2021年07月

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木曜日の投稿

田中 夏海
投稿者:田中 夏海
(品質管理(QA))

2021年07月15日

ものさすにしかないアイデアを
架空株式会社ワークショップ

TOPICS

田中 夏海
投稿者:田中 夏海(品質管理(QA))

きっかけ

Ginza Sony Parkにて「かまパン&フレンズ<ナチュラル物産館>」をオープンしたmonosus社食研という食事業やFood Hub Project をはじめ、デザイナー・河原崎が動画制作のスキルを生かして仕事をしたりなど、モノサス内外で「自分のやりたいこと」を探究し、それをプロジェクトに生かしてしていくよう変化してきています。
自分も何か新しいことをやってみたい。けれど「これだ!」というアイデアがなかなか浮かびませんでした。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせから生まれる、という言葉があります。
まさにその通り。けれど、自分ひとりで出せるアイデアには限りがある。

じゃあ、周りの人を巻き込んでみたらどうなるだろう?例えば、モノサスの人たち。
普段同じ会社で働いているけれど、お互いに知らない特技や興味があったりする。それを組み合わせれば、モノサスにしかないアイデアになるかもしれない。
いろんな人の好きなことや得意なことが合わされば、その分だけ可能性が広がるんじゃないか。
…あわよくば、商品化も狙えちゃう、かも?
そんなわけで「モノサスのアイデアづくり」のワークショップを開催することにしました。

今回は進行役として、会議ファシリテーターの青木将幸さんをお迎えしました。

青木将幸(あおき・まさゆき)
会議ファシリテーター。
2003年、日本初の会議ファシリテーション専門事務所を設立。
家族会議から国際会議まで、あらゆるジャンルの会議ファシリテーションを請け負ってきた。
あなたの「はたらく」教えて下さい!オンライン・ファシリテーター青木将幸さん(前編)

とくいなこと・好きなこと・これから上手になりたいこと

青木さん:
それじゃあ始めていきましょう。
こういう、テトラポッドみたいな図形を描いてほしいです。3つのゾーンの項目をご説明いたします。

ひとつめの塊には「得意なこと」を書いてください。
あなたが得意なことは何ですか?何でも構いません。早く寝られるとか、早飯が得意だとか。仕事のことでもいいです。

もうひとつは「好きなこと」。
散歩が好きだとか、オカルトが好きだとか、脱出ゲームが好きだとか。僕なんかは「釣りは上手じゃないけど好きですよ」とか。そんな、下手の横好きなことでも結構です。

で、最後。「これから上手になりたいこと」ですね。これから伸ばしたいスキルとか、趣味とか。これからこんなことやってみたい!ということを書いていきます。それでは、どうぞ書いてください!

参加メンバー1:デザイナー・小野木雄

「モノサスに小野木あり」そんな言葉が相応しい、モノサスのクリエイティブを黎明期から担ってきたデザイナー・プランナー。どんなに社歴を重ねても自己研鑽を怠らないその姿勢は、後進にも影響を与えている。
一度家族が終業後の会社に遊びに来たとき、クリスマスツリーにはしゃぐ我が子を見て「えー!○○ちゃんスッゲーアガッてんじゃん!」と等身大の発言をしており「なんか言い方が若いなぁ」と(私に)思わせた。
小野木のメンバー紹介記事

好きなこと

  • 絵を描くこと
  • ギター
    • 好きなだけで得意ではない
  • ゲーム
    • プログラムとか全般やれたら、おしゃれなゲームとか作ってみたい
  • シルバーアクセサリー作り
  • 植物(を見ること)

得意なこと

  • 絵を描くこと
  • 細かい作業全般
    • 自分より大きくなければ、一通りのものは何でもつくれる自信があります!
  • ものごとのルールを見つける
    • IQ計った時に、図形的にルールを見つけるところが高かった。デザインにも役立ってるのかな?
  • 考えること
    • プランニングの仕事をする時など、こうするともっとおもしろくなるんじゃないか?ということを色々考える。文献を読んでそこからプロダクトを考えてみるとか、そういうのも楽しい

上手になりたいこと

  • タイポグラフィー
    • デザインとして身に着けたいスキル
  • 英語
    • ここ2年くらいで必要性を感じている
  • デザイン
  • アートディレクション


町山:
タイポグラフィーって、フォント周りのことですか?

小野木:
はい。フォントの知識もだし…組み方とか、こういう時にはこうした方がきれいに見えるよっていう、ベースのルールとか。その辺りです

田中:
今、そこに作ったアクセサリーありますか?

小野木:
今は無いです!出勤してるので。作るのは好きなんだけどつけるのは嫌いなんですよ(笑)。

青木さん:
ちなみにお好きなゲームとか、今おもしろいって思ってるゲームってありますか?

小野木:
菅野くんとか滝田さんとやってるやつで「MOBA」っていうeスポーツのゲームがあって。色んな人の悪いところとか癖とかがよく出て(笑)、人間社会の縮図だなと思ってやってます。

参加メンバー2:ディレクター・町山百合香

2016年からモノサスタイランドでディレクターとして働く。その丁寧で徹底した仕事ぶり、そして許容力から社内外からの信頼も厚く、今までにないチャレンジングな仕事があると真っ先に名前が挙がるほど。ただ、持ち前の好奇心が昂りすぎて変な人になってしまう瞬間もある。詳細はここでは言えない。
町山のメンバー紹介記事

好きなこと

  • 不思議・意外性
    • リアル脱出ゲームなど、謎解き系の「自分の中にまだ無くてわからないものが、わかる」っていうのがすごく好き。予想を外れたところから答えが入ってくるのが「あ、面白いな」って思う

得意なこと

  • 収集
    • 情報を見つけるのが得意なんですよね。それをみんなにシェアして、反応がいいと楽しい。
  • 感覚的にものを捉える
  • ざっくり&細かい
    • どっちの性質もあって、それが仕事に役立っている。
  • 共感力

上手になりたいこと

  • 感情を言葉にのせる
    • 最近読んだ本に載っていた「デキる人の共通点」。話してるだけじゃなくて、文章が面白い人になりたい
  • 英語

小野木:
英語ってどうやって勉強したらいいですか?

町山:
単語を知らないからしゃべれない、っていうごく当たり前なことを最近理解しました。
語彙力の学習時間をちゃんと確保するってことをサボらない。これまでそれをやってこなかったんですけど、それをやらないと先に進めないというのがわかった。
文法はあとでいいのかなっていう気がしていて。さんざんいろいろ調べた結果、頻繁にふれる情報を人は覚えるそうで。単語学習で言えば、とにかく短期間で何度も繰り返すとか。文法も、インプットした上で実際に人と話してみて、こういう言い回しするんだって勉強する。
あとは、基礎的なところは貯金がある。とりあえず語彙力とそれを試す場が必要ですね。
やってない人がなにを言ってんだって感じですけど(笑)。

村上:
ざっくり&細かいって事なんですけれども、それが自分の中で対立したりはしないんですか。

町山:
自分でスイッチを切り替えようとして切り替わっているわけではなくて。
必ずしも出てきてほしいときに出てきてほしいものが出てくるわけじゃなく、なんでこっちがでちゃったのかなってこともありますけど(笑)。そんな感じです。

田中:
不思議・意外性とあるんですが、町山さんの場合、その内訳がたくさんあるように思います。

町山:
そうですね。何書いていいかわからないから、とりあえずまとめました(笑)。

青木さん:
オカルトとかも?

町山:
自分が見えないだけで、見える人もいるだろうなって思うんですよね。
自分が知覚できないもの、知らない世界を知りたい、っていう感じです。

参加メンバー3:チェッカー・村上伊左夫

モノサスの成果物の品質を、その草創期から支えるベテランチェッカー。粘り強さと並外れた集中力、そして経験に裏付けされた実力で、制作メンバーからも「相棒」として頼りにされている。のに、なぜかいつもちょっといじられ気味。
村上のメンバー紹介記事

好きなこと

  • ゲーム・アニメ・漫画
  • フィールドに出ること
    • 地衣類探したり、きのこ探したり、虫探したり
    • ミステリー・ホラー・歴史とか、色々…

得意なこと

  • 細かな作業・細かいものを見つけること

上手になりたいこと

  • 校正校閲
  • 同定スキル(生物の種類を当てられるスキル)
  • コミュニケーション
    • 対人関係が苦手なところがあるので、人並みに対話ができるようになりたいな


田中:
好きなミステリーはありますか?

村上:
ミステリーか…。最近はあまり深く読んでないんですけど、三津田信三さんのホラーアンドミステリーの小説が好きですね。

青木さん:
フィールドに出るのもゲームも両方好きだってことですが。「あつまれ!どうぶつの森」とか、今流行ってるフィールドっぽいゲームはどう評価してますか?

村上:
生き物界隈ではすごく評判が良くて興味あるんですが、持ってないです。

町山:
「生き物界隈」ってなんですか!?

村上:
SNSで生き物が好きな方たちをフォローしていまして、そこで聞いた話なんですが、(あつ森は)すごく実際に即していて、メンデルの遺伝学を取り入れてるという話もあったり、作り込まれているっていうことで、評判がいいです。

青木さん:
虫がリアルだったり、細かな描写がすごいらしいですね。

参加メンバー4:モノタイメンバー・田中夏海

2015年モノサスのコーディングファクトリー部に入社、2019年2月よりモノサスタイランドへ。代々木ではコーダーを経てディレクターになり、タイへはチェッカーとして配属。でも今の業務はコーディングが主、よって肩書きは謎。神山オフィスにも2度ほど訪れており、あとは周防大島へ訪問すれば晴れてモノサスオフィスコンプリートである。自分でも何を目指しているかよくわからない、今回の主催者。
田中のメンバー紹介記事

好きなこと

  • 絵を描くこと、写真を撮ること
  • シミュレーションゲーム
  • 色を組み合わせる
    • 「あなたの好きなことを考えてみましょう」みたいな診断をやったときに、色を組み合わせるのが好きなことに気づいて
  • 賃貸物件の情報をチェックすること

得意なこと

  • HTML・CSS
  • 絵を描く
  • スライド(プレゼンテーション)を作る

上手になりたいこと

  • デザイン・プログラミング
  • 色の組み合わせ
    • カラースキームを作りたい!

小野木:
色の組み合わせ方の知識が欲しいって感じ?

田中:
そうですね。同じピンクでも、明度の違いとか、青みかかったりオレンジみかかったりすると、合う色が違ってくると思うんですよ。その法則を知りたい。今私のなかで無限に広がってる感じなので。

小野木:
僕、色彩検定1級を昔とったんですけど。
言葉としては役に立つけど、最終は「目」だよっていう(笑)。元も子もないんだけど。
これとこれを組み合わせるとこういう理論が成り立つって、提案する時には役立つけど、最終的には「目ヂカラ」なんですよね。

田中:
えー!

小野木:
どっちも大事なので、がんばってください(笑)。

いよいよ本番!架空会社設立会議

青木さん:
さて、今書いていただいていたものを使って「架空会社設立会議」というものをやってみましょう。

この4人の「得意なこと」「好きなこと」そして「これから上手になりたいこと」を活かして、新しい会社・新しいサービス立ち上げてください。
もしもこの4人が組んだら、どういうサービスができるのか?遊びながら考える、という感じです。

たとえば村上さんの、植物や昆虫を同定するっていうスキル。これ面白いねって。
じゃあ、いい感じのおしゃれな昆虫のアクセサリーを小野木さんにつくってもらって。こちらの色彩配置を田中さんが。カラフルな昆虫にして、イケるかどうかを「ざっくり&細かい」町山さんにチェックしてもらって商品化する、とか。

田中:
今の、例がすでにめっちゃ良かった(笑)。
村上さんが知っている限りのいい感じの生き物を集めてきて!

青木さん:
生き物のデザインを生かしたアクセサリーっていうのはおもしろいですよね。


個性的なシルバーアクセサリーは、素直に欲しい

町山:
地衣類って写真を見る限り、いい感じの色のグラデーションというか。あれをWebの背景にしたり。ファブリックにしたりする。

青木さん:
Webの背景が、そういう自然のものにかかってるのは、おもしろそうですね。

町山:
部屋の壁紙として売る、とか。


お部屋の壁紙がこんな感じなら、目にも優しくて癒されそう。どことなく「禅」も感じてお気に入りのアイデアです。

青木さん:
モノサスも仕事替えして…テクニカルなスーパーフェイスシールドをつくる会社なんてどうですか?ドラゴンボールのスカウターみたいに、いろんな分析ができるようなもの。

町山:
それを着けてフィールドに出て植物を見ると、同定ができるとか!

田中:
メガネに校正校閲の知識を反映して…。

町山:
それ掛けてみたら一発で「ここバツ」みたいな。最高!それ(笑)。

青木さん:
メガネ作りもおもしろいね、細かいことだし。


これは本当に欲しい!同定や校正校閲だけじゃなくて、いろんなバリエーションがあるともっと楽しそう。

町山:
ゲームをつくるのはどうですか。地衣類がいて、フィールドに出るような。

村上:
自分が小さくなって、植物や昆虫が大きく見えるようなものも、おもしろいなって思います。


技術力と地衣類の知識を生かしてフィールドワークのゲーム作り、面白そう。

町山:
田中さんの好きなことに「賃貸チェック」っていうのがありますね。
賃貸はありものでいいから、そこに…地衣類じゃないですけど(笑)、植物のエリアをセットにして、オプションとして売り出すとか。
緑と一緒だと、部屋に別の魅力が生まれるんじゃないかと。

青木さん:
付加価値上がるよね!
例えば「爬虫類っぽいアナタに合う部屋です」とか、ニッチな売りが作れそうですね。

小野木:
もう地衣類から離れられないんですけど(笑)。植物ペンみたいなの、作れないかな。
菌か何かを仕込んどいて、書くとそこから植物が生えてくるような。

一同:
おおー、いい!

青木さん:
書いてそこから生態系が生まれる、というのは、すごいクリエイティブですね!

町山:
ヨーグルトと何かと、苔を混ぜて塗ると、そこに苔が生えるんですよ。
組み合わせたら何か、すごいアートができそう。

青木さん:
ものさす謹製・苔生えペン」。

田中:
それを賃貸の壁に描く!

青木さん:
コロナの影響で「オフィスって何だろう?」ってみんな考え始めてる。
そういう意味では、オフィス空間をこういうものでプロデュースするものいいかも。
行く度に育ってるから行きたくなる、そんな「育つオフィス」ってのもいいですよね。


苔生えペンで壁に書いたものが、毎日来るたびに育っている。オフィスに集まるのが楽しくなりそう! adegeによるPixabayからの画像

振り返って

今回のワークショップは、複数の人が持つ「既存の要素」を組み合わせて、自分たちにしかできない「新しい組み合わせ」を模索したいと思って提案しました。
「自分ひとりで出せるアイデアには限りがある。だけど、モノサスにいる、いろんな人の好きなことや得意なことが合わされば、可能性が広がるんじゃないか?」という思いから始まった「架空会社設立会議」の企画。
結果としては、成功なんじゃないか!?と感じています。

最後の10分という短い時間で皆でアイデアを出しましたが、出るわ出るわ。もう少し時間があったら、超革新的な案が出たかも?そう期待が持てる、わくわくの10分でした。
また、一緒に働く者同士、この日が久々に話す機会にも。
コロナが収束して、また皆で会える時が楽しみになりました。

そして、今回最も盛り上がった「地衣類」の話題。
周りの人があまり知らない、マニアックな知識は、それだけで人を惹きつけるパワーがありますよね。実際アイデアも膨らみました。
しかし、これは本当に、何かあるかもしれないぞ…。

読んでくださった皆さんは、出てきたアイデアについてどう感じられましたか?
自分もこれをつくりたい!割と真剣に!などありましたら、是非我々の「架空株式会社」にご連絡ください。

この投稿を書いた人

田中 夏海

田中 夏海(たなか なつみ)品質管理(QA)

現モノサスタイランドQA・元コーディングファクトリー部ディレクター/コーダー。オールドスタイル派のキティラー。

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