2019年01月

15

火曜日の投稿

林 隆宏
投稿者:林 隆宏
(代表取締役)

2019年01月15日

徒然にものさす #7
- 自分のヒーローは誰か。-

TOPICS

林 隆宏
投稿者:林 隆宏(代表取締役)

多くの人は、自分にとってのヒーローがいると思います。
実はこの存在、とても大切なんじゃないかと感じています。

最近、社内に限らずいろんな人と話していると
「自分が本当になにをしたいのかがわからない」
ということに真剣に悩んでいる人にたくさん会います。

自分自身も現在進行形で悩んでいたりするので
一緒に考え込んでしまったりもするのですが、
ふと考えてみると、自分が本当にやりたいことなんて
もしかしたら一生わからないことなんじゃないかと思ったのです。

やりたいことというのは、行為とか行動、あるいは取り組みということに
言い換えることができると思いますが、それを突き詰めること自身には
実は解がないんじゃないか、というわけです。


心理学ではおなじみの
Be:存在、あり方
Do:行動、行為
Have:結果、成果
という便利な分類があります。

やりたいこと、というのはこの3つで言うとDoの領域のことだと
思いますが、実は、Doだけを切り離して考えることはせず、
Doしたことで得られる成果や、さらにそれによって形成される
自己認識(=存在、あり方)を常にセットで考えます。

当たり前のことだけれども、なにかを「やる」ということは、
当然その成果を期待してのものだし、さらに成果を得たことで
「よかった」とか「幸せだ」などという心理的な報酬を求めるから
行動を起こすためのモチベーションが沸き起こるわけです。

つまり、「なにをやりたいのか」ということは、
同時に「どう在りたいのか」という問いでもあるわけで、
どちらかというと後者の方が、中心に近い問いなのではないでしょうか。

だけど、私も含め、私の周りで悩んでいる人たちは、
「なにをやりたいのか」という部分だけに集中して、
堂々巡りの思考に陥ってしまっているわけです。

つまり「なにをやりたいのか」ということから、
「どう在りたいのか」ということへ眼差しを移してみると
少し気が楽になるのかもしれないということです。


「どう在りたいのか」を考えるにあたって
手がかりにするのは、自分にとってのヒーローだと思います。
ヒーローへの憧れの気持ちの中には、
「あんな風になりたい」という感情が、
少なからず紛れ込んでいるからです。

だから世界中で伝記物がたくさん読まれるのでしょうが、
問題の起点は、いま私たちが生きている時代が、
もしかすると過去の人たちの成功体験が
生かしにくい時代なんじゃないかということを
皆が薄々感じていることかもしれません。

昔の人は、AIに仕事を奪われることに怯えたりはしなかったでしょう。
「働かなくてもいいなら、そんなありがたいことはない」
そう思ったはず。
歴史の教科書に載っている戦争の原因のほとんどは
飢えからの脱却のためです。
だから、昔の英雄の伝記を読んでも、未来へのヒントが
少し見つけにくくなっているんだと思います。

 

未来の人に会うのは今のところ不可能なので、
過去に答えらしきものを求められないのだとしたら、
私たちは現代でヒーローを探さないといけません。

そこでまた困るのが、現代のヒーローって
成功した経営者や、スーパースターだったりするわけで、
「あんなのになれっこない」という隔絶感がある。
私だって、3回生まれ変わったって、
Forbesに自分が載ることなんてないと思ってます。

だから、私は思うのです。
身近でも、本当に尊敬できる人に何人会えるかで、
「なにをやりたいのか」という問いへの
向き合い方が変わるのではないかと。

いわゆる著名人でなくても、
自分が心から敬愛できる人に出会い、
ともに時間を過ごし、
「どう在りたいのか」のエッセンスを
シャワーのように浴びることが
「なにをやりたいのか」の問いへと
思考をただしく向かわせるエネルギーに
きっとなるのだと思います。

そう考えると、「なにをやりたいのか」に
現在進行形で悩んでいる私が、
それでも他人の悩みを聞く立場になったりするのは、
自分の周りにヒーローが何人もいるからだと気がつきました。

「どう在りたいか」がおぼろげにでも見えてくれば
「何をやりたいか」は自ずと見えてくるのではないでしょうか。

私のヒーローのみなさま、いつもありがとうございます。

この投稿を書いた人

林 隆宏

林 隆宏(はやし たかひろ)代表取締役

モノサスの代表。基本的に出張や打ち合わせで出ていることが多く、家庭からも会社からも「いない人」扱いをされているが、寂しがりで有名。料理をこよなく愛し、特に肉を焼くことに対して異常にモチベーションが高い。

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