オフィスについて
徳島県の神山町は、徳島空港より車で1時間ほどの場所にある中山間地域。東西に走る鮎喰川流域に農地と集落が点在する人口5000人ほどの町です。
グリーンバレー創設者・大南信也さんの「やったらええんちゃう」の言葉をきっかけに、社員が神山に移住したり、神山で仕事を始めたりする中で、Food Hub Project や神山ものさす塾も始動し、やがて神山サテライトオフィスを設立しました。
参考記事
サテライトオフィスが完成したのは2017年。町役場がある神領(じんりょう)地区にある寄井商店街の長屋の一角に構えました。
町の大工・大家 稔喜(おおや としき)さん(神山町の大工、大家工務店代表)に施工をお願いし、当時神山ものさす塾長だった栗原を中心に第二期塾生たちや町の方達の協力のもと、DIYも駆使しながらオフィスを完成させました。
参考記事
現在はオフィス棟に加えて、テレワークやワーケーションに訪れるメンバーのための宿泊棟も運営しています。

働き方、暮らし方
神山の生活では「やることがある」栗原 功 / チーフディレクター, 2016年より神山オフィス勤務
神山に来てよかったことは、勤務時間が短くなったことです。9時過ぎに出社して、19時くらいには退社します。自ずと生活に目を向ける時間も増えました。仕事が終わったら10分で家に帰れる距離感は良いですね。代々木で働いていた頃は片道2時間、往復4時間かけて通勤していました。
自分はもともと「これがやりたい」とかはないタイプで。でも、神山に住んでいると、生活するうえで家の周りの雑草を刈らないといけないし、自然が近くにあるので、それに合わせて手入れが必要だったりします。家の周りだけでなく住んでいる地域での清掃活動(木の伐採)など先達のスキルを間近に見て学べるのは楽しいですね。家でダラダラしているより、やらないといけないことがあるのはいいです。体を動かすのは好きなので合っているかなと思います。
(2024年10月時点)
自炊、床貼り、川遊び香川 祐太朗 / デザイナー・ディレクター, 2017年より神山オフィス勤務
僕も通勤時間が一番変わりましたね。あとオフィスにいる人数が少なく静かなのは結構好きです。東京で働いていたころは会社の電話が頻繁に鳴っていた印象があって、せわしないというか。今は制作に集中できていると感じます。
神山に来たら自炊がかなり増えました。家に午後8時頃に帰って、妻と自分で仕事が早く終わった方が夕食をつくります。自宅はDIYで床を貼り直したり、仕事机をつくったりしましたが、またブームがきたら何かつくろうかなと。あと川遊びが好きで夏は毎週のように川に行っています。
神山は移住者の受け入れの体勢が整っているし、移住者同士が関わる機会も多く、恵まれているなと感じます。住環境も、働く環境も、自分にかなり合っていると思います。
(2024年10月時点)
余地が大きい関係本橋 大輔 / プログラマー, 2013年より神山町在住
モノサスに入社する前から神山に移住していて、ずっとコンプレックス(神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス)を仕事場にしています。9時前後から働きはじめて、17時には勤務を終えますね。ばらつきはありますが。
もう人生の半分以上を徳島ですごしていて、他と比べようがないのですが、すごく居心地がよくて仕事もしやすくて、ベストです。
神山ではいろんな役割を求められることが多くて。例えば、消防団や神山メイカースペースの運営、子ども向けのコーダー道場の主催、桜花連で阿波踊りなどをやっています。
神山に来てよかったのは、人との関係性が近いところ。僕は「余地が大きい」と言うんですけど、余地に入り込む機会が多い。この間も町が主催する社会人向けの講座の講師をしてくれないかと結構気軽に声がかかり、「いいですよ」とひとつ返事でしたが、そういうノリは都市部では発生しないだろうなと思います。
(2024年10月時点)
町の挑戦に触れる角南 大雅 / フロントエンドエンジニア, 2020年より神山オフィス勤務
今は毎日9時から17時くらいまで神山町の役場に出向しています。役場で働いていると、野菜を沢山もらうんですよね。高校生がたまに売りに来るし、すだちの時期は余ったやつが机の上に置かれていたりと、地域の恵みを感じています。
暮らしについては、もともと徳島県の田舎に住んでいたので、空気の良い山の方に引っ越してきた、という感覚です。今は集合住宅に住んでいて、とても快適に暮らしているので、特筆することもないくらいです(笑)。
神山に来てよかったことは、神山まるごと高専の設立をはじめ、他の地方ではなかなか見られない斬新な取り組みが次々と行われていることです。役場出向のおかげで、そういった新しい動きをいち早く知ることができ、よいタイミングで仕事をいただけたのは幸運だと思っています。新しい挑戦に触れる機会があることはとても刺激的で、神山の大きな魅力だと感じています。
(2024年10月時点)
近隣のつながり

かま屋/かまパン&ストア
神山サテライトオフィスから歩いて5分のところに、食堂「かま屋」と「かまパン&ストア」があります。運営するのは町の農業を次の世代につなぐために活動しているフードハブ・プロジェクト(関連会社)。野菜を育てる人がすぐそばにいる環境で、素材をおいしく料理してくれるランチは格別。パンには自分たちで育てた小麦も使い、地域のパンとして愛されています。
徳島県名西郡神山町神領北190−1かま屋 TEL: 070-8428-2005かまパン&ストア TEL: 088-676-1077公式Webサイト
豆ちよ焙煎所
神山サテライトオフィスの並びにある、寄居商店街にある焙煎所。一粒ずつ丁寧に焙煎されたコーヒーは他にはないおいしさです。店内ではアート作品の展示も行われているのも楽しみのひとつ。店主の孝子さんの優しい人柄とコーヒーに癒されます。
徳島県名西郡神山町神領北85-3TEL: 080-8863-9090公式Webサイト
神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス
閉鎖された元縫製工場を改修したコワーキングスペース。先進的なサービスやビジネスを生み出すことを目的とされたこの施設には、情報技術、デザイン、映像関連などのクリエイティブなものづくりができる環境が整えられています。神山メイカースペース(KMS)の拠点もここにあり、木工、電子工作・プログラミング、縫製・手芸などさまざまなワークショップも行われています。KMSはモノサスの本橋も運営メンバーのひとり。
神山でワーケーションをしたい方におすすめの場所です。