MONOSUS
ICECREAMING MAG

まちたく日和
#02 まちたく やない、最初の一歩

こんにちは。森野です。

前回の記事では、柳井市で始まった「まちたくやない」について、その背景を紹介しました。

今回は、その最初の取り組みのひとつとして行った、柳井天神春まつりでの出来事について書いてみたいと思います。

柳井天神春まつりの日、私たちは白壁の町並みの一角に小さなスペースをつくりました。ビールとおつまみ、ソフトドリンクとお菓子の販売。

一見すると、よくある出店のように見えるかもしれません。でも、本当にやりたかったのは飲食販売だけではありませんでした。

「交流の場」をつくってみたかった

今回の取り組みのテーマは、
「人が自然に立ち止まり、会話が生まれる場所をつくること」でした。

お祭りにはたくさんの人が集まります。でも、意外とゆっくり過ごせる場所は多くありません。少し休憩したい、誰かと話したい、なんとなく落ち着きたい。そんな人たちが気軽に立ち寄れる場所があったらどうなるだろう。

そんな話から今回の企画が始まりました。

今回はテーブルや椅子を並べ、飲み物と軽食を用意し、まずは小さく始めてみることにしました。

写真:ベンチに座る男性と話をする児嶋さんと話を聞く永井さん

人を集めたのはビールだったのか

今回提供したのは、モノサスのメンバーが開発しているクラフトビール「CLAMP IPA」。「CLAMP(クランプ)」には鎹(かすがい)という意味があり、人と人をつなぐ存在になれたらという思いが込められています。

結果として、多くの方に立ち寄っていただきました。

そして実際に、そのビールが会話のきっかけになっていました。「これどこで作っているんですか?」「CLAMPってどういう意味なんですか?」そんな会話から話が広がり、気付けば初対面同士が同じテーブルで話をしている。

ビールを販売していたというより、ビールをきっかけに人と人がつながっていた。そんな光景が印象に残っています。

写真:ベンチに座ってビールを乾杯している様子

場をつくると、人はつながる

当日はほとんどの時間、テーブルが埋まっていました。でも、にぎわっていた理由は席数ではなかったように思います。誰かが座り、誰かが話しかけ、そこにまた誰かが加わる。そんな小さな出来事が繰り返されていました。

提供する側だった私たちも、途中からはスタッフというより、その場を一緒に楽しむ参加者のような感覚で、気づけば「売る側」と「来る側」の境界も曖昧になっていました。

お祭りのにぎわいの中で、白壁の町並みに笑い声が響く。その光景を見ながら、「交流の場をつくる」というのはこういうことなのかもしれないと思いました。

やってみて分かったこと

今回の取り組みは決して大きなイベントではありません。

ビールとおつまみとお菓子を販売しただけ、と言ってしまえばそれまでです。でも、その小さな試みの中で、「ちょっと座る場所がある」、「少し話せる場所がある」。それだけで人と人との距離は変わるのだと感じました。「まちたく やない」が目指しているのも、きっとそんな場所です。

卓球、ビール、イベント、どれがきっかけだとしても、大事なのは、人が自然と集まり、誰かとつながるきっかけがあることなのだと思います。

写真:古民家の中、いくつかの机を囲んでごはんやお酒を飲みながらそれぞれ自由に話をしている様子

次はどんな風景が見られるだろう

まちたくやないは、まだ始まったばかりです。今回の天神春まつりは、その最初の一歩でした。これからも試行錯誤しながら、人が集まりたくなる場所を少しずつつくっていきたいと思います。

次はどんな人が来て、どんな会話が生まれるのか、私たち自身も楽しみにしています。

「まちたく やない」
住所:山口県柳井市柳井津古市473
アクセス:山陽本線 柳井駅より徒歩8分
営業時間: 10:00〜17:00 不定休

森野 由望

色々模索中。普段は田舎で蛇と蜥蜴と蛙と過ごしています。 喫茶店によくいます。