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小さなみかん?コミカンソウ

今回ご紹介するのは「コミカンソウ」です。
関東以西に分布しているそうで、代々木オフィス周辺でもときどき見かけます。

漢字では「小蜜柑草」と書きます。立って上から見ているとわかりませんが、しゃがんで葉の下を覗いてみると、まさに小さなミカンのような色と形をした実をたくさんつけています。


オレンジ色の実をたくさんつけています。表面はツルツルではなく、突起がついているのが特徴です。


茎から枝を横に伸ばして、葉を左右交互につけます。これを"互生(ごせい)"といいます。

コミカンソウは在来種とのことですが、外来種のナガエコミカンソウもよく見かけます。コミカンソウによく似ていますが丈が高く、コミカンソウは枝の下に花と実を付けるのに対してナガエコミカンソウは葉の上に付けます。
この花の柄(え)が長いので"長柄"というようですね。


ナガエコミカンソウ。葉っぱの上に花と実をつけています。


ナガエコミカンソウの群落。コミカンソウよりも勢いがあるようです。

コミカンソウもナガエコミカンソウもかなり特徴がはっきりしているので、いちど覚えると見分けるのは簡単なのではないかなと思います。

参考:
『帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種』森 昭彦 著 2020 秀和システム
『植調 雑草大鑑』浅井 元朗 著 2015 全国農村教育協会

村上 伊左夫

むかし独学でかじったHTMLを生かしてチェッカーへ。最近の興味は生き物関連。