2018年05月

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月曜日の投稿

ものさす編集部
投稿者:ものさす編集部

2018年05月28日

ランチタイムに、おすすめ本を持ち寄って。
〜モノサスの「読書会」#23〜

図書だより

ものさす編集部
投稿者:ものさす編集部

新緑まぶしい5月、暑いくらいの陽気が続いてますね。モノサスにも気持ちのよい陽射しが降り注いでいます。

今月の読書会は、テーマを決めずにおすすめ本を持ち寄るフリースタイル。お天気のよい昼下がり、仕事の合間に「ちょっとひと息」がてら、4名のメンバーが集まりました。今回は神山サテライトオフィスのメンバーもテレビ会議で初参加ということで、いつもとちょっとひと味ちがう雰囲気に?

ワクワクしながら読書会スタートです。ひとり5分間で本を紹介します。

今回紹介する本

  • 櫻井 進(著)『夢中になる!江戸の数学』集英社
  • 小野 二郎(著)『鮨 すきやばし次郎』小学館
  • 木皿 泉(著)『昨夜のカレー、明日のパン』河出書房新社
  • 寄藤文平(著)『絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える』美術出版社

 

江戸のたしなみ、「和算」の奥深さ。
櫻井 進(著)『夢中になる!江戸の数学』

紹介者:村上 伊左夫


櫻井 進(著)『夢中になる!江戸の数学』集英社(2012/8/21)(Amazon

江戸時代の「和算」についての本を持ってきました。『天地明察』という小説が好きなんですが、主人公が囲碁を打つ人で和算もやってたんですよね。で、本屋さんでこの本を見かけて面白そうだなと思って。

和算ってどんなのかわかります? 小学校のときに「つるかめ算」をやった人もいると思うんですけど、あれも和算です。当時はなんでこんなのやるのかまったく意味がわからず、算数嫌いでした。中学で方程式を習ってからは、もうそれで解けばいいじゃんって(笑)。

でも今こうして読んでみると、西洋に引けを取らない最先端の学問だったことがわかって、すごく興味深い。冒頭に、天才的な和算者だった建部賢弘(たけべかたひろ)の言葉で「算数の心…」という表現があるんですけど、単に学問というより、茶道や剣道のように「道」のひとつとしてとらえられていたんじゃないか、と著者は言ってます。江戸時代は一家に一冊、和算の本があったとか。たしなみのひとつだったようですね。

巻末にはいろんな練習問題が載ってて、面白いですよ。「算額」といって、和算を解いたものを額にして神社に奉納したものが、全国に1000枚くらい残ってるそうです。そんな文化も興味深いですよね。

私も つるかめ算は意味がわからなかったです…数学は好きだったけど。

村上

つるの足の数とか頭の数とかそれを足して…なんか図形で考えていくような感じなんですよね。

佐藤

自分は数学苦手だったので…ちょっとむずかしそうに感じます。

村上

算数嫌いな人って多いと思うけど、改めてふれてみると見方が変わるので面白いですよ。

 

いつか行きたい!寿司の名店へいざ。
小野 二郎(著)『鮨 すきやばし次郎』

紹介者:乾 椰湖


小野 二郎(著)『鮨 すきやばし次郎』小学館(2014/9/12)(Amazon

私、お寿司が大好きで、本屋さんでこの表紙を見たときに嬉しくなって買っちゃいました。銀座の超有名店 すきやばし次郎 について書かれた本です。寿司を一貫づつ解説した「おまかせ図鑑」、次郎さんおすすめ「寿司の美味しい食べ方」、お店の作法や予約方法など「すきやばし次郎のトリセツ」の3章からなってます。

「おまかせ図鑑」は、このネタは職人の技が出るから丁寧にやらないとダメ、大トロに使えるマグロは100本に1つとか、解説も面白くて写真もカッコイイ。私、お寿司が出てきても魚の種類がわからないので、この本で勉強して一目でパッとわかるようになりたいです。

食べ方の章で面白かったのが、ガリのこと。ガリを醤油につけて、それをネタに塗って食べるのが正解らしいです。初めて知りました。回転寿司に行ったときにやってみたんですが、なかなか上手く醤油がつかなくて…ちょっと難しかったです(笑)。

あと、日英バイリンガル表記で、外国の人も楽しめるようになってます。最後の「トリセツ」では、予約の取り方や店でのお作法、ドレスコードなども丁寧に説明されてるので、便利ですよね。私もいつか、次郎に行ってみたいです。

村上

ガリに醤油をつけるのは、衝撃的ですね…

立脇

おまかせって、いくら位なんですか。

3万円〜って書いてあります、かなりお高い(笑)。20貫分の握り順を、当日の朝決めるみたいです。

佐藤

写真もいいし日英併記なのが面白いですね。英語ではどんな風に説明されてるのか興味あります。

 

ずっとずっと大好きな、大切な世界。
木皿 泉(著)『昨夜のカレー、明日のパン』

紹介者:立脇 あゆみ


木皿 泉(著)『昨夜のカレー、明日のパン』河出書房新社(2013/4/19)(Amazon

今日持ってきたのは、脚本家の木皿泉さんが初めて手がけた小説『昨夜のカレー、明日のパン』です。小学生の頃から木皿さんが大好きで、もうずーっと好きで。テレビドラマの「すいか」「野ブタ。をプロデュース」「Q10」とかいろんな作品の脚本を書かれています。神戸在住の2人組のユニットです。

帯に「悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ」とありますが、本当にその通りで。主人公は若くして旦那さんを亡くすんですが、悲しい出来事なのに、読んでいるとなんとも言えずあたたかい気持ちになる小説なんです。

突然笑えなくなった旦那さんの幼馴染の女性が、笑顔を取りもどすまでの話とか、旦那さんの義父と暮らす日々のこととか、それぞれ傷を持った人、大切な人を亡くした人たちを、あたたかく描いてます。とにかく読んでください(笑)。

木皿さんを好きになったのは「すいか」というドラマがきっかけです。自分を受け入れられない女性たちに向けて描かれた物語なんですが、もう本当に大好きで。DVDも持ってて、人生に悩んだり落ち込むたびに、エンドレスで観ています。本当におすすめなので、ドラマもぜひ観てください(笑)。

ご夫婦で書かれてるんですね。

村上

ユニット名が「木皿泉」なんだ。初めて知りました。

立脇

ドラマはもう 20〜30回近く見てると思います。木皿さんの言葉を集めた bot もあるんですよ(木皿泉の名台詞)。これもまた良くて…のめりこみすぎですか?

村上

落ち込んだときに見るもの、自分にもありますけど、そういうのいいですよね。

 

迷ったら手にとる、デザイン思考のバイブル。
寄藤文平(著)『絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える』

紹介者:佐藤 光


寄藤文平(著)『絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える』美術出版社(Amazon

学生時代から、一番読み込んでる本を持ってきました。アートディレクターの寄藤文平さんの『絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える』です。絵と言葉の関係性を研究した本で、単なる「絵」、単なる「言葉」、それが「絵+言葉」となったときに、どう表現が変わっていくのか。いろんな組み合わせやパターンが紹介されていて、すごく参考になります。

たとえば、これ見えますか?
(※神山サテライトオフィスからテレビ会議で参加中)

画面越しだと難しいですね(笑)。

たとえば「リンゴ」というひとつの言葉があって、1個の丸いリンゴの絵がある。その絵がかじられたリンゴになるだけで、すこし距離ができるというか...言葉の意味が違ってくる。さらに、倒れた女の人の絵があると、もっと違う意味が出てくる。絵に対しての言葉の距離、みたいな考え方がすごく参考になるんですよね。

学生時代にグラフィックデザインを専攻していたので、本当にしょっちゅう読み返していました。たとえば、装丁デザインのパターン出しの事例とか、情報の見せ方をどうするかとか、今も時々読み返しています。表現に携わる人にはすごくオススメしたい1冊です。

村上

学生時代から読み込んでるって、すごいですね。

佐藤

僕が買ったのは初版で…それからずっと。自分の思考の参考になってます。

この方の絵、見たことあります!本屋さんで『死にカタログ』が気になってて。

佐藤

JRの「家でやろう!」や、JT「大人たばこ養成講座」とか、いろんな広告でも活躍されてるので有名ですよね。

読書会をおえて

江戸時代の学問、寿司の名店、心あたたまる物語に、デザインのバイブル。自由なテーマで持ち寄ったオススメ本、それぞれの視点が光る1冊が集まりました。ときには、フリースタイルで紹介しあうのも楽しいですね。

次回はどんなテーマになることやら。それでは、また!

この投稿を書いた人

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