こんにちは。森野です。
前回の記事では、柳井市で始まった「まちたくやない」について、その背景を紹介しました。
今回は、その最初の取り組みのひとつとして行った、柳井天神春まつりでの出来事について書いてみたいと思います。
柳井天神春まつりの日、私たちは白壁の町並みの一角に小さなスペースをつくりました。ビールとおつまみ、ソフトドリンクとお菓子の販売。
一見すると、よくある出店のように見えるかもしれません。でも、本当にやりたかったのは飲食販売だけではありませんでした。
「交流の場」をつくってみたかった
今回の取り組みのテーマは、
「人が自然に立ち止まり、会話が生まれる場所をつくること」でした。
お祭りにはたくさんの人が集まります。でも、意外とゆっくり過ごせる場所は多くありません。少し休憩したい、誰かと話したい、なんとなく落ち着きたい。そんな人たちが気軽に立ち寄れる場所があったらどうなるだろう。
そんな話から今回の企画が始まりました。
今回はテーブルや椅子を並べ、飲み物と軽食を用意し、まずは小さく始めてみることにしました。
人を集めたのはビールだったのか
今回提供したのは、モノサスのメンバーが開発しているクラフトビール「CLAMP IPA」。「CLAMP(クランプ)」には鎹(かすがい)という意味があり、人と人をつなぐ存在になれたらという思いが込められています。
結果として、多くの方に立ち寄っていただきました。
そして実際に、そのビールが会話のきっかけになっていました。「これどこで作っているんですか?」「CLAMPってどういう意味なんですか?」そんな会話から話が広がり、気付けば初対面同士が同じテーブルで話をしている。
ビールを販売していたというより、ビールをきっかけに人と人がつながっていた。そんな光景が印象に残っています。
場をつくると、人はつながる
当日はほとんどの時間、テーブルが埋まっていました。でも、にぎわっていた理由は席数ではなかったように思います。誰かが座り、誰かが話しかけ、そこにまた誰かが加わる。そんな小さな出来事が繰り返されていました。
提供する側だった私たちも、途中からはスタッフというより、その場を一緒に楽しむ参加者のような感覚で、気づけば「売る側」と「来る側」の境界も曖昧になっていました。
お祭りのにぎわいの中で、白壁の町並みに笑い声が響く。その光景を見ながら、「交流の場をつくる」というのはこういうことなのかもしれないと思いました。
やってみて分かったこと
今回の取り組みは決して大きなイベントではありません。
ビールとおつまみとお菓子を販売しただけ、と言ってしまえばそれまでです。でも、その小さな試みの中で、「ちょっと座る場所がある」、「少し話せる場所がある」。それだけで人と人との距離は変わるのだと感じました。「まちたく やない」が目指しているのも、きっとそんな場所です。
卓球、ビール、イベント、どれがきっかけだとしても、大事なのは、人が自然と集まり、誰かとつながるきっかけがあることなのだと思います。
次はどんな風景が見られるだろう
まちたくやないは、まだ始まったばかりです。今回の天神春まつりは、その最初の一歩でした。これからも試行錯誤しながら、人が集まりたくなる場所を少しずつつくっていきたいと思います。
次はどんな人が来て、どんな会話が生まれるのか、私たち自身も楽しみにしています。
「まちたく やない」
住所:山口県柳井市柳井津古市473
アクセス:山陽本線 柳井駅より徒歩8分
営業時間: 10:00〜17:00 不定休
