2018年07月

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金曜日の投稿

大久保 千賀子
投稿者:大久保 千賀子
(本部)

2018年07月13日

NO BORDER
ワールドカップは世界の祭典

TOPICS

大久保 千賀子
投稿者:大久保 千賀子(本部)

こんにちは。本部の大久保です。

6月14日に開幕した 2018 FIFAワールドカップ ロシアも残すところあと2試合、3位決定戦と決勝戦のみとなりました。グループリーグの時は毎日毎日、3試合もあり、毎回毎回ワクワクドキドキなのですが、決勝トーナメントに進むと1日1~2試合になり、試合のない日もあったりして、だんだん終わりに近づいてくるのを感じると、本当に寂しくなります。ですが、決勝戦は一番のメインイベント!今からどういうカードになるのか、どこが優勝するのか、日に日にワクワク感が膨らみます!

こんな私ですが、1998年に日本が初めてワールドカップに出場したフランス大会を観に行ってから20年。すっかりその魅力にとりつかれ、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、と毎回必ず現地に観戦に行っています!


これは1998年、日本が初めてワールドカップに出場した記念すべき第一戦目。フランスワールドカップの時のアルゼンチン戦観戦の様子がSAPIOの表紙になりました。弊社某部長から、「この写真が全てを物語っている。この1枚で大久保さんの今までのワールドカップ観戦の歴史と熱意が分かる。絶対掲載するように!」とのお墨付きを頂いた1枚。手前味噌ですみません!

毎回周りの人に「今回も行くの?」と聞かれるのですが、私には愚問です!
当然!今回のロシア大会にも行ってきました。

モスクワ、ロストフ・ナ・ドヌ、サランスク、ニジニ・ノヴゴロド、エカテリンブルグの5都市に滞在し、

  • ブラジル vs スイス
  • 日本 vs コロンビア
  • アルゼンチン vs クロアチア
  • 日本 vs セネガル

の4試合を観てきました。

日本戦はもちろん、私が虜になっているワールドカップの魅力、そして初めて行ったロシアで見たもの、感じたことを、皆さまにご紹介したいと思います!

日本の初戦、コロンビア戦を見て


見ての通りコロンビアカラーのサポーターがほとんど

日本の初戦の対戦国コロンビアは、FIFAランキング16位の南米屈指の強豪国。地球の反対側くらいの位置にあるのに、スタジアムの7割くらいがコロンビアカラーの黄色。声援も大きくて、圧倒的にコロンビアホームの雰囲気。

日本人が少ないのも開幕直前に監督が変わったり、なかなか勝てなかったりしたから、皆わざわざロシアまで応援にも来ないんだろうなぁ。私も正直試合が始まるまでは期待もせず、コロンビアに胸を借りる気持ちで思い切り戦えればいい、それだけを思っていました。

サッカーは気持ちを表現するスポーツではないのですが、その時その時の代表チームのプレーから不思議と何かが伝わってきます。

例えば1998年は、ゴン中山がキレイなシュートではなく、ボールともつれ合いながら気付いたらゴンごと一緒にゴールに入っているような、泥臭いけど、人間ぽくって、とにかくどんなゴールでもいいから決めたい!という熱い気持ちが伝わってくる代表でした。
年によっては、何か皆の気持ちがバラバラで1つになっていない、気持ちが全く伝わってこない代表の時もありました。

でも今回の代表は、私たちが観ていない時間も、練習や、ミーティングや、生活や、細かい1つ1つ、きっと皆でいい時間を過ごしてきたんだろうなぁ、と感じるチームでした。
それが試合のプレーから私たちサポーターに伝わってくるのか、不思議と観ていると胸が熱くなりました。


試合開始直後のPK

今までの代表だと 1 - 0 が 1 - 1 となって追いつかれるともう負ける雰囲気になり、結局負けるケースがほとんどだったのですが、今回は 1 - 1 に追いつかれても、フィールドから伝わってくるのはチームが一つになって前を向いている熱い気持ちで、観ていて全く負ける気がしませんでした。

コロンビアの選手が開始直後にレッドカードで退場。日本の人数が多い優位な試合展開となったのは大きかったとは思いますが、前にどんどん攻めたからこそ相手のレッドカードを呼び込んだのだから、それも実力。2 点目が決まって勝利した時は、心の底から本当に嬉しく、こんな試合が出来るまでになった日本代表をとても誇らしく思いました。
今までに感じたことのない感情が沸き上がってきて、胸打たれ、涙しました。

私が個人的に感じたものだし、サッカーの戦術に詳しいわけでもないのですが、TV で観ていた皆にもきっと同じ気持ちが伝わっていたと思います。

試合後のコロンビア人はかっこ良かった

コロンビアが FIFA ランキング 61 位の日本に負けたのだから、それはそれは悔しかったと思います。でもコロンビアサポーターからは口々に「いい試合だった!」「日本はいいチームだ!」「一緒に決勝トーナメントに行こう!」と肩は落ちていましたが、心からの賛辞をおくってくれました。

寝台列車で一緒の部屋だったコロンビア人も日本をとても褒めてくれて、コロンビア人の懐の大きさに惚れました。10時間以上一緒にいると色々分かってきて、コロンビア人って日本人に似ているところが結構あって、狭い寝台でしたが、あまり気を遣わずに過ごす事が出来ました。コロンビア人をとても好きになることができました。


ロシア国内の主な移動手段だった寝台列車。2段の寝台が2つで、4人ずつの個室でした。狭いけど寝心地は良くて、なかなか快適でした


コロンビアのサポーターと

ワールドカップには観戦以外の楽しみが、いくつもあります

ワールドカップの楽しみは、試合はもちろんですが、ファン同士の交流もはずせません。ワールドカップではスタジアムに向かうまでの間に「ファンフェスト」と呼ばれるところがあります。飲んだり食べたり踊ったり、イベントを行っている会場です。そこにはたくさんの国のサポーターが集まります。皆、それぞれ工夫した応援グッズを身に付けています。例えばメキシコのサポーターはマリアッチハットをかぶっていたり、ブラジルのサポーターはサンバの格好をしていたり。日本のサポーターだと袴姿や、新選組の格好、浴衣やお祭りのはっぴを着たりしています。顔にはフェイスペイント、背中には国旗を背負ったり。気に入ったグッズがあると交換し合ったりもします。私も日本の国旗が触覚の様に出ているカチューシャをロシアの国旗のものと交換したり、日本の扇子をコロンビア国旗のサングラスと交換したりしました。そして、お互いにがんばろう!と言い合いながら一緒に写真を撮ります。


メキシコサポーターと


クロアチアサポーターと


ブラジルサポーターと


スイスサポーターと


アルゼンチンサポーターと


セネガルサポーターと


日本サポーターと

スタジアムではスタジアム内でしか手に入らない、その日の試合の対戦カードやワールドカップが描かれた貴重なカップで、ビールやソフトドリンクが売られています。今回のロシア大会では、振動で底がキラキラと光るようになっていて、大人気でした。皆、捨てずに記念に持ち帰ります。サッカー好きにはたまらないお土産となります。


スタジアム内でしか手に入らない貴重なカップ。ロシア語にもなっています

試合後は負けた国も、勝った国も、知らない人も、知ってる人も、皆で健闘をたたえ合いながら飲みます。その日の誰のプレーがあーだったとか、こーだったとか勝手なことを言いながら。いい戦いの後はビールの量も増えます。


興奮してピンボケ

はじめて行ったロシアは、とても心温かくて、美味しくて、美しくて、親切な国でした

私は知らなかったのですが、ロシア人は親日の人が多く、日本の試合を観に来る人のほとんどが日本の応援で、頭に「日本」や「必勝」のハチマキをしている人がいたり、ギプスに赤い丸いシール(日本の国旗のように)を貼っているお茶目なおじさんもいました。

買い物をしていると、後ろの方でこそっと「コンニチワー」と声を掛ける青年や、スーパーでたくさんあるハムを買うのに迷っていると、「このハムはこのマークがついているから美味しいのよ!安いし~これがいいわよ!(ロシア語だけど多分そう言っている。)」と教えてくれて、量り売りで買ったチョコを持って行きなさい!と無理やりたくさんくれるおばさん。
ワールドカップ開催期間というのもあるとは思うのですが、とても心温かく、親切な人がたくさんいました。


親日のロシア人


ギプスの手には日の丸シールが!

応援にかかせないビールは安くて美味しくて、大ジョッキが350円くらい。
スープの「ボルシチ」はもちろん安定の美味しさ。「サリャンカ」というレモンやオリーブが入っている少し酸っぱいスープもあり、私はそれがとても気に入って、メニューにあると必ず頼んでいました。
他には「ブリヌイ」というもっちもちのクレープみたいなものに炒めた肉やキノコが挟んであるもの、「ペリメニ」という水餃子みたいなものにサワークリームをつけて食べるもの。定番の「ピロシキ」も種類が豊富で、小腹が減った時にはとても重宝しました。
食べ物にあまり期待しないで行ったら(ロシアの皆さんごめんなさい!)、安くて美味しいものがたくさんあり、毎食あれが食べたい!これが食べたい!と食生活も大満足でした。
サリャンカがどうしてももう一度食べたいので、ロシア料理店を探して絶対に行きたい!と思っています。


ロシア料理は安くて美味しかったです。(左)大ジョッキのビール(中)きのこやお肉がはさんであるクレープ、ブリヌイ(右)どこで食べても絶対美味しいボルシチ

ロシア人はキレイとよく聞くが、本当だろうか。それも確認しよう!と、いろいろな場所でウォッチング。街を歩く女性、ボランティアの女性、スタジアムのスチュワードの女性。確かにキレイな人の確率が高い!
特に試合後に、サポーター同士がもめないように、道路の両側を警察官が 30cm おきくらいにずらーっと何百メートルも並んでいたのですが、その婦人警官のキレイさ、可愛さは半端なくて、コロンビア人サポーターも、日本人サポーターも、男女問わず写真を一緒に撮って!とお願いをしていました。恥ずかしそうに照れて断っていましたが、またその顔もとっても可愛かったです。こっそり隠し撮れば良かったなー


ロシアの女性は本当に美しかった…ロシア美人ボランティアさんと

交通機関が無料に。便利なFAN ID

今回初めて FIFA から、来場者は全員 FAN ID を作らなければ試合を見ることができない、と通達がありました。
予め Webで顔写真やパスポート番号などを登録しておくと、それが首から下げられるような ID カードになって、FIFA から届きます。
手作り感満載で、全世界のサポーター分を作って発送したのかと思うと、驚きです!

これがあれば、本来であればビザ が必要なロシア入国も、ビザ不要となります。
この FAN ID のおかげで、移動もとてもお得でした。
今までの開催国は、大会期間中の交通機関を安くする程度だったのですが、今回のロシアでは寝台列車、長距離列車に4回乗りましたが、観戦用に指定された電車であれば、FAN ID を見せれば無料でした。
それ以外にも試合当日、開催都市であれば、FAN ID を見せれば地下鉄やバスも全て無料で乗ることができました。

そしてスタジアムに入る時にゲートのセキュリティでこの FAN ID をかざすと顔が画面に表示され、実際の私の顔と確認され、合っていると晴れて入場する事が出来ました。毎大会毎大会こういったチェックをする!と言って、今までの大会ではそんな事は一切されたことは無く、適当に目視で入場出来ていたので、今回の技術の進歩とセキュリティの強化には、FIFAも本気になれば出来るもんだ、と感心しました。

とにかく右も左も分からないロシア、文明の利器に助けられました

今回のロシアで大変だったのが言葉です。
モスクワならまだともかく、ほとんどが地方都市に滞在していたので、そこでは全くと言っていいほど英語が通じませんでした。
簡単なロシア語は覚えましたが、それではなかなか難しく…
そんな私たちを(きっと私たちだけではなく、サポーターみんなも)救ってくれたのが、「Google translate」でした。
ロシア人は英語が話せなくても、皆呪文のように「Google translate!」とだけは話せ、スマホを差し出します。ロシア語から直接日本語だと全く訳の分からない文章になるのですが、ロシア語から英語に、英語からロシア語にすると話が通じ、タクシーに乗った時も、アパートメントを借りる時も、本当に役に立ちました。

モスクワには国際空港が3つあります。日本から到着して、すぐに別の空港に移動をしなければならなかったのですが、間違った空港に行ってしまった時のこと。正しい空港までは70km。電車で移動してたら試合開始に間に合わない。ブラジル vs スイス戦が観戦できなくなってしまいます!

ロシア語しかしゃべれない運転手さんとなんとか値段交渉をしてタクシーに飛び乗ったけど、30分くらいで空港に到着しないといけない状況。足元を見た運転手さんが値段を吹っかけてきたもののロシア語が全く分からず…。そこで初めて「Google translate」が登場!言ってることが分かったら腹は立ったけど「30分で間に合ったらその値段を出す!」と言ったら、「分かった!じゃあ、お前らビビるなよ!」と勢いよく出発。ちょうど渋滞する夕方の時間帯。映画「ワイルド・スピード」並みの運転で右へ左へ路肩へ…キュキュッと、飛ばす飛ばす。私は恐ろしさに目を開けていられず寝たふり。乱暴な運転手さんでしたが、この出会いのおかげで間に合い、予定通り観戦することができました。時間が間に合わないハラハラ、運転手さんとの値段交渉、その全てを助けてくれたのも Google translate でした。本当に Google translate 様様でした!


Google translateがあればタクシーの運転手さんとも会話が弾みます

また、スタジアムやアパートメントの場所が分からなくても「Google Map」が道案内をしてくれましたし、「Google Calendar」が飛行機の遅延も教えてくれました。
スマホ一つ、そしてGoogleさえあれば、ガイドブックは本当に要らない、どこへでも旅に出られる~!と思いました。

もう1つ重宝したのが「Get Taxi」というアプリでした。
これだけはロシアに住んでいる知人に予め教えてもらったのですが、タクシーに乗りたい!と思ったら、このアプリで現在位置(GPS機能で現在位置を認識)と行きたい場所を入力して、迎えに来てほしい時間(「今すぐ」や「30分くらい後で」など)をメニューから選択して、予約します。そうすると迎えまでの時間、車の車種と色、ナンバー、運転手の名前、目的地までの料金などがスマホに表示されます。地図アプリとも連動していて、地図上に予約したタクシーの現在位置もリアルタイムで表示されるので、近くまで来たかどうかがすぐに分かります。そして迎えにきたタクシーに乗り、あらかじめ提示された金額を運転手に支払うか、事前に登録しておけば、クレジットカード決済も出来ます。面倒な値段交渉もしなくていいし、地下鉄が通っていない地方都市では、これのお陰で無駄にタクシーを探す時間を使わなくて済み、とても効率的に動く事が出来ました。


Get Taxi

私は SIM フリーのスマホだったので、ロシアに到着した時にロシアの SIM を容量無制限で10日間5,000円で購入しました。ワールドカップじゃなければもっと安いようです。ちなみにロシアではVPN 接続をしないとLINEを見ることは出来ませんでした。

ロシアワールドカップの旅を終えて

ワールドカップを観に行くと毎回感じることがあります。
観るカードによっては、軽い気持ちで観戦に行く事が出来ない、国と国同士の本気の戦い(歴史的な背景もあったりして、恐怖さえ感じるものもあります)があります。
それでも試合後はどちらの国もそんなことを忘れて、声を掛け合い、お酒を酌み交わし健闘を称え合います。対戦国以外の人もその中に入って、皆で共通の話題である「サッカー」で一つになります。
ワールドカップ期間中は、街を歩いていてもお店で飲んでいても、サポーター同士がお互いに声を掛け合い、国とか、言語とか、そういう事が全て取っ払われ、ワールドカップってつくづく「NO BORDER」だなぁ~と感じます。

あっという間の11日間でしたが、ロシアもワールドカップも心の底から楽しめました。
これも4年に1回、自由にワールドカップに行かせてくれる職場の皆様のお陰だと思っています。心から感謝しています。

少しでもワールドカップに興味を持って頂けたら、ぜひぜひ2022年に一緒にカタールに行きましょう!!

この投稿を書いた人

大久保 千賀子

大久保 千賀子(おおくぼ ちかこ)本部

愛してやまないものは中学生と小学生の息子たちと、フットサル後に皆で飲むビール。 とにかくわいわいやるのが好き。死ぬ前にやりたいことは、SUPER BOWL観戦と、CHAMPIONS LEAGUE決勝観戦。

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