2020年08月

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火曜日の投稿

遠藤 真利奈
投稿者:遠藤 真利奈
(ライター)

2020年08月04日

みんなが自由になっていく場づくり
「とえっくらじお」始まります【前編】

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遠藤 真利奈
投稿者:遠藤 真利奈(ライター)

ものさすサイトをご覧のみなさま、はじめまして。ライターの遠藤真利奈と申します。

モノサスと縁が深い徳島で、小さなラジオが始まりました。その名も「とえっくらじお」。徳島の自然スクールトエックのスタッフが、パーソナリティを務めています。

モノサスは、ホームページ制作をきっかけにトエックのみなさんと出会いました。

この度、やりたいね、と数年前から話していたラジオ放送が動画や音声を配信していくネットラジオ形式でついに開局。モノサスは、機材や配信サポート、システム構築などの面からお手伝いをしています。

本放送に先がけて、7月に放送されたお試し配信その2では、冗談好きなトエックの代表・伊勢達郎さんと、それに応答するスタッフ・ふなさん、ぷーさん、そしてモノサスの代表・林が登場。1時間にわたってトークを繰り広げました。

両者の出会い、ラジオのきっかけ、お悩み相談。盛りだくさんだった当日の様子を、前後編に分けてお届けします。

ふな
はい、みなさんこんにちは。自然スクールトエックのスタッフ、ふなです。2020年7月16日、とえっくらじおお試し配信その2をはじめたいと思います。よろしくお願いします。
一同
よろしくお願いしまーす。
ふな
今日は、わたくしふなが司会を務めさせていただきます。
トエックについてご存知ない方もいらっしゃると思うので、まず簡単に説明しますね。
トエックは、徳島の県南をメインフィールドに、幼稚園と小学校の運営、フリーキャンプの開催などいろんな事業を展開しているNPOです。
そしてこのラジオは、そんなトエックのスタッフを呼んで、ワイワイ話そうという番組です。お試し配信2回目の今日は、なんとfacebookでライブ配信しています。
伊勢
おお、録音じゃないんだ。生配信かあ、いいなあ。ちょっと燃えるなあ。
ふな
じゃあその勢いのまま、達郎さん、自己紹介をお願いします。
伊勢
はい、こんにちはー。トエックの伊勢達郎です。
ちょうどいま、トエックの小学校に通っている28人のうち、3・4年生が『中くらいの旅』という3泊4日の旅をしていて。さっきまで、僕も同行していました。
ふな
今回は、どこに行っていたんだっけ。
伊勢
ここから40kmくらい南の、牟岐町(むぎちょう)っていうところ。すごく素敵な川や海があってね、子どもたちはもうガンガン遊んでいた。
もうね、本当に面白いんですよ。昨日も夜11時くらいまで釣りをしていたんだけど、ほぼイメージワークというか。もう自由、自由。やれ『ブリが回っている!』とか『サメがいるぞ!』とか、みんな真顔で言うの。
ふな
そんな、いるはずないのに(笑)。海面の下をイメージしてるんだ。
伊勢
そうなんだよね。僕もまだ、脳みそがその旅のままです。
ふな
じゃあ、もう一人。ぷーさん、自己紹介をお願いします。
ぷー
はい、仲本桂子です。あだ名は、ぷーさんといいます。小学校を担当しています。
3・4年生が中くらいの旅に出かけているあいだ、6年生と一緒に2泊3日で海に出かけて、満喫してきました。こっちのチームはね、海に行ってすぐ、エイを釣ってたよ。
ふな
エイ!
伊勢
彼らは本当に実力者だからね。エイも、セイゴっていうスズキの小ぶりなやつも釣っている。釣りもいろんなことも、相当力があるよ。
ふな
こんなふうに、トエックが生まれてもう35年になりますけど、まだまだみんな現役というか。目の前の子どもたちと、ユニークな、七転八倒の日々を過ごしています。
このラジオは、遠く離れた方たちに、スタッフの生の声で、日々の出来事や、長年積み重ねた経験などから生まれた人との関わりに関する理論、場づくりのエッセンスなどをお伝えできたらと思って、開局しました。
伊勢
今、このラジオのクラウドファンディングにも挑戦していてね。
ふな
そう。今後ラジオの機材を買ったり、Webサイトを更新したり、ゲストにきてもらったりする資金を集めています。
伊勢
それでね、僕、言いたくて言いたくてたまらないことがあって。
ふな
どうぞ。ギャグですか?
伊勢
いや、そんなそんな。
クラウドファンディング中に、たくさんメッセージをいただいたんです。その最新のコメントが、"金井 聡"さんっていう、日光の自然学校の方からで。
このクラウドファンディングの夢も"叶いそう"だなんて。
ふな
あっ......。奥で、モノサスのスタッフが一人だけ笑ってくれましたね。はい、よかったですね。
一同
(笑)。
ふな
じゃあ、モノサスさんについて。ラジオを開局しようといっても、なにせメカニックなことやインターネットにうとい私たちなので、強力な味方としてモノサスさんにご登場いただいているわけです。
マイクとかの機材や、配信についていろいろ準備してもらっていて。ぜひラジオにまつわる秘話をお話いただこうと思って、今日はモノサスさんの社長、林さんに来ていただきました。林さんは、久しぶりの徳島ですね。
4ヶ月ぶりです。
ぷー
お帰りなさい。
ふな
林さんも、よければ自己紹介はいかがですか。
はい。林 隆宏(たかひろ)と言います。 モノサスは、本業はWebの制作をしている会社なんですが、フードハブプロジェクトっていう食と農業の会社をやっていたりとか、徳島の神山町にサテライトオフィスがあったりとか。
メンバーがやりたいことを、ちょっとずつ形にしていけるような会社にしようとは思っていたんですけど。だんだん、何屋さんかわかんなくなっていきましたね(笑)。
ふな
まず、トエックとモノサスとの出会いの話を、ちょっと喋りたくて。きっかけは、西村佳哲さんのご紹介でしたよね。
西村さんはだいぶ前からトエックにも興味を持ってくれていて。何年も前から「Webサイト変えたら、変えたら?」 って言ってくれていたんだけど。もうしびれを切らして、「いい人がいるから、もう連れて行くわ」って連れてこられたのが、林さんですよね。
そうですね。懐かしい。
伊勢
そのとき僕ら、何年かに一度の、すごい二日酔いで。本当に気のない応答をしたんだよね。
ぷー
その日はどんなことをしたの?
ふな
ちょうどこの農園の目の前で、お昼を食べたりして。林さんはすごくいい質問をしてくれるんですよ。でもこちらは頭がボーッとしてるから、「......そうですねえ......」なんて遠くを見ながら、ちょっとごまかしたの。
伊勢
僕なんか、「ん〜、まあ、いろいろだね」なんてひどい返事をして(笑)。
そう。俺は試されてるんじゃないかって思った(笑)。
ふな
ごめんなさいね。
でも、のらりくらりしてちゃんと喋ってくれなかったからこそ、余韻が面白かったんです。強く覚えているのが、あのとき、女の子が「なんの仕事をしてるんですか」って話しかけてくれたんですよ。
ふな
小学校の子?
うん。で、そのときの話しかけられ方が、ジーンとするというか、すごい良かったんですよ。今まで喋ったことない感じの、子どものスタンスというか。
ふな
佇まいみたいなね。
そう。子どもといるときって、自分がすごい構えるか、合わせに行かないといけない感覚があって。でもその女の子は、大人の僕に、人として興味を持って、対等に喋りかけてくれた。
僕はあれが一つの原体験というか、会社のメンバーとも、あんな感じで喋れるといいなって思うんです。「社長!」って感じじゃなくって、「林さん何やってんの?」みたいな。
だから、そういう子どもがたくさんいるって状況は、なんか面白そうだぞと。
伊勢
子どもも、自分が子どもであることを使ってくるんですよ、一般の場合はね。でもここは、そうじゃないかもね。自分が自分でちゃんといることを、お互いに大事にしている。
社員と社長もそうだよね。悪くいうと、社員は社員であることを使って、ちょっと媚びたり、ご機嫌を伺うこともある。そうじゃない関係というのは本当にクリエイティブだし、それこそ民主主義的というか。
林さんは、その佇まいをキャッチしたということだね。
ふな
へえ、いい話。
伊勢
林さんは、「社員の自由度を上げていく、個人のための会社になっていくといい」というような話をしてくれて。僕は、その目線が面白いなと思って聞いていたんだよね。
それは僕たちの場づくり、どうしたらみんなが自由になっていくかという集団の場づくりにも似通うから。
そうだ、このラジオの原型も、打ち合わせで生まれたんですよ。
Webサイトをつくるお金どうする? って話をしているなかで、有料メルマガはどう? なんて話をして。その派生で、ラジオって思いついたのかな。
ふな
そうそう。結局そのときは実現しなかったんだけど、ずっとやりたかったもんね、達郎さん。
伊勢
やりたかった。僕らは反応することが好きだから。
さっきの林さんと子どもの話もそうなのよ、その子はその子のありのままを出して、それに林さんが応答したという。そこでいろんな影響を与え合って、化学変化が起きる。
大袈裟やけど、僕はそういう生き方やし、そういう教育観なのね。だからラジオで、これまた打ち合わせなく、何か言ったことに応答していくというのは、すごくやりたいことなんだよね。

久しぶりに再会した4人。出会いを振り返ったり、伊勢さんのジョークにひと笑いしたり、だんだんと場が温まってきたようです。

伊勢さんの話にあったクラウドファンディングの詳細は、下記よりご覧いただけます。トエックの取り組みや、ラジオが目指していきたいことについて紹介しているので、よければ覗いてみてください。

【8月6日まで】ほめない しからない 認める教育「トエック」が子育てや暮らしのヒントをネットラジオで発信します!

子育ての悩みや、教育現場での行き詰まりなどにラジオ形式で回答していくネットメディア「とえっくらじお」。後編では、とえっくらじおのメイン、リスナーからの質問コーナーの様子をお届けします。

この投稿を書いた人

遠藤 真利奈

遠藤 真利奈(えんどう まりな)ライター

1995年生まれ。「日本仕事百貨」ライターのほか、いくつかの会社で便利屋さんのようなことをしています。東京、札幌、帯広を往復する日々です。

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