2018年09月

28

金曜日の投稿

ものさす編集部
投稿者:ものさす編集部

2018年09月28日

今、これに夢中です。
〜モノサスの「読書会」#27〜

図書だより

ものさす編集部
投稿者:ものさす編集部

猛暑だった平成最後の夏も終わり、すっかり秋の気配ですね。

今月も特にテーマを設けず、おすすめ本を持ち寄りました。仕事の合間にちょっとひと息、雨が降るランチタイムに読書会です。読書会おなじみの二人が、お互いに今夢中になっていることについて書かれた本を持ってきました。ひとり5分間で本を紹介します。

それでは読書会、スタートです。

今回紹介する本

  • 盛口 満(著)『生き物の描き方: 自然観察の技法』 東京大学出版会
  • レイチェル・ポラック(著)鏡リュウジ (監修) 『タロットバイブル 』朝日新聞出版

 

生き物の「暮らし」と「歴史」を描くスケッチ
盛口 満(著)『生き物の描き方: 自然観察の技法』

紹介者:村上 伊左夫


盛口 満(著)『生き物の描き方: 自然観察の技法』東京大学出版会 (2012/12/12)(Amazon

生き物の描き方の本で、上野の国立科学博物館でみつけました。
前回紹介した、地衣類の本と同じ著者の方です。この方は、イラストも描かれるんですが、この本では生き物を実際に描いている方法を紹介しています。生き物は幅広くて、昆虫や花、キノコ、鳥、もぐら、いろいろなものをスケッチされています。

野外で描くときと、採取したものを家で描くときにどうするかという状況別の描き方や、紙やペン、道具の選び方、どういう手順で描いていくかも書かれています。下絵からペン入れをして、陰影をいれて、具体的な部分がよくわかります。実際に描いたものも載っています。

なるほどと思ったのが、スケッチを描くということは、対象についての「暮らし」と「歴史」の断面を切り取って描くことだということです。「暮らし」はその生物がどういう生態をしているか。何を食べてどんなところで暮らしているのか。「歴史」はどういう風にその生き物が進化してきたのか。品種改良された植物などは、人間との関わりのなかでの変化も歴史になります。そういう、普段、なんとなく見ているものでも、スケッチをすることで細かく知ることができるし、新しいものの見方が得られるな、と思った一冊でした。

村上さんは、生き物や植物がほんとに好きなんですね。

村上

この本に、プロかどうかにかかわらず、生き物に特別な興味を持つ人のこを「生き物屋」と呼ぶ、と書いてあるんですけど、果たして自分は生き物屋かはちょっと疑問です。小さいころはザリガニやセミを捕ったり、クワガタを飼ってましたけど、今は芋虫も触れなくなっています。でも興味はすごくあります。

この絵は、何を使って描かれているんですかね?

村上

鉛筆と、おもに製図用の筆記具、ロットリングというものを使って描いているようです。いくつか使い分けて描くようですね。今は iphoneで写真が撮れるので、私は描こうとまでは思っていませんが、写真に飽き足らなくなったら、描く日がくるかもしれません。

カードからストーリーを読み解く力が鍵なんです
レイチェル・ポラック(著)鏡リュウジ (監修) 『タロットバイブル 』

紹介者:乾 椰湖


レイチェル・ポラック(著)『タロットバイブル』 朝日新聞出版 (2012/12/7)(Amazon

タロットを最近学びはじめました。もともと興味はあったんですが、2ヶ月前にタロット占いに行って、「あなたはタロットに向いてるからやるといい。教えてあげるよ」と言われて、ざっとやり方を教えてもらいました。今はこの本を見ながらだったらちょっと占えます。

はじめの部分にタロットの歴史が書いてあるのですが、タロットカードのはじまりは15世紀イタリアで、もともとは普通のカードゲームだったそうです。ルネサンスの初期、19世紀に学者やキリスト教神秘主義の星占いなどと統合されて、アーサー・エドワード・ウェイトという人が今の形に近いものを作りました。ウェイト版と呼ばれていて、タロットカードを見たことがる人なら見覚えのある絵柄のものです。

タロット占いは、カードをシャッフルして、出たカードからその時占いたいことを読み取ります。ただ適当に出たカードじゃない?と思う人ももいると思いますが、結構当たっているんですよ。心理学者のユングもシンクロニシティ=意味のある偶然の一致をただの偶然ととらえず、研究していました。人には潜在意識と顕在意識とありますが、タロットにでてくるのはその人の潜在意識の部分が出るから当たると言われています。まだまだ勉強中ですけど。

これは「力」というカード。女性とライオンの絵です。優しい力、穏やかな力、動物が好きな人、といろいろな意味に捉えられます。カードの絵柄もかわいいので好きです。

タロットは、複数枚選んだカード全体で、ストーリーを読みとって占います。
「死」や「悪魔」という一見怖いカードもあるんですが、これから大きな変化が起きたり、今までの恐れや不安がなくなるなど、ネガティブな意味ではない場合も多くて、意外とあたたかく今後のことを教えてくれるんです。占いをしなくても、読むだけでも面白い本だと思います。

村上

タロットカードが78枚あるというのははじめて知りましたね。

大アルカナと小アルカナと分かれていて、今は大アルカナの22枚だけで占っているところです。

村上

出てきたカードでストーリーを読みとるということですが、ストーリーの作り方は占う人によって違ってくるんですか?

そうです。それが当たる占い師さんと、そうでもない方の差になるんだと思います。インスピレーションや事前のヒアリングが大事になってきます。

例えば、試験を受けてきて、受かってますか?ということを占う場合、今回がはじめての試験か、ちゃんと勉強してきたのか、今後仕事に役立つ資格なのか、などいろいろと占う前に聞いているか、いないかで読み取り方が変わるんです。ちょっと病院の問診みたいですね。ポンっと出たものが「当たる」のでもなく、コミュニケーションが要なんです。結構当たりますよ!今日カードがあるので、占いましょうか?

村上

問診票ですか、なるほど。
うーん…今日は大丈夫です。

読書会をおえて

自由なテーマで持ち寄った読書会。生き物を描くことで、より植物や動物について知ることができるという本に、78枚のカードから、これからを読み解くタロットカード。夢中になっていることが深まっていく本でした。

次回は秋の定番、「食」がテーマの予定です。それでは、また!

この投稿を書いた人

ものさす編集部

ものさす編集部(ものさすへんしゅうぶ)

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