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京都オフィス、はじめました。#1

2025.12.18 | CULTURE

#京都

2025年3月、モノサスの新しい拠点となる京都オフィスの運用がはじまりました。

これまで役員が主導してつくってきた徳島・神山、山口・周防大島、タイ・バンコクのサテライトオフィスとは異なり、モノサスで働くメンバーが物件探しから予算、運用ルールなどを話し合いながら進めてきたプロジェクト。

まだまだ発展途上ではありますが、京都オフィスのメンバーで、このプロジェクトについて話す機会をつくりました。
今回は第1弾として、「京都オフィスのはじまり」をお届けします。

参加した京都メンバー

話した人
馬場はるか(コーダー)東京から移住。出身は宮城県。マリオネットのポルタと生活。
菅野慎(コーダー)京都に移住して5年。好きなお寺は大徳寺。
半田貴功(ディレクター)東京から奈良に近い京都に移住。

聞いた人
田中優香(ディレクター)タイ→周防大島を経て、京都にたどり着く。実は生まれも育ちも関西人。

京都オフィスの始まりは

田中優 菅野さんはお家の事情で5年前から京都に移住してリモートワークをしていましたよね。半田さんと馬場ちゃんは、いつ頃から京都で働きたいと思ったのですか?

半田 自分は、一昨年ぐらいに、ユニットリーダーの栗原さんに関西へ移住したいと相談しました。

馬場 私は去年の1月に移住の相談をしたので、半田さんも関西へ移住を希望していると知ったときは驚きました。

菅野 こんなに重なることってあんまりないよね。

田中優 完全に偶然なんですね。ちなみに会社のメンバーに言うまでにどれくらい考えましたか?

半田 自分はかなり悩みました。最初は栗原さんに相談して、本部や役員と順々に固めていった感じです。だいぶ時間をかけたような気がします。

馬場 私もずっと悩んでいました。将来的にはもっと自然が身近にあるような場所に住みたいと思っていて。住むことを想像しながら全国あちこちを旅行していたのですが、京都に来たときに、鴨川沿いを自転車で走っていて、ふと、ここに住めたらすごく気持ちが良いだろうなと思えたんです。そこで移住する覚悟が決まり、各方面に移住の相談をし始めたという感じです。

田中優 役員からは、モノサスメンバーにはバラバラな状態で働いて欲しくないという意向もあったと聞きました。同時期に移住希望者が出たことで、オフィスを作ることを条件として、最終的に移住できることになったんですよね。

他のオフィスと異なる試みに取り組み

田中優 モノサスでは、社員主導でオフィスを作った前例は今までありませんでした。「オフィスを作る」と決まったときに、どんなことを考えていましたか?

馬場 移住を決断したものの、知り合いのいない環境という点がとても心配でした。菅野さんはすでに京都に移住されてましたが、あまり接点がありませんでした。菅野家の皆さんとは仲良くなりたいなと思っていたので、どんな理由をつけたら、会ってもらえるのか考えたこともありました。半田さんは会う機会が少なかったにも関わらず、好きな陶芸の作家さんが同じだったり、ポルタがいると遊んでくださったりしていました。だからオフィス作りをきっかけに、お二人と接点が持てたことはとても嬉しかったですし、京都移住への不安感がだいぶ減ってとても心強かったです。

半田 最初はオフィスを作ることに対して悩んでいましたが、初めて3人で集まった時に2人がとても話しやすく温度感が似ていたので、このメンバーなら楽しく前向きにオフィス作りを進めていけると感じました。そこから意欲的に動けるようになったと思います。オフィスという場所も大事だと思いますが、そこにいる人も大事なので、最初にこの2人がいてくれてよかったなと思っています。

菅野 僕もそう思います。「作る」って固まってきた段階で東京に行く用事があって、京都オフィスの打ち合わせもすることになって。京都の地図を握りしめて行った記憶があります。2人とは、そこで初めて京都の話をしました。何を話したのかは詳細を覚えてないですけど、みんなでどういうオフィスにしたいかなど色々話し合えた日だったという印象があります。

他オフィスと異なる試みに取り組みはじめて

半田 話し合いを重ねる中で、他のモノサスメンバーにどう受け取られるかというのは少し気がかりでした。

馬場 そうですね。今後私達のように、モノサスで働き続けながらも好きな地域で働きたいというメンバーが出てきたときに、今回の動き方が少なからず一つの指針になってしまうので、慎重に動きたいとは思っていました。そのため、この活動について心配事があったらすくい上げられるよう、アンケート調査や京都オフィスについての座談会を行ったんですよね。結果として、不安や危惧する声よりも、「京都オフィスができたらぜひサテライトワークしにいきたいです」という声が多くもらえたので、それからはだいぶ安心してオフィスづくりを進められるようになった気がします。

菅野 そこから具体的に話を進めていくことになったものの、オフィスを作ったことなんてないから、何から手をつけていいのかわからなくて。ルールが先なのか、物件を見つけてからなのか、予算はどうなるのか。とか。その辺のふわっとしたところを少しずつ形にしていくのが大変だったかなと思います。

田中優 その大変さは、どうやって解消していったんですか?

菅野 座談会の時に京都オフィスについて一緒に考えていくメンバー募集の告知もおこなったのですが、新たに田中(優香)さんと望月さんが参加してくれたことは印象的だった。3人がふわふわ曖昧にしていたところを2人はビシビシと言ってくださるから、また前に進んだというか。

馬場 ようやく肉付けができてきたなっていうのがすごく印象に残ってます。


今回は第1弾の記事ということで、「なぜ京都オフィスを作ることになったのか」にフォーカスしてお話を聞きました。一般的には会社の事業展開に合わせて新拠点を作ることが多いと思いますが、今回は各メンバーの住みたい場所が京都だったから、という仕事以外の面からスタートしました。まずはなぜオフィスが必要なのか?を言語化し、メンバー間でもその意識を共有していく過程が非常に興味深かったです。

第2弾ではオフィスを作ることになってから、実際にどのように進めていったのか?をお話できたらと思います。次回!京都を駆け回る(仮)もお楽しみに!

田中 優香

神山モノサス塾を経て、現モノサスタイランド所属の山口県周防大島在住。移動が多く、生息地不明になりつつあるディレクター。好きなタイ語はไม้เพ็ญไร(マイペンライ)。趣味は音楽を聴くこと・フルートを吹くこと・読書・旅行など。最近レコードプレーヤーを買ったので、各地のレコードショップで宝探しをするのがマイブーム。