2017年08月

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木曜日の投稿

宮川 拓也
投稿者:宮川 拓也
(Monosus (Thailand) Co., Ltd. 取締役)

2017年08月24日

モノサスタイランドの組織のつくりかた

仕事と暮らし・タイ

宮川 拓也
投稿者:宮川 拓也(Monosus (Thailand) Co., Ltd. 取締役)

タイでの生活も早いもので4年半、モノサスタイランド(モノタイ)マネージャーの宮川です。
モノタイでは、今年から会社の制度をスタッフ自らが提案し、議論を重ねて仕組み化する取り組みを行なっています。
今回はその取り組みから生まれた制度をいくつかご紹介します。
 

制度をみんなでつくる理由

モノタイのメンバーは現在 20名。増減は繰り返しながらも、徐々に組織は大きくなってきました。組織が拡大するにつれ、私一人が決められる範囲には限界が出てきます。また、私は仕組みづくりは好きですが、どちらかといえば方針を押し付けるより、そこで働くスタッフがどうしていきたいのか、どうなっていきたいのかを大切にして伸ばしていきたいタイプです。

組織や環境は、それを本気で良いものにしようと考える人が多いほど、より良いものになっていくのだと思います。誰かに決められたルールに満足するのではなく、一人でも多くのスタッフが仕組みづくりに関わり、組織づくりの面白さも感じてもらいたい。そんな思いで、この制度づくりをはじめました。

制度づくりは、ジャンル毎に希望者を募り、少人数のチームに分かれて、アイデアを出し合いながら取り組み内容の構築を行ないました。
それでは、そこで決まった制度や取り組み内容をいくつかご紹介していきます。
 

企業文化の洗い出し

制度づくりを始めるにあたり、既にあるモノタイの良い習慣や文化をモノタイメンバーに挙げてもらいました。メンバー各自が感じていることを付箋に書き出し、分類や投票を行なって整理します。


付箋でみんなから意見を集めてマトリクスに分類

挙げてもらってでてきたのは、以下のこと。「差別がない」「固めすぎないルール」「失敗を責めない」「成功を讃え合う」「互いの仕事を助け合う」「兄弟姉妹のように働く」「一緒に昼食を食べる」「良いものを分かち合う」「笑顔で挨拶」「毎日のゴミ捨て当番」「新人歓迎と研修」「日本とタイの文化共有」「国を跨いだ協力体制」「各種勉強会」「コーディングテクニックの共有」「アクティビティ(バドミントン等)」「社員旅行」等

これまで特に意識していなかったことも多く、みんなが日頃無意識に感じていることを言葉にすることで、自然と良い雰囲気になっていた理由が明確になりました。よい習慣は意識して継続していけるよう、取り組みでも心がけていきます。
 

採用活動と新入社員歓迎

モノタイの企業文化に馴染み、それを更に改善してくれる可能性を持ったメンバーを採用するため、採用手段やフローを見直しました。
面接はこれまで私と通訳のみで行なっていましたが、タイ人コーダーの採用面接の際、前半は私を除き現役のコーダー数名が参加し、お互いリラックスした状況で雑談をするようにし、人柄や社内の雰囲気などを共有する仕組みにしました。後半はこれまで通り、宮川+通訳が面接を行ないます。
実施後、既に2名入社していますが、互いのマッチングのズレの少ない、より確実性が高まるフローになっていると感じています。
また、モノタイにはまだ自社HPがないため、Facebookページを作成し、応募者に社内の雰囲気やイベントをチェックしてもらえるようにしています。
モノサスタイランドのFacebookページ

採用が決まれば、次は入社。新入社員には、モノタイのメンバーとできるだけ早く馴染み、企業文化を理解し、業務を覚えてもらう必要があります。
これまで行なえていなかった新入社員歓迎パーティーをちゃんと行なうようにしたり、研修は先輩社員一人が新入社員一人の教育担当として責任をもって面倒をみるバディ制度としました。使用するPCのセットアップも、以前は新人が各自で行なっていましたが、入社前に先輩社員が完了させておくなど、受け入れ体制を整えました。


新規入社のTae(テー)へ、コーダーのTun(タン)から自作の花飾りのプレゼント
 

お祝いごと

タイではお祝い事の重要性や意識は、日本よりもかなり高く感じます。
既にあった年末選出のMVP制度の他に、クール毎にもMVP選出を追加。
また、長らくお祝いしていなかった誕生日も、月一でまとめて必ずお祝いすることにしました。


サプライズで祝われるのは誕生日当日ではなく、いつかわからないので、予期せぬドキドキ感があります
 

月一アクティビティ

毎月2名の担当を決めて、月に一度のアクティビティのイベントを必ず開催しています。これは昨年何度か活動したバドミントン部がもとになっていますが、カラオケ、ボーリング大会、トランポリンなど、楽しい経験を共有することで、みんなの一体感やつながりが目に見えて深まっているのを感じます。
他にもどんなアクティビティが提案されるか、毎月みんな楽しみにしているようです。そういった社内の連絡情報を掲示するボードも設置しました。


ボードにはイベント予定や各自のポートレートなどが。月間の予算達成状況も掲示予定


ボーリング大会。タイ人は初めての人も多く、好評のため2ヶ月連続で行われました


トランポリンパークにて。退社日だったKong(ゴン)くんがお子さんを初お披露目
 

分かち合う

価値観や体験などを共有したり、メンバーの家族へ感謝を還元することを目的に、二つの取り組みが生まれました。

一つ目は「価値観・体験」を「チーム」で分かち合うため「今まで自分がやったことがない体験に使う費用を補助し、そこで得たものをチームでシェアする」というもの。
これには、今までやりたいと思っていたけれど手を出せていなかったものに、はじめて手を伸ばすきっかけになって欲しいという思いもあります。

二つ目は「信頼・安心・感謝」を「家族」と分かち合う機会をつくるという目的のもと、「スタッフの家族を会社に招いてパーティーをする」というイベントを行うことにしています。
タイでは仕事への家族の理解や会社への信頼感も重要な要素。みんなの活躍ぶりや、どんな風に働いているかを家族に知ってもらえる良い機会になればと思います。
 

制度づくりをはじめてみて

取り組みをはじめて感じたのは、予想以上にみんな意欲的に楽しそうに話し合いをしているなということ。各自が制度のアイデアを出し合う中で、「今の環境を自らが良くしようという意識」が自然と高まったように感じます。全員のアイデアを全て実現することは難しいですが、理想的な環境の実現に向けてメンバーが真剣に考えるプロセスにこそ意味があるのだと、改めて思いました。

取り決めた制度は、習慣として定着させつつもこれで終わりではなく、今後もフィードバックを集めながらより効果的なものへとブラッシュアップしていきます。
年の後半では、個人の強みや能力を伸ばしていくための勉強会や学習支援制度の充実、チームとして目標を達成するための取り組みについても仕組み化していきます。他社の面白そうな制度もなるべくたくさん参考にしながら、モノタイなりのどんな制度が出来上がるのか、先が楽しみです。

この投稿を書いた人

宮川 拓也

宮川 拓也(みやかわ たくや)Monosus (Thailand) Co., Ltd. 取締役

1981年生まれ。石川県出身バンコク在住。未婚。死にたいくらいに憧れた東京の馬鹿野郎に別れを告げて、4500キロ離れた異国の地で奮闘中。折角なのでムエタイとゴルフとギターまで始めてみました。ムエタイはしんどいから年2回。タイは、若いうちに行け。

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