワーグさんとは、2019年から東京のレストラン「ザ・ブラインド・ドンキー」を一緒に経営したり、神山のフードハブ・プロジェクトで食堂「かま屋」を監修してもらっていたり。10年以上の年月をかけて今のビジネス場の関係性をつくりあげてきたというか、一緒にそうなってきたみたいな感じですけどね。

ただ、そういうコミュニティをつくるうえで、お互いに何かを成し遂げていく手段として自分にはビジネス基盤が必要なんですよね。私は、ビジネスを軸に社会や人に関わっている感じがあるので、やっぱりお金をいただくことによってその価値を届けていくことが大事なんです。

杉本: なるほどです。このお話、「We Co-Build Business」につながりそうなので、続きは次回にいたしましょう。


個人的な話になりますが、眞鍋さんにはじめて仕事をいただいたのは、2018年秋。京都・与謝野町でのフードハブ・プロジェクトのイベント取材でした。「わたしが京都に住んでいるから頼まれたのかな?」と思っていたのですが、次にいただいた仕事は高知での作家さんの取材。眞鍋さんはコストとかスキルではない「何か」で、わたしに声をかけてくれているのを感じていました。

当時のわたしは、「プロのライターとしてスキルや経験で選ばれなければいけない」と、強く信じていました。人間関係で選ばれるなんて二流だ!と、心のどこかで思っていたのかもしれません。でも今は、眞鍋さんとの仕事にはいい意味での緊張を感じます。おこがましいですが、プロとして。そして、これは何よりも感謝していることですが、眞鍋さんとのお仕事は「市場価値を高めて収入を安定させねば」みたいな思考を洗い落とす、流れの一筋でもありました。

きっと、眞鍋さんと仕事をした経験がある人たちは、いろんな情景を思い出しながら読んでくれるんじゃないかなと思います。みなさんを包んでいるCommunityの温度が、ちょっと上がるような記事になっていたら、わたしはとてもうれしいです。

杉本 恭子

フリーランスのライター。2016年秋より「雛形」にて、神山に移り住んだ女性たちにインタビューをする「かみやまの娘たち」を連載中。