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岳人の森

LOG DATE:2026.04.19
WEATHER:CLOUDY
HUMIDITY:45%

岳人の森という、ハイセンスな山岳植物園に行ってきた。駐車場に車を停め、森の入り口を抜けて中へ入った途端、足取りが軽くなり思わず心が弾んだ。子どもの頃、あてにしていたわくわくの感覚がよみがえる。そういえば、いつもこういう気持ちばかりを求め、感じていたのを忘れていたことに気がつく。

ここは徳島県神山町の山奥の峠道を進んだ先、標高約1000mにある四国山岳植物園 岳人の森(がくじんのもり)。神山町の中心部から山を上がっていく林道の途中で空気は冷たく変わり、これから向かう森がどんなところなのか想像が膨らむ。個人的にはこのひんやりした空気が大好物。

偶然にも私たちが徳島入りをした日は、この森を一からつくり育んできたまさにクリエーターの山田勲さんがガイドをする特別な日だった。この日の見頃の花はシコクカッコウソウ。その近くではシャクナゲが今にも咲き出すかのようにまんまると蕾を膨らませて開花時期の訪れを着実に準備しているようだった。

大人十数名が一列になって山田勲さんの後を続く。
その中には図鑑を手に持って歩く人もいた。それぞれがお目当ての植物や好きな昆虫がいるようだ。私たちは植物に目を向けながらも、きのこのことも忘れずにきょろきょろしていた。

手に持たれた図鑑
図鑑を手に持って歩く人々
山田勲さんの話を聞く様子

この山は、開拓前は土壌も痩せこけていて、まるで違う景色の場所だったという。それを50年の歳月をかけて道を作り、土を運び、植物を植え、樹木を育ててここまで豊かな場所へと変身させた。今では、絶滅危惧種など非常に貴重な植物などを含む野生植物が大切に育てられている。その圧倒的な種類の数と、それらによって構成される景色がとても印象的だった。この日は、開花期の終わりかけのカタクリの花もみることができた。今年はカタクリの花を見ないで春を迎えてしまっていたので嬉しかった。

ここでは何度も植物を植え、枯れてしまってもまた植えることを繰り返してきたと、話す山田さん。想像を絶する苦労があってこの場所が存在していることを実感した。この日集まった誰もが、どうしたらこんなことができるのか?と、はてなマークを頭に浮かべながら話を聞いていたと思う。その質問に答えるかのように「一つのことを10年続けること。そして徹底的にやることだ」と教えてくれた。

プロジェクターで説明する山田勲さんとそれを聞く参加者の様子
プロジェクターで説明する山田勲さんとそれを聞く参加者の様子

岳人の森では、植物に夢中になりながらも、きのこを見つけることができたのでそれらの一部を最後に紹介して終わりとする。秋にはまたここで木々や草花を楽しみながらきのこ散策ができたらなと願う。

(樹液酵母)
(カワラタケ)

Mayu